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第12章
(35)死神
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--そして、本日は引き続き帳珈琲店。
色々な出来事があった今日も、営業時間は残り三十分となっていた。既に店内にお客様はおらず、私と帳さんの話し声が響いている。
「皆さんがここにやってくるとは、驚きましたね」
「私は真島さんと初音さんの結婚式に呼ばれたらどうしようとヒヤヒヤしましたが、帳さんはあの状況を楽しんでましたね」
「ええ、全力で楽しませて頂きました」
「本当に私が関わった人々が皆さん幸せになっていましたが……。私はこれからも、引き続き死神試験を頑張ります!」
私は両手を握り締めて気合いを入れる。
「死神さんにはお気の毒ですが、きっとまた幸せな結末になるのでしょうね。でも、頑張って下さい。あなたに、戻るべき理由があるのなら」
帳さんの言葉に私は大きく頷く。
家族に会う。それが、元の世界へ戻るべき私の理由だ。
その為には上手く心を割り切って、たった一人の人間を不幸にしてしまえばいい。
頭ではそう分かっているのに、心が、どうしても願ってしまう。できれば、近くにいる人みんなが幸せになればいい。本当はそれすら建前で、帳さんに指摘された通り、世界中一人残らず幸せになればいいと思っている自分がいる。
「あなたが試験に合格できる事を、僕も願っています。でも……でも……」
帳さんには珍しく、何か続きの言葉を言い淀んでいるようだった。
「帳さん?」
「あなたが試験に合格して元の世界に戻ったら、こちらの世界にはもう、やって来ることはできないのですか?」
問われた言葉と、寂しそうな帳さんの表情を見て、私は今更のようにその事実に気付いた。元の世界に戻れば帳さんとは会えなくなる。初級試験に合格するという目的に必死になるあまり、それが初めてできた友人との別れを意味する事であると頭から抜け落ちていたのだ。
「こちらに来る為の手段はあります。でも、私では……。私には、難しいかもしれません」
初級試験に合格すると、死神の世界とこちらの世界を行き来する為の『パスポート取得筆記試験』を受ける権利が与えられる。
「その筆記試験は難しいのですか?」
「こちらの世界で例えるなら、一番難しい大学に合格するレベルです」
「東大合格レベルですか……。それは、簡単ではありませんね」
大半の者がパスポート試験には合格できず、一般の中級試験へと進む事になる。こちらの世界に来て死神試験の判定員をしている者たちは、全員パスポートを取得したエリート達だった。
パスポートは、王冠の形をした金色のブローチで、死神の世界でこれを胸に携えている者は『冠付き』と称され通常の死神よりも位が高くなる。その冠付きの中にもまた序列が存在し、厳しい縦社会となっているようだが、冠付きの中の序列は私には分からなかった。
「死神の世界は完全な能力主義です。人間の世界で行われる初級試験の前にも事前試験があり、それに合格できなければこちらの世界で初級試験に挑む事はできません。ただ事前試験は、私でも簡単に合格できるようなレベルの内容ではありますが……」
死神は生まれてまもなくすると、その潜在能力値を測るテストを受ける。その能力判定で優秀な素質があると判断されれば、事前試験と初級試験をパスする事が可能な飛び級システムまであった。
生まれた時から既に、死神としての優劣は決定している。
「そんな世界なので、例え戻れたとしても、落ちこぼれの私に居場所なんて無いんですけど……」
そう思うと、やはりむなしいような気持ちになってしまう。無意識にうつむいていた私に、帳さんが穏やかな低音の声で問い掛けた。
「死神さん。とびきり元気が出るオムライスを食べませんか? 先代マスターから教えてもらった、僕の大好きなオムライスです」
それは帳さんが初めてこの珈琲店を訪れた際に食べたオムライスの事だろう。彼の気遣いが嬉しくて、私は俯いていた顔を上げて「はい!」と、元気に頷いたのだった。
*
帳さんがフライパンを振ると、鶏肉、玉ねぎ、白米に、ケチャップが混ざり、踊るようにチキンライスが出来上がっていく。
「ここに、少しのすり下ろしニンニクと醤油を入れて味にコクを出します。それから、溶き卵には珈琲店らしいあるモノを入れるんです」
なんだろうと考えていると、帳さんが正解を手に取った。
「コーヒークリーム(コーヒーミルク)です。油分が加わり、とてもまろやかな卵になりますよ。この溶き卵に更に一手間、これを使うと……」
細かい目のザルを手にした帳さんが溶き卵をザル越しする。
「舌触りが最高に滑らかな卵になります。見た目は昔ながらのオムライスですが、ちょっとした手間をかけるのが美味しさの秘訣だと教わりました」
「すごいですね。やはり人間の料理は、魔法の調合をしているみたいです!」
私はカウンターから身を乗り出して、帳さんの手元を眺める。調理の中でも卵を火にかける瞬間が、一番見ていてワクワクすると思っていた。
チキンライスとは別の温まったフライパンに帳さんがバターを滑らせると、ジュワッと溶け出し美味しい匂いと音を響かせる。そこに、先程の溶き卵が勢いよく注がれた。
左手でフライパンを小刻みに動かしながら、右手に持ったお箸でくるくるとかき混ぜ焼いていく。
その上にチキンライスが乗せられて、帳さんがフライパンを前後に振動させると、本当に魔法のように卵がチキンライスを包み込んでいった。
「どうして、そんな形になるのですか?」
料理ができない私には、やはり魔法としか思えない。滑らかで美しい卵に包まれたオムライスが、お皿の上に乗って私の元へやって来る。
「黄色って、元気が出る色ですよね」
雅也さんのお見舞いの花を黄色にしたのも、そう思ったからだ。
「ケチャップで、ここに死神さんの好きな絵を描いて下さい」
帳さんからケチャップを手渡された。
「で、でも! 私では、うまく描けないような気が……」
「うまく描けても、描けなくても。味は保証するので大丈夫です。ちなみに、それを僕が食べます」
「え?」
「今から作る方が死神さんの分なので、こっちには僕が絵を描きますね。相手に送りたい絵を描いて交換するのも、昔ながらのオムライスだからできる楽しみですよ」
「なんだか、オムライスを使った絵手紙のようですね!」
私は緊張しながら、帳さんが好きなものを二つ描いた。
猫の顔とコーヒーカップだ。
一つに絞れず欲張って二つにしたせいで難易度が上がってしまったけれど、どちらも予想以上に上手く描けたような気がする。
「帳さん、できました!」
「僕もできましたよ」
帳さんへのオムライスを自分の席の隣に置く。私の前にも、彼が絵を描いたオムライスが差し出された。
「うわ~!」
「僕は、あなたが優秀な死神だと信じているので」
オムライスのど真ん中に、美しい王冠が輝いている。
先程の『冠付き』の話を聞いて描いてくれたのだろう。その心遣いがたまらなく嬉しかった。
「そしてこちらが、エスプレッソから作った本格的なソイラテです」
オムライスの横に、私が大好きになったソイラテが並ぶ。
帳さんが言った。
食べること、話すことは、それだけで心を幸せにする。彼と出会い自分もそれを何度も実感した。
もしもこの珈琲店が無かったら、私は今、どんな思いでこの世界にいたのだろう。
この瞬間の幸せを噛み締めると、自然と目頭が熱くなり鼻の奥がツーンと痛みを主張した。
「有り難うございます!」
「食べましょうか」
「はい」
カウンター席に並んで座り、いただきますと手を合わせる。その時、一際大きなカウベルの音色が店内に響いた。
--カロンッ。
小学三年生ほどの年齢に見える男の子が、息を切らせて店内に走り込んで来る。
「いらっしゃいませ。こんな遅い時間に、お一人ですか」
時刻は営業時間終了間際。
帳さんが男の子の前へと移動して、同じ目線までしゃがみ込んでそう尋ねる。
「こんばんは。不躾な質問で失礼いたしますが、このお店のマスターは、お爺さんだと兄に聞いていたのですが、変わってしまったのでしょうか?」
そう質問する少年は、死神と同じ全身黒のスーツ姿で、その胸には『金色の王冠のブローチ』が輝いていた。
色々な出来事があった今日も、営業時間は残り三十分となっていた。既に店内にお客様はおらず、私と帳さんの話し声が響いている。
「皆さんがここにやってくるとは、驚きましたね」
「私は真島さんと初音さんの結婚式に呼ばれたらどうしようとヒヤヒヤしましたが、帳さんはあの状況を楽しんでましたね」
「ええ、全力で楽しませて頂きました」
「本当に私が関わった人々が皆さん幸せになっていましたが……。私はこれからも、引き続き死神試験を頑張ります!」
私は両手を握り締めて気合いを入れる。
「死神さんにはお気の毒ですが、きっとまた幸せな結末になるのでしょうね。でも、頑張って下さい。あなたに、戻るべき理由があるのなら」
帳さんの言葉に私は大きく頷く。
家族に会う。それが、元の世界へ戻るべき私の理由だ。
その為には上手く心を割り切って、たった一人の人間を不幸にしてしまえばいい。
頭ではそう分かっているのに、心が、どうしても願ってしまう。できれば、近くにいる人みんなが幸せになればいい。本当はそれすら建前で、帳さんに指摘された通り、世界中一人残らず幸せになればいいと思っている自分がいる。
「あなたが試験に合格できる事を、僕も願っています。でも……でも……」
帳さんには珍しく、何か続きの言葉を言い淀んでいるようだった。
「帳さん?」
「あなたが試験に合格して元の世界に戻ったら、こちらの世界にはもう、やって来ることはできないのですか?」
問われた言葉と、寂しそうな帳さんの表情を見て、私は今更のようにその事実に気付いた。元の世界に戻れば帳さんとは会えなくなる。初級試験に合格するという目的に必死になるあまり、それが初めてできた友人との別れを意味する事であると頭から抜け落ちていたのだ。
「こちらに来る為の手段はあります。でも、私では……。私には、難しいかもしれません」
初級試験に合格すると、死神の世界とこちらの世界を行き来する為の『パスポート取得筆記試験』を受ける権利が与えられる。
「その筆記試験は難しいのですか?」
「こちらの世界で例えるなら、一番難しい大学に合格するレベルです」
「東大合格レベルですか……。それは、簡単ではありませんね」
大半の者がパスポート試験には合格できず、一般の中級試験へと進む事になる。こちらの世界に来て死神試験の判定員をしている者たちは、全員パスポートを取得したエリート達だった。
パスポートは、王冠の形をした金色のブローチで、死神の世界でこれを胸に携えている者は『冠付き』と称され通常の死神よりも位が高くなる。その冠付きの中にもまた序列が存在し、厳しい縦社会となっているようだが、冠付きの中の序列は私には分からなかった。
「死神の世界は完全な能力主義です。人間の世界で行われる初級試験の前にも事前試験があり、それに合格できなければこちらの世界で初級試験に挑む事はできません。ただ事前試験は、私でも簡単に合格できるようなレベルの内容ではありますが……」
死神は生まれてまもなくすると、その潜在能力値を測るテストを受ける。その能力判定で優秀な素質があると判断されれば、事前試験と初級試験をパスする事が可能な飛び級システムまであった。
生まれた時から既に、死神としての優劣は決定している。
「そんな世界なので、例え戻れたとしても、落ちこぼれの私に居場所なんて無いんですけど……」
そう思うと、やはりむなしいような気持ちになってしまう。無意識にうつむいていた私に、帳さんが穏やかな低音の声で問い掛けた。
「死神さん。とびきり元気が出るオムライスを食べませんか? 先代マスターから教えてもらった、僕の大好きなオムライスです」
それは帳さんが初めてこの珈琲店を訪れた際に食べたオムライスの事だろう。彼の気遣いが嬉しくて、私は俯いていた顔を上げて「はい!」と、元気に頷いたのだった。
*
帳さんがフライパンを振ると、鶏肉、玉ねぎ、白米に、ケチャップが混ざり、踊るようにチキンライスが出来上がっていく。
「ここに、少しのすり下ろしニンニクと醤油を入れて味にコクを出します。それから、溶き卵には珈琲店らしいあるモノを入れるんです」
なんだろうと考えていると、帳さんが正解を手に取った。
「コーヒークリーム(コーヒーミルク)です。油分が加わり、とてもまろやかな卵になりますよ。この溶き卵に更に一手間、これを使うと……」
細かい目のザルを手にした帳さんが溶き卵をザル越しする。
「舌触りが最高に滑らかな卵になります。見た目は昔ながらのオムライスですが、ちょっとした手間をかけるのが美味しさの秘訣だと教わりました」
「すごいですね。やはり人間の料理は、魔法の調合をしているみたいです!」
私はカウンターから身を乗り出して、帳さんの手元を眺める。調理の中でも卵を火にかける瞬間が、一番見ていてワクワクすると思っていた。
チキンライスとは別の温まったフライパンに帳さんがバターを滑らせると、ジュワッと溶け出し美味しい匂いと音を響かせる。そこに、先程の溶き卵が勢いよく注がれた。
左手でフライパンを小刻みに動かしながら、右手に持ったお箸でくるくるとかき混ぜ焼いていく。
その上にチキンライスが乗せられて、帳さんがフライパンを前後に振動させると、本当に魔法のように卵がチキンライスを包み込んでいった。
「どうして、そんな形になるのですか?」
料理ができない私には、やはり魔法としか思えない。滑らかで美しい卵に包まれたオムライスが、お皿の上に乗って私の元へやって来る。
「黄色って、元気が出る色ですよね」
雅也さんのお見舞いの花を黄色にしたのも、そう思ったからだ。
「ケチャップで、ここに死神さんの好きな絵を描いて下さい」
帳さんからケチャップを手渡された。
「で、でも! 私では、うまく描けないような気が……」
「うまく描けても、描けなくても。味は保証するので大丈夫です。ちなみに、それを僕が食べます」
「え?」
「今から作る方が死神さんの分なので、こっちには僕が絵を描きますね。相手に送りたい絵を描いて交換するのも、昔ながらのオムライスだからできる楽しみですよ」
「なんだか、オムライスを使った絵手紙のようですね!」
私は緊張しながら、帳さんが好きなものを二つ描いた。
猫の顔とコーヒーカップだ。
一つに絞れず欲張って二つにしたせいで難易度が上がってしまったけれど、どちらも予想以上に上手く描けたような気がする。
「帳さん、できました!」
「僕もできましたよ」
帳さんへのオムライスを自分の席の隣に置く。私の前にも、彼が絵を描いたオムライスが差し出された。
「うわ~!」
「僕は、あなたが優秀な死神だと信じているので」
オムライスのど真ん中に、美しい王冠が輝いている。
先程の『冠付き』の話を聞いて描いてくれたのだろう。その心遣いがたまらなく嬉しかった。
「そしてこちらが、エスプレッソから作った本格的なソイラテです」
オムライスの横に、私が大好きになったソイラテが並ぶ。
帳さんが言った。
食べること、話すことは、それだけで心を幸せにする。彼と出会い自分もそれを何度も実感した。
もしもこの珈琲店が無かったら、私は今、どんな思いでこの世界にいたのだろう。
この瞬間の幸せを噛み締めると、自然と目頭が熱くなり鼻の奥がツーンと痛みを主張した。
「有り難うございます!」
「食べましょうか」
「はい」
カウンター席に並んで座り、いただきますと手を合わせる。その時、一際大きなカウベルの音色が店内に響いた。
--カロンッ。
小学三年生ほどの年齢に見える男の子が、息を切らせて店内に走り込んで来る。
「いらっしゃいませ。こんな遅い時間に、お一人ですか」
時刻は営業時間終了間際。
帳さんが男の子の前へと移動して、同じ目線までしゃがみ込んでそう尋ねる。
「こんばんは。不躾な質問で失礼いたしますが、このお店のマスターは、お爺さんだと兄に聞いていたのですが、変わってしまったのでしょうか?」
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