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反撃7

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 明け方に半島の館が見えるところまで近づく。
「港には和寇の船がざっと30隻がいます」
 船長が望遠鏡を覗き込んで答える。小舟には10人が乗り込んでいる。
「この船は救い出した船が一度南に逃げたのを確認してから後ろを追う」
 今の隠れ家の戻るのに反対側に出てから大きく曲がるのだ。
「リーは戦闘が始まったら狼煙を上げろ。凜が取り囲んでいる兵を攻める」
 これはヒデの子分が連絡済みだ。
「よし打て!」
 同時にリーが狼煙を上げる。小舟がゆっくり拘留されている南蛮船に進む。もう5隻が燃え上がっている。屋敷の中から兵が飛び出してくるのが見える。
「艀にも打ち込め」
 もう小舟が南蛮船に横付けした。続けてもう5隻も燃え上っている。南蛮船から合図が送られる。ゆっくり動き出している。こちらも砲撃しながら向きを変えていく。動き出した和寇の船がある。今度はこれを狙い撃ちにする。
「あまり長引いては他の基地の和寇が出てきます」
「よし追ってきている3隻を片付ければ出発だ」
 先の南蛮船はもう南の海の果てにいる。
「凜さまから狼煙が上がっています」
 ここからは引き下がれない。生き残りをかけた戦いだ。アユタヤはもう自分の国だ。だが抜け人村では徳川に敗れた。もう逃げるところはない。アユタヤを乗っ取る気はない。片隅で暮らせればいいのだ。











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