少年英雄の学園生活記

天満月

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仲間

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神の使いの手元に現れた、赫々と燃え盛る焔を従えし鎌を自在に操りながらウラノスに攻撃を仕掛けて行く。

ウラノスはその攻撃を再び作った氷の剣で防ぎ忍んでいく。
神の使いからの猛攻、ウラノスは歯を食いしばりながら耐えていく。

剣には亀裂が入り、剣と鎌の衝撃で手が痺れていく。
神の使いの猛攻により、壁際まで追い詰められたウラノス。

純白ノ翼で空へと飛んで体勢を整えようと、純白ノ翼を使用するが神の使いによって翼は切り落とされる。

地面に落ち直ぐに氷結の壁を作る。だが、神の使いが鎌を一振りすると氷結の壁は完全に破壊される。

しかし、ウラノスは諦めずに氷結の壁を作っては壊され、作っては壊されの繰り返しをする。

やがてウラノスの残存魔力が少なくなっていき、氷結の壁が先程よりも薄く脆く作られていく。

氷結の壁を作ることで手一杯のウラノスは、神の使いの攻撃を防ぐ事しか出来なかった。

そして、ウラノスの魔力が底を尽き前に倒れてしまう。

「どうした、ウラノス=フェリオン。先程までの威勢はどうした?今の貴様からは先程の殺気が感じ取れんな…所詮は人。
神に近い存在の私に勝てる訳がないのだ。それを貴様は、抗い歯向かってくる。
身の程も知らず、天に仇なす。
やはりロキ様が進めている人類殲滅計画は、実行すべきものだ。
そして、ロキ様がこの世界の新たな創造主となるべき御方。」

「へぇ....お前の..リーダーは....ロキって....言うのか….。初めて聞く....名前だ...。
それに....人類..殲滅....計画か....こりゃあ....止めない....と..いけないな。
でも....俺だけじゃ....無理だ。なら....仲間と....共に!....計画を!....止める!」

手が、足が、体が震えながらも這い上がり拳を握るウラノス。

「この場に、貴様の仲間など誰一人居らぬよ。なに案ずるな、貴様を殺して直ぐに仲間とやらも貴様の元に送ってやる。だから、さっさと....死ね。」

鎌を大きく振りかぶる。
普通の者であれば、この状況で瞼を閉じ身震いするだろう。だが、ウラノスは違った。何故なら....

何故笑っている!ウラノス=フェリオン!!!

心の中でそう叫び、柄を力強く握り鎌を振り下ろす。

首をめがけて振り下ろされた鎌は、神速如き速さでウラノスに襲い掛かる。
しかし、ウラノスはまだ笑みを浮かべていた。

そして、ウラノスが何故この状況で笑っているのかが分かる出来事が起こる。
それは....

「キッ!!お前は、誰だ....!」

神の使いの鎌を剣で受け止めた、煌びやかな少女。
身に纏う鎧は絢爛でただの火の粉が、少女と一緒にいればその火の粉さえも少女を着飾る一部となる。

少女は受け止めていた鎌を弾き飛ばし、神の使いは後ろへと飛ばされる。

「私ですか?私はこの国の王女にして、ウラノスさんの....仲間です....!!」

ウラノスを危機一髪の所で救った少女の正体は、このアルティス王国の王女であるアテナだった。

神の使いは直ぐに立ち上がり、アテナから発せられた仲間という言葉に反応する。

「仲間....ねぇ。良かったですねぇ…ウラノス=フェリオン。貴様の大事な大事な仲間と共に死ねるのですから。」

「アテ....ナ。来ると....思ってた....ぜ。ハハ」

そう言って体勢が崩れたウラノスを、アテナが受け止める。

「戦闘中にそんなにがら空きにしていたら、ダメじゃないか!ハッハッハ!!終わりだァ!!」

地面を蹴りあげ、真正面から突っ込んでくる神の使い。
しかし、その進行を止める一撃を放つ者が現れる。

「蒼炎無窮燐火!『業炎爆擊拳』」

もう聞き慣れた声と共に紅蓮の炎を纏う拳を神の使いに向け打ち放とうとするゴウセが神の使いの真上にいた。

「ハァァァァァァッ!!喰らいやがれぇ!!」

神の使いは咄嗟に鎌で、ゴウセの攻撃を防ぐ。だが、ゴウセが使った技は....触れた瞬間に爆発をする技。

当然鎌と拳が触れた瞬間、爆発し神の使いの鎌は柄の部分から刃の部位に分けられて綺麗に折られる。
そして、神の使いは又も吹き飛ばされる。

ゴウセはウラノスとアテナ元に駆け寄り、ウラノスに小瓶に入った青色の液体を飲ませる。
すると、全身が光る。

数秒後光は止み、ウラノスは直ぐに目を開ける。

「魔力が....」

「ウラノスに飲ませたのは、魔力が完全回復するポーションだ。すっげぇ高かったんだぞ。このお代は、キッチリと払って貰うからな。あの、鎧の奴を倒してから....。」

ウラノスはゆっくりと立ち上がり、左右にいるアテナ、ゴウセの前に出て再度、消えかかっていた闘志を、折れそうになっていた己の心を燃やし、己の魂に刻み込む。

「神の使い!仲間と共に、お前を叩き潰す。」

神の使いは立ち上がる。
そして、神の使いは怒っていた。

何故こうも邪魔が入る!あと一歩の所だったのに目障りな連中だ。

よし、なら本気で人を殺すか。私の全力をもって、この世界に生存している生き物全てを殺し尽くそう!

「その最初の幕引きとして、貴様らを殺そう」

神の使いは不気味に笑い始め、自分の手をスーット手を横に移動される。
すると、ある所を境目に神の使いの手がなくなったのだ。

そして、神の使いは手を戻し始める。
徐々に無くなっていた手が現れ、戻ってきた手に何かを握っていた。

「あれは....」

「貴様ら、光栄に思え。この私の神器で殺される事を!」

その神器という言葉に3人は驚く

「や、ヤバくないか。神器って、あの大英雄様が使っていたと言われるウロボロスと同じってことだよな。」

「いえ、違います。
大英雄クロノス様が使っておられた四神剣=ウロボロスは神器を越えた剣。
ただの神器と比べても圧倒的な強さを誇ると言われています。
ですが、神器は神が作った武器。その破壊力は計り知えません。
気をつけて下さい、お二人共!」

「マジか....俺ら、神器を使う奴と戦うのか。怖いけど、何だろ、面白いって感じる。」

「何でだろうな。まぁでも、こんなド派手に戦闘をしてたんだ、もう少ししたら救援が来るだろうよ。それまで、頑張って生き残るぞ!」

「「おう!(はい!)」」

「行くぞぉ!!」

「「ハァァッ!!」」

「死ね....羸弱るいじゃくたる人らよ」

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