アユタヤ***続復讐の芽***

夢人

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拮抗7

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 凜は鉄砲隊を50人を敷いて応戦を開始した。待機していた子供隊が薪をさらに運び込んでいる。親衛隊が一番手を焼いているのは2隻の南蛮船の砲弾だ。豪は都の手下と商人隊を連れてビルマの国境に集結している。これに国境の警備の兵が加わって500人ほどになる。ビルマ軍も国境を超えないでいる。
 茉緒は下忍を連れて森の中から街道の中央に出る。今の状態が続くと半島の館に攻め寄せられるかもしれない。800人の親衛隊の兵力を茉緒の100人で守るのは限界だ。しぶしぶ水軍も南蛮船の近くまで来ている。水軍には大砲を撃つなと指令している。
 下忍が兄王の位置を探して茉緒に伝えてくる。
「この先に白馬に乗っている兄王が見えます」
 茉緒は一人で草むらの中を進んでいく。兄王の周りには親衛隊の騎馬が取り囲んでいる。茉緒は構えると兄王の右肩を狙う。さすがにサンベット王子の兄を殺すわけにはいかない。だが水軍と南蛮船がぶつかるまでにと焦る。
 前線の親衛隊が薪を乗り越えた。そこに向けて凜の鉄砲隊が一斉射撃を繰り返す。形勢は不利だ。だがなかなか視界が開けない。わずかの時間だが恐ろしく長く感じる。ゆっくり引き金に指がかかる。
 兄王が剣を抜いた瞬間に肩を撃ち抜いた。兄王がゆっくり落馬する。周りの騎馬が囲むように姿を隠す。次の瞬間前に進んでいた騎馬が首を王宮に向けて駆け出す。旗が揺らめいて引き上げが始まる。よしこれで時間を稼げる。
「さすがに姉さんの腕は凄いね?」
 凜が森から戻ってきた茉緒を迎える。
「水軍は?」
「引き返し始めた。最後の最後まで双方大砲を撃たなかったわ」
「これからどうする?」
 リーがいつの間にか茉緒のそばに来ている。
「今からサンベット王子を呼んできてくれ」





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