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伯母の真実
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ショウちゃんの連れてきてくれたのは、飛田の中にある和風スナックである。この店に来た記憶は周平にはない。
「この窓の片隅に通天閣の帽子が見える」
言われて見あげると、こんな場所からも通天閣が見えるのに驚いた。
「彼女はよくこの席にかけて朝まで飲んでいたわよ」
伯母と同年代らしい女将が声をかけてくる。電話でショウちゃんがこの場所を押さえてくれたようだ。
「みんなよく知っているけど、一時彼女と同じ場所で立ちんぼしていた時期があるの。それから飛田に移って40歳の時に今の旦那と会ってこの店を持った。仲間では彼女が一番持てたのに、彼女はいい男に縁がなかったわ」
「では伯母は今?」
ショウちゃんの焼酎のボトルを出してきて、水割りを作ってくれる。
「3年前にこの店にひょいっと現れて以来姿を見せないね。動物公園の近くの映画館で客を探しているとは言ってたよ」
この情報はケイ君と同じだ。
「そうだおばちゃん」
とカウンターの洗い場に声をかける。80歳くらいに見える白髪の年寄りが顔を上げる。
「アンちゃんのこと覚えている?」
伯母はアンちゃんと呼ばれていたようだ。
「アンちゃんはそうさなあ。昔ガードの近くの寿司屋に勤めていたんや。わしはその頃は立ちんぼしてて、よくお客とその寿司屋に寄っていた。そこの渡り職人と駆け落ちしよったんや」
それは叔母から周平の母の話と聞かされてきたものだ。
「それは妹の話ではないですか?」
「いんやアンちゃんはアンちゃんだ。1年ほどしたら赤ん坊を抱えて戻ってきたさあ。しばらく地下の演芸場で歌っていたこともある」
周平は伯母の写真を出して見せた。
「アンちゃんだ」
「この窓の片隅に通天閣の帽子が見える」
言われて見あげると、こんな場所からも通天閣が見えるのに驚いた。
「彼女はよくこの席にかけて朝まで飲んでいたわよ」
伯母と同年代らしい女将が声をかけてくる。電話でショウちゃんがこの場所を押さえてくれたようだ。
「みんなよく知っているけど、一時彼女と同じ場所で立ちんぼしていた時期があるの。それから飛田に移って40歳の時に今の旦那と会ってこの店を持った。仲間では彼女が一番持てたのに、彼女はいい男に縁がなかったわ」
「では伯母は今?」
ショウちゃんの焼酎のボトルを出してきて、水割りを作ってくれる。
「3年前にこの店にひょいっと現れて以来姿を見せないね。動物公園の近くの映画館で客を探しているとは言ってたよ」
この情報はケイ君と同じだ。
「そうだおばちゃん」
とカウンターの洗い場に声をかける。80歳くらいに見える白髪の年寄りが顔を上げる。
「アンちゃんのこと覚えている?」
伯母はアンちゃんと呼ばれていたようだ。
「アンちゃんはそうさなあ。昔ガードの近くの寿司屋に勤めていたんや。わしはその頃は立ちんぼしてて、よくお客とその寿司屋に寄っていた。そこの渡り職人と駆け落ちしよったんや」
それは叔母から周平の母の話と聞かされてきたものだ。
「それは妹の話ではないですか?」
「いんやアンちゃんはアンちゃんだ。1年ほどしたら赤ん坊を抱えて戻ってきたさあ。しばらく地下の演芸場で歌っていたこともある」
周平は伯母の写真を出して見せた。
「アンちゃんだ」
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