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大将軍3

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 茉緒は宮殿の東門に着いた。昨夜のうちに盗賊隊が千ほどこの東門から攻め込んだのだ。怒涛の勢いで攻め込んで守りに出た親衛隊がことごとく蹴散らされた。門を焼打ちして護衛隊が駆けつけた時には蜘蛛の子を散らすように消えた。これはビルマの大将軍の攻撃の始まりだ。
「豪このざまは」
 豪は頭を掻いている。護衛隊の出撃に豪は凜のところにいて間に合わなかったのだ。茉緒は門の中を抜けて宮殿に入る。そのままサンベット王子の部屋に通される。
「本気でビルマは攻めてくる気なのか?」
「ビルマの軍として攻めてきていないので本攻はありません。だが大将軍はいつでもアユタヤが攻め落とせると言うのを見せているのです」
「どうすれば?」
「王子が王様になられるときです」
「チャクラバットを追い出すのか?」
「追い出さなくても出ていくでしょう。宮廷内は?」
「8割はこちらに付けた。親衛隊は6割」
「親衛隊の3将軍を解体してあの将軍に任せてください」
「いいのか?」
「急ぎます」
 茉緒はもう腹をくくった。





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