真っ赤な血はアイの色

非魔神の架空日記

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6if 2人を照らす月光

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如月「やっぱりここにいたのか、、、」

カナン(実は追いかけて来てくれるかもって期待して、こんな所で待ってた事、、、)

如月「まさか、、ここに居るとは、、」

2人再開はあの日の星見の崖だった、、、


カナン「なんで、、きた?」

思ってない事をカナンは言う

如月「当然だろ?一緒に家に帰る為だよ」

カナン「だめ、、」

如月「そう言えばさ、俺お前に一回も名乗って無かったな?」

カナン「、、」

如月「俺の名前、鬼饗如月って言うんだよ」

カナン「それが、、なに」

如月「お前は確か昔の吸血鬼は血を吸うだけで生活出来てたって話だったな?」

カナン「そう、、でも、いまは、、、」

如月「何故出来なくなったか、理由知ってたか?」

カナン「わからない、、」

如月「俺、知ってるよ」

如月「正確には数時間前に知った」

如月があの夜探し続けて居た探し物は、ある大昔の事が世代を超えて語り継がれて来た過去の話だった

カナン「!?」

カナン「でも、、わかった、からって、、」

如月「そうかもな、、でも聴け」

如月「昔吸血鬼と人間は共存していた、でもある時から争い会う関係になった」

カナン「しってる」

如月「その理由は人間が吸血鬼を生物兵器として利用した事がきっかけだった」

如月「人間は吸血鬼を人間特効の兵器として利用した、」

如月「のにも関わらず、吸血鬼が対策され、兵器としての利用価値が落ちた時、人間は吸血鬼を一斉に処刑した」

如月「吸血鬼は人殺しの道具として扱われた上に、人殺しの罪は全て吸血鬼と言う種族全体に着せられ、逃亡生活を強いられた」

カナン「、、、」

如月「そして、人間にとって昔の戦争で吸血鬼を利用していた事を知る吸血鬼は世界から指名手配状態で、金の為に貧しい者からも、秘密の為に金持ちからも命を狙われる状態になった」

カナン「それが、、なんの、、やくに」

如月「まぁ焦るな、実は命を狙われていた種族は吸血鬼だけじゃ無かった」

カナン「?」

如月「それが、鬼饗と言う一族だった」

カナン「ききょう、、おなじ?」

如月「鬼饗という一族は、気狂いの一族だった」

如月「鬼饗一族は、心から吸血鬼に心酔し、吸血鬼の奴隷になる事を自分から志願し、自身の血液や、臓器、命を全て吸血鬼の為に捧げる為だけの存在」

如月「そして、その一族の血液は常人の10倍以上の血液濃度を持ち、失った血液の回復速度も常人の倍」

如月「その代わり、輸血での治療や、逆に献血などは出来ない、鬼饗一族の血は濃度が高すぎて、普通の人間では毒になってしまうから」

如月「そろそろ分かったか?」

カナン「むかし、ごはん、いらない、、りゆう」

如月「そう、鬼饗一族の血を吸えば吸血鬼は人を食べなくても充分に全ての栄養を補給出来て、その上で普通よりも強化される」

如月「つまりは大昔の完全な上位種族吸血鬼だった頃の力が取り戻せる」

カナン「あなた、、ききょう、、」

如月「そう、どんな偶然か、必然か、、吸血鬼心酔し、命を捧げる馬鹿はここにまだ残ってたらしい、、」

如月「俺がお前を拾ったのはたまたまじゃなくて、鬼饗一族の吸血鬼への心酔から生まれた行動だったかもしれない、俺の溢れて止まない好意もそうかも知れない」

如月「でも分かる、俺とお前の出会いは偶然じゃ無い、きっと俺たちは共に惹かれ会ったんだよ、、互いを救う為に、、だから」

如月「吸血鬼に心酔した愚かな一族の血を、、」

カナン「だめ」

如月「何故!」

カナン「カナン、きさらぎ、ともだち」

如月「そうだったな、、」

如月「なら友達として、お前には生きて欲しい、だから対等な友達として俺の血を飲んで隣で明日の月を見ないか?」

カナン「いただきます?」

如月「あぁ、召し上がれ」

カナンは如月が差し出した左腕に噛み付く

カナンの口内には凝縮された濃厚な赤い血液と全身を巡る鉄の匂いがカナンの意識を支配し、狂わせる

空腹のカナンは最初は、優しく血を吸っていたが、正気を失い、如月を押し倒し、腕の骨が折れるくらいの力で噛み付く

如月「そうだ、、、それでいい、、」

如月は自分の腕を噛み潰し、血を貪るカナンの頭を撫でる

そして気を失う


そして正気に戻り、カナンは焦って如月の腕から口を離す

そして気付けば太陽が昇る時間になる

カナン「少し、急がないと、、」

血を吸い、本来の力の一部を取り戻したカナンは1人で呟く



カナンは気を失い、満足そうな顔をした如月を抱き抱えて、顔を見て笑顔が溢れる

カナン「ばか、、」

そう言ってカナンは如月に負担がかからない様に、体いっぱいで抱きしめながら、最高速度で家まで走り抜ける





そしてまた、新たな月が空に浮かび、部屋が暗くなる頃、、、

如月「痛い、、、」

如月は自宅のベッドの上で目を覚ます

カナンが目に涙を浮かべながら起きた如月に抱きつく、、

カナン「やっと、起きた!」

カナン「何であんな危ない事したの!!」

カナンは怒りと喜びと悲しみが同時に出る

如月「別に、、本能だよ」

カナン「それだけ、、?」

如月「、、、」

カナン「私を助けて、優しくして、美味しく無いはずご飯を美味しいって言ってくれたのが!私が吸血鬼で!貴方が奴隷だったから!?」

カナン「本当に、、そうなの?」

カナン「私は、、、そんな関係なく、、」

如月「ちげぇよ、、」

如月「ただ、俺がお前が努力してる姿が可愛くて、ただお前がひたすらに可愛くて、ただひたすら俺がお前が好きだから、お前から出る声が、お前から出る行動の全てが好きでたまらないだけ、、」

如月「2度と言わせるな、、恥ずかしい、、」

如月は赤くなった顔を逸らしながら言う

カナン「私、、一目惚れ、、だったよ、、」

カナン「初めて見た時、、この人と居れば私は幸せになれるって思った、、」

カナン「でも、それは吸血鬼が奴隷を見つけたからの喜びじゃ無いって、、私は思いたい」

カナン「私が貴方を、、初めて見た時から愛してしまったのは、」

如月「お前、急喋れる様になったからって恥ずかしい事連呼すんな、、」

カナン「!」

2人は顔を赤くして顔を逸らす

カナン「貴方の血の匂い、知ってる気がする」

如月「昔の俺の先祖とかの血の匂い覚えてるのか?」

カナン「違う、覚えてるけど、匂い違う」

カナン「多分、如月の血の匂いを、、私は知ってる」

如月「な訳ないだろ?俺はお前に会ったのはこの前が初めてで、お前はそれまで俺の血の匂い嗅いでないだろ?」

カナン「うん、、なんでだろ?」

如月「まぁ、もし本当にどこかで会ってたならいつか思い出すだろ」

カナン「そうだね!」

如月「てか、お前喋れたんだな」

カナン「今更!?」

カナン「血を貰ったからね!かなり前よりは元気だよ!」

如月「お前結構喋る正確だったんだな、、」

カナン「もっと静かな子と思った?」

如月「まぁ初対面あれだし、、」

カナン「流石数年ご飯食べないと、喋る元気も無くなるし、脳もあまり動かなくなるから、まともに思考も出来なくなるんだよね~」

如月「まぁ、それもそうか、てかにしては喋れてた方か」

カナン「多分あれでも、喋れる方と思うよ~」

カナン「自我もあるし、まぁ断食する吸血鬼なんて居ないから比べよう無いけど、、」

如月「てか、お前本当は何で死のうとしてた?」

如月「普通に考えて、お前は人間の過去を知ってたら人間を憎んで、快楽の為に殺して居てもおかしくないと思うが?」

カナン「まぁ、、そう言う吸血鬼は少なくは無いよ、、」

カナン「やっぱり、、ほとんどの吸血鬼は人間のあの日の虐殺の瞬間が忘れられくて、、」

カナン「皆、血を血で忘れようとしてる、、」

カナン「殺された恐怖を、相手を殺したり、奴隷として扱って、相手に恐怖を与えて緩和しようとしてる」

カナン「でも、皆んな忘れられない、、」

如月「カナンも?」

カナン「うん、、、私の父は私を人間の兵士から吸血鬼を守って逃す為に死んだ、、」

カナン「だから、、やっぱり人間は怖い」

如月「そうなら、やっぱり人間の為に死ぬ理由なんて、、」

カナン「だからだよ、私は昔の人間と、今の吸血鬼が大嫌い、、」

カナン「どっちも同じ、、自分の為に皆を殺して、なのに被害者の顔をしてる、、」

カナン「私はどっちにもなりたく無かった、、」

カナン「それだけ、、」

如月「お前は、、優しいけど、、可哀想だな、」

如月「人間を恨めば、ご飯も食べれて、自分が死ぬ恐怖も感じないで、仲間と生活出来るのに、、」

如月「自分だけが辛くなる道にばかり進む、、」

カナン「私は、如月から愛を貰えれば満足」

カナン「それ以外は何も要らない、立場とか、奴隷とか、恨みとか、何も関係ない、、」

如月「そうか、」

カナン「ねぇ、思い出せるか試していい?」

如月「なにを?」

カナン「いいから、」

如月「いいけど、、」

カナンは如月のベッドの中に入って如月に抱きつく

如月「痛!」

カナン「あぁ、!?ごめん!」

カナンの体が折れた腕に当たる

カナンは腕を痛くしない様に優しく如月の体を抱きしめる

如月「何を思いだそうとしてんだよ、、」

カナン「匂い、、なんか知ってたから、もしかしたら、、前世から会ってたりしてね、、」

カナン「前世でも抱き合ってたかも、、前世ではもしかしたらもっと不健全な、関係だったかも、、」

如月「変な事言うな、そう言う関係に心当たりでもあんのか?」

カナン「嫉妬した?」

如月「別に、」

カナン「安心して、無いよ、私が生きてきて愛したのはたった1人貴方だけ」

如月「別に聴いてないし、、」

カナン「それに、今抱いてるのは、ただ思い出す為じゃ無い、次に会った時に忘れてても、また抱いた時に思い出せる様に体の大きさを覚える為、、」

カナン「体の大きさ、、覚えたよ、、匂いも、言葉遣いも、、」

カナンは如月胸に耳を当てる

カナン「心臓の鼓動も、、」

カナン「いつ会っても思い出したいから」

如月「俺も覚えたよ、、匂いも、小さい体も、貧相な胸も、意外とお喋りな事も」

カナン「一言余計だっての、、、でも、、」

カナン「そこも好き」

如月「これからも俺の隣で生きてくれるか?」

カナン「これからも、私のご飯として生きる覚悟ある?」

如月「それはお互い様だよ」

カナン「大胆だね、、いいよ、、私は食べられる準備、、出来てるよ」

如月「俺も、、ご飯になる覚悟なんて、初めて会った時から出来てたよ」


2人「そっかじゃあ、、」

2人「いただきます」


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