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縁を切る
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ケイ君に小林の調査の続行を伝えた。手が空いたので周平自身も調査を行うことにした。ミーにファイナンス会社の人事部長に連絡を取ってもらって、Nビルに来てもらうようにしてもらった。とくに生え抜きの社員はNビルが旗手社長の事務所だと知られている。とくに各会社に忠実な部下を人事担当として配置している。
「この手紙は部長が書かれたものですね?」
「はい」
彼は創業の頃からの社員で、今度上場を予定している不動産会社の人事部長からファイナンスに移ってきている。鞄の中からファイルの束を出してくる。
「彼が本体でビル事業部で部長をしている時、土地の買収で3千万を抜いたということで自己都合退職になっています。それからしばらくどこにいたか分かりませんが、赤坂の地上げ事業が始まった頃、まだ建て上げたばかりの不動産会社の社長に収まりました」
「赤坂の事業はどこから持ち込まれたかご存知ですか?」
「Kジャーナルの黒崎さんからです」
赤坂は旗手社長に持ち込んだのは黒崎だったのか。なのに今は外されているのには不満なのだろう。黒崎の赤坂案件とセットで再び小林は復活したことになる。
「赤坂では地上げ会社と組んで中抜きをしていたと報告がありました。でもこれは旗手社長は黒崎さんとの関係もあり問題にしないとされました。どうも黒崎さんところも絡んでいるという調査報告がありました」
人事部長はファイルを広げて説明します。
「ファイナンスでは社長が絡んでいる融資のリストです。この12件の融資はすべて社長の専決で決済されています。これは担当の営業部でも非難が出ています。それにすでに3件は早々に利息の延滞になっています」
「この資料は預からせていただけますか?」
「もちろんです」
「これはこちらで調べた彼の最近買ったマンションと2台の車の調査です」
どうも旗手社長は黒崎との手切れで小林との縁を切ろうとしているようだある。小林は本来の性格だけではなく黒崎の関係も不透明さを作り上げているような気がする。ただ旗手社長の下では小林のような裏の人間が必要なのだ。
「この手紙は部長が書かれたものですね?」
「はい」
彼は創業の頃からの社員で、今度上場を予定している不動産会社の人事部長からファイナンスに移ってきている。鞄の中からファイルの束を出してくる。
「彼が本体でビル事業部で部長をしている時、土地の買収で3千万を抜いたということで自己都合退職になっています。それからしばらくどこにいたか分かりませんが、赤坂の地上げ事業が始まった頃、まだ建て上げたばかりの不動産会社の社長に収まりました」
「赤坂の事業はどこから持ち込まれたかご存知ですか?」
「Kジャーナルの黒崎さんからです」
赤坂は旗手社長に持ち込んだのは黒崎だったのか。なのに今は外されているのには不満なのだろう。黒崎の赤坂案件とセットで再び小林は復活したことになる。
「赤坂では地上げ会社と組んで中抜きをしていたと報告がありました。でもこれは旗手社長は黒崎さんとの関係もあり問題にしないとされました。どうも黒崎さんところも絡んでいるという調査報告がありました」
人事部長はファイルを広げて説明します。
「ファイナンスでは社長が絡んでいる融資のリストです。この12件の融資はすべて社長の専決で決済されています。これは担当の営業部でも非難が出ています。それにすでに3件は早々に利息の延滞になっています」
「この資料は預からせていただけますか?」
「もちろんです」
「これはこちらで調べた彼の最近買ったマンションと2台の車の調査です」
どうも旗手社長は黒崎との手切れで小林との縁を切ろうとしているようだある。小林は本来の性格だけではなく黒崎の関係も不透明さを作り上げているような気がする。ただ旗手社長の下では小林のような裏の人間が必要なのだ。
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