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反撃1

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 アユタヤが見えるまでに2度和寇の攻撃を受けた。リーも起きてきて船べりにいる。
「しばらくの間に和寇の船数が増えたような気がするね?」
「リーもそう思うか?」
「いやな予感がする。左側の半島に煙が上がっている」
「ヒデの煙だ。小舟を出してヒデを乗せてくるのだ」
 半刻で小舟がヒデを乗せて戻ってくる。
「久しぶりだなヒデ」
「船を河口に入れないでください」
「どうした?」
「茉緒さまが出られて豪がアユタヤの兵に捕まった。豪の部下は山に逃げた。続いてアユタヤの兵が凜さまの砦を囲んでもう1か月になるよ」
「どうしてそんなことになった?」
「長男の王子がチャクラパット総司令官と組んだ。王様は幽閉されたんだ。和寇が私兵としてここに戻ってきた南蛮船を押収した。でも船長たちは小舟を出してあの和寇の壊滅した砦にいる」
「そこにつけましょう」
 船長が舵を大きく曲げる。
「ここも戦乱か?」
 宗久が楽しそうに笑っている。
「ああ宗久さん?」
「秀頼も大きくなったな」
 宗久がヒデを大阪城から救い出したのだ。






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