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近衛軍3

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 ラオスの国境に戻るとヒデの兵が休んでいる。茉緒はヒデのテントに入る。もう宗久が戻っていて座っている。
「ビルマはどうでしたか?」
「素通りは勝手だそうだ。だがビルマも相当のアヘンが入っているな」
「和寇はビルマの王宮に金を渡しているようです。和寇がラオスの国境近くに砦を築いています。ここからアユタヤに侵攻する気です」
「兵はどれほどですか?」
 ヒデが聞く。
「今は5百だが近くチャクラバットが和寇を率いてここに入るようだ。まず2千かな。だがこの奥にはベトナムの本拠があるようだ。攻めるにはワンバットの力を借りないとな?」
「明日には騎馬隊を千を送ってくるようです」
 ワンバットとはあの戦以降アユタヤと交易を続けている。
「よし、明日にラオスに入ってあの脇道のところに陣を張る」
 茉緒は地図を持ってこさせて指示をする。
「まずヒデは側面の麓から1千5百で攻め登れ。だが無理はするな。尾根道からは5百で大砲と鉄砲で攻める。全面が崩れたらワンバットの騎馬隊を千走らせよう」
「茉緒さんは?」
「夜のうちに下忍を連れて砦の正面に火薬を仕掛ける。チャクラバットが出てくるぞ。宗久さまは一番後ろで見物していてください」
 問題はチャクラバットの後ろに何が控えているかだ。






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