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未開のダンジョン探索 ②
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「魔物を収納?何?どういう意味?」
「どういう意味も何もそのままですよ」
魔物を収納する。ただそれだけ。easy and simple。
「道を阻む邪魔な魔物を、収納して通路を通りやすく出来るかもしれない。だから試してみたい。それだけです」
アルシアさん達は納得出来ないのか、顔を顰めたままだ。まぁ、有り得ないからこそ、納得出来ないんだろうけど。ゲームとかでも敵を弱らせもせずにすぐ無力化出来るなんて、ゲームバランスが崩れるからクソゲーまっしぐらだもんな。それくらい『収納』機能が、もし説明文通りなら『超次元コンビニ』よりチートだ。
「えっと、トーカくん。ちょっといいかな?」
「はい?どうぞ」
ルインさんが僕を真正面に捉える。そして口を開く。
「本来『アイテムストレージ』スキルやアイテムバッグは生きている物や他人の装備品なんかは入れられないんだ」
まぁ、よくある設定だね。でも無理あるよね。生き物不可なんて曖昧すぎるよ。植物や微生物はどうなるんだって話だよ。植物も死んだらセーフなの?でも枯れるのが前提なら野菜は枯れてなくてもアウトなのか?ってなるよね。それに全てのものに少なからず微生物はいると思うんだけど。それなら僕の『収納』機能の方が最もらしいと思うんだ。
「だけど、君は出来ると言うんだね?」
「ええ、まぁ、そうなりますね」
まぁ、一言も『アイテムストレージ』持ってますとか言ってないしね。勝手に勘違いされただけ。
「確かに君は『アイテムストレージ』だって明言してないもんね。何かしらの似たスキル、ボク達はそう思っておくよ」
「お願いします」
なんて物分りのいい美女なんだ。これだから美形は得だよな。僕からの好意が目に見えて上がるんだから。ツインテ美女サイコー。
「じゃあ何?実はトーカは凄く強いってこと?」
「かもしれないってだけです」
明言するには根拠はあっても証拠がない。所詮今は机上の空論、仮説に過ぎない。まぁ、薄々大丈夫だろうとは思ってるけど。
「それではえっと、皆さんバックアップをお願いしてもいいですか?」
皆は無言で頷く。これ、冒険者って感じでカッコイイ。
「では、いきます」
僕が扉を開くと、皆が構える。
扉の先には辺り一面に無数の魔物。僕はすぐさまスマホの『収納』を起動し、範囲を指定する。洞窟全てが範囲に入り、僕は『スライム』と『ゴブリン』を選択し全て収納した。
そして周辺に動体はいなくなる。
「何これ。本当にいなくなった」
僕含めて皆が固まる。これはチートだな。戦闘全てを回避出来るって事だからな。
「凄い!トーカ凄いわよ!無敵じゃない!最強よ!」
あぁ、はい。たしかにお胸様は最強です。アルシアさん、そんなにくっつかれるとお胸様が。
「それって何度でも使えるんだよね?」
「はい、期限や制限は無いそうです」
「強すぎない?」
ルインさん、僕も同意します。
「ボスと戦う必要すら無いという事か?」
「おそらく」
イラさん、ボスなんているんすね。
「ねぇトーカさぁん。その魔物はぁ、どうするんですかぁ?」
ふんわり美女のイマリさんが甘ったるい声で話しかけてくる。この人はふわふわしてて癒されるな。
「どうと言われましても、ただスキルを試したかっただけなので」
正直要らない。というより魔物を常時所有するなんて落ち着かない。
「魔物倒すと経験値になったり、成長したりします?」
「えぇ?レベルの事ですかぁ?レベルなら魔物倒してれば上がりますよぉ?」
僕にはあるか分からないけど、彼女たちにはレベルの概念があると。だったら魔物達には、彼女達の経験値になって貰おう。
「じゃあちょっとずつ魔物出していくのでテキトーに倒してください」
「いいんですかぁ?それってレベリングですよねぇ?イマリ達しか得しませんよぉ?」
だってただの処分だし。
「友好の証という事にしておいてください」
「あら、口が上手いのね」
アルシアさん何故ニヤニヤしてるんですか。真相に気付いてます?
「じゃあまずゴブリン1体だします」
「10体くらいだしていいよ?」
「じゃあ10体」
僕は『収納』したゴブリンを10体取り出す。すると洞窟内に確かに10体のゴブリンが現れた。残りは103体、スライムは140匹。
「フレイムスラッシュ!」
ルインさんが燃える剣を振り下ろすと、炎の斬撃が出てきたばかりの戸惑うゴブリン達に突き刺さる。そして10体全員絶命する。
「かっこいい!」
「そうかい、かっこいいのかい。じゃあ次のこれはもっと面白いかもよ?」
次を催促される。僕は応えるようにスライムを10匹出す。
「アサシンエッジ」
「あ、マリン!」
スライムが10匹現れると、何かしら準備していたルインさんを横目にマリンさんがギリギリ目で追えるレベルの超スピードでスライムを仕留めて行った。
「ボクが狙っていたのに!」
「早い者勝ち」
マリンさんは勝ち誇った顔をすると僕の前までやってきた。
「トーカ、カッコよかった?」
マリンさんが褒めろとばかりにこちらを見ている。何この生き物。ちょー可愛い。今日からマリンちゃんって呼ぼ。
「見惚れてしまいました」
「そ、嬉しい」
そこからは僕が魔物を出す度にメンバー1人1人の技の博覧会になった。皆めっちゃかっこいいんだけど。僕も火とか風とか氷とか出したい。
「トーカ次!」
「終わりました。今のがラストです」
かっこいい技に見とれていて気が付けば直ぐに終わっていた。いやぁ、もっと見たかった。
「ええ!次は私の番なのに!」
「はいはい、次の階層いくよアルシア」
ルインさんとイラさんに連行されるアルシアさん。そして僕達はまた階段を下った。
階段を下るとそこには薄く光る石が沢山転がっていたり、壁に埋まってたりしていた。
「ここは!魔石鉱山じゃない!」
「どういう意味も何もそのままですよ」
魔物を収納する。ただそれだけ。easy and simple。
「道を阻む邪魔な魔物を、収納して通路を通りやすく出来るかもしれない。だから試してみたい。それだけです」
アルシアさん達は納得出来ないのか、顔を顰めたままだ。まぁ、有り得ないからこそ、納得出来ないんだろうけど。ゲームとかでも敵を弱らせもせずにすぐ無力化出来るなんて、ゲームバランスが崩れるからクソゲーまっしぐらだもんな。それくらい『収納』機能が、もし説明文通りなら『超次元コンビニ』よりチートだ。
「えっと、トーカくん。ちょっといいかな?」
「はい?どうぞ」
ルインさんが僕を真正面に捉える。そして口を開く。
「本来『アイテムストレージ』スキルやアイテムバッグは生きている物や他人の装備品なんかは入れられないんだ」
まぁ、よくある設定だね。でも無理あるよね。生き物不可なんて曖昧すぎるよ。植物や微生物はどうなるんだって話だよ。植物も死んだらセーフなの?でも枯れるのが前提なら野菜は枯れてなくてもアウトなのか?ってなるよね。それに全てのものに少なからず微生物はいると思うんだけど。それなら僕の『収納』機能の方が最もらしいと思うんだ。
「だけど、君は出来ると言うんだね?」
「ええ、まぁ、そうなりますね」
まぁ、一言も『アイテムストレージ』持ってますとか言ってないしね。勝手に勘違いされただけ。
「確かに君は『アイテムストレージ』だって明言してないもんね。何かしらの似たスキル、ボク達はそう思っておくよ」
「お願いします」
なんて物分りのいい美女なんだ。これだから美形は得だよな。僕からの好意が目に見えて上がるんだから。ツインテ美女サイコー。
「じゃあ何?実はトーカは凄く強いってこと?」
「かもしれないってだけです」
明言するには根拠はあっても証拠がない。所詮今は机上の空論、仮説に過ぎない。まぁ、薄々大丈夫だろうとは思ってるけど。
「それではえっと、皆さんバックアップをお願いしてもいいですか?」
皆は無言で頷く。これ、冒険者って感じでカッコイイ。
「では、いきます」
僕が扉を開くと、皆が構える。
扉の先には辺り一面に無数の魔物。僕はすぐさまスマホの『収納』を起動し、範囲を指定する。洞窟全てが範囲に入り、僕は『スライム』と『ゴブリン』を選択し全て収納した。
そして周辺に動体はいなくなる。
「何これ。本当にいなくなった」
僕含めて皆が固まる。これはチートだな。戦闘全てを回避出来るって事だからな。
「凄い!トーカ凄いわよ!無敵じゃない!最強よ!」
あぁ、はい。たしかにお胸様は最強です。アルシアさん、そんなにくっつかれるとお胸様が。
「それって何度でも使えるんだよね?」
「はい、期限や制限は無いそうです」
「強すぎない?」
ルインさん、僕も同意します。
「ボスと戦う必要すら無いという事か?」
「おそらく」
イラさん、ボスなんているんすね。
「ねぇトーカさぁん。その魔物はぁ、どうするんですかぁ?」
ふんわり美女のイマリさんが甘ったるい声で話しかけてくる。この人はふわふわしてて癒されるな。
「どうと言われましても、ただスキルを試したかっただけなので」
正直要らない。というより魔物を常時所有するなんて落ち着かない。
「魔物倒すと経験値になったり、成長したりします?」
「えぇ?レベルの事ですかぁ?レベルなら魔物倒してれば上がりますよぉ?」
僕にはあるか分からないけど、彼女たちにはレベルの概念があると。だったら魔物達には、彼女達の経験値になって貰おう。
「じゃあちょっとずつ魔物出していくのでテキトーに倒してください」
「いいんですかぁ?それってレベリングですよねぇ?イマリ達しか得しませんよぉ?」
だってただの処分だし。
「友好の証という事にしておいてください」
「あら、口が上手いのね」
アルシアさん何故ニヤニヤしてるんですか。真相に気付いてます?
「じゃあまずゴブリン1体だします」
「10体くらいだしていいよ?」
「じゃあ10体」
僕は『収納』したゴブリンを10体取り出す。すると洞窟内に確かに10体のゴブリンが現れた。残りは103体、スライムは140匹。
「フレイムスラッシュ!」
ルインさんが燃える剣を振り下ろすと、炎の斬撃が出てきたばかりの戸惑うゴブリン達に突き刺さる。そして10体全員絶命する。
「かっこいい!」
「そうかい、かっこいいのかい。じゃあ次のこれはもっと面白いかもよ?」
次を催促される。僕は応えるようにスライムを10匹出す。
「アサシンエッジ」
「あ、マリン!」
スライムが10匹現れると、何かしら準備していたルインさんを横目にマリンさんがギリギリ目で追えるレベルの超スピードでスライムを仕留めて行った。
「ボクが狙っていたのに!」
「早い者勝ち」
マリンさんは勝ち誇った顔をすると僕の前までやってきた。
「トーカ、カッコよかった?」
マリンさんが褒めろとばかりにこちらを見ている。何この生き物。ちょー可愛い。今日からマリンちゃんって呼ぼ。
「見惚れてしまいました」
「そ、嬉しい」
そこからは僕が魔物を出す度にメンバー1人1人の技の博覧会になった。皆めっちゃかっこいいんだけど。僕も火とか風とか氷とか出したい。
「トーカ次!」
「終わりました。今のがラストです」
かっこいい技に見とれていて気が付けば直ぐに終わっていた。いやぁ、もっと見たかった。
「ええ!次は私の番なのに!」
「はいはい、次の階層いくよアルシア」
ルインさんとイラさんに連行されるアルシアさん。そして僕達はまた階段を下った。
階段を下るとそこには薄く光る石が沢山転がっていたり、壁に埋まってたりしていた。
「ここは!魔石鉱山じゃない!」
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