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再会4

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 翌朝全員で崖の端から端までを隈なく探す。リーの姿が昼になっても見えない。その時下忍から常人では聞こえない口笛が聞こえてくる。誰かが侵入してきたようだ。茉緒は風のようにその方向に走る。
「柳生の下忍です」
 柳生の中には服部のような忍者組織がある。だがこの中にはかなり剣を使えるものがいる。
「10人はいます。私たちを見つけたと言うよりこの辺りを定期的に見張っているようです」
 口だけを動かして話す。
「だが人の気配を感じたのだと思います」
「一人も逃がさずに切るしかないな」
 茉緒は下忍に取り囲む指示を送る。それから茉緒は剣を抜くとその集団に近づいていく。茉緒の後ろに息子が歩いてきている。一斉に剣の触れ合う音がする。茉緒は早くも前にいた2人を切り払う。だが3人目がなかなか剣を使う。茉緒の下忍を1人切った。
「何者だ?服部なら消えろ」
 無言で切り込むが躱された。茉緒の視界に息子が剣を抜いて下忍に切りかかるのが見えた。次の瞬間肩を切られて倒れる。続けて上段から切りつけてきて途中から下から切り上げる。茉緒は思い切り飛び上がってその剣を超えて着地とともに切り下げる。肉を切り裂いた感触がある。
「腕は落ちてないね」
 リーが息子に飛びかかった下忍を突き刺して茉緒に声をかけてくる。
「どうだ?」
「1人を失いましたが、全員殺しました」
「リー息子の手当てをしてやれ。他のものは死体を向こうの谷から落とせ」
 息子の傷は深くない。
「登り口を見つけたよ」





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