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狐に抓まれる
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藤尾が珍しいところに呼び出した。彼も有頂天の仲間になったかと少し周平は憂鬱になった。マキのクラブだ。いくら安いといっても、痩せても枯れても銀座だ。
「機嫌が悪そうだな?当ててみようか?」
藤尾が笑いながら言う。
「俺らしくないと言いたいのだろ?」
「まあな」
「だが俺も接待すんだよ。そしたらマドンナに会ってな」
「そうか会ったか」
マキが周平を見つけてビールの小瓶を抱えてやってくる。
「マドンナまだ勤めているのか?」
「ナンバーワンよ。ところでその包帯は?」
「柳沢にやられたよ。狂犬みたいな奴だ」
もういつの間にかマキは玄関に走り出している。さすがにママだ。
「赤坂は大方片付いた?」
「今はSハウスの整理の応援さ。書類が足らないのが多い。下手すると半年かかるな」
「今は?」
「Sハウスの事務所に曲がりだ。柳沢も分からんだろうな」
「マドンナ謝ったか?」
「ああ、濃厚なキッスをされたよ」
「それは危険だな」
話しているうちに、赤いドレスを着たマドンナが藤尾の隣に座っている。
「元気になったみたいだな?」
「狐に抓まれたよう!」
「機嫌が悪そうだな?当ててみようか?」
藤尾が笑いながら言う。
「俺らしくないと言いたいのだろ?」
「まあな」
「だが俺も接待すんだよ。そしたらマドンナに会ってな」
「そうか会ったか」
マキが周平を見つけてビールの小瓶を抱えてやってくる。
「マドンナまだ勤めているのか?」
「ナンバーワンよ。ところでその包帯は?」
「柳沢にやられたよ。狂犬みたいな奴だ」
もういつの間にかマキは玄関に走り出している。さすがにママだ。
「赤坂は大方片付いた?」
「今はSハウスの整理の応援さ。書類が足らないのが多い。下手すると半年かかるな」
「今は?」
「Sハウスの事務所に曲がりだ。柳沢も分からんだろうな」
「マドンナ謝ったか?」
「ああ、濃厚なキッスをされたよ」
「それは危険だな」
話しているうちに、赤いドレスを着たマドンナが藤尾の隣に座っている。
「元気になったみたいだな?」
「狐に抓まれたよう!」
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