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再建1

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 サンベット王は正式に大臣や将軍を一堂に集めた。ゴラクさんが通商大臣に民間から抜擢された。総司令官は廃止されて親衛隊長の元隊長が帰り咲いた。親衛隊は7百に増やされて護衛隊長にはリーが収まった。子供隊と商人隊は護衛隊に併合されて千という数になった。副官はヒデがなった。茉緒はすべての役職を受けず下忍の頭領としてチャクラバットの屋敷に入った。
「姉さん私に息子の探索を任せてください」
 凜が豪と岬の塔にいる茉緒を訪ねてきている。2人の傷も癒えて南蛮船が港から出航準備が整っている。この船はもちろん凜の息子を探すがあくまでも今回は日本の山陰の海岸により、豊臣の最後の財宝を運び出す予定だ。新しく戻ってきた南蛮船があの鉱山の噂を持って帰ったのだ。あそこで修験者の戦いがあったと知らせてくれた。本来なら茉緒が載りたいと思っている。だが宗久さんから護衛隊の派遣を頼まれている。
「凜と豪には今回呆れたのよ。それはただの女男だわ」
 嫉妬もあったかもしれない。今回は戻ってきた一番船長に下忍を40人乗せようと思っている。これでも上陸を考えたら難しい。船長も椅子に掛けている。私は船長でなくていいですよと言う顔をしている。
「この南蛮船の総責任者は船長にお願いしたい。ただ凜と豪は預かり人として乗ることを認める」
「預かり人?」
「指揮権がないと言うこと」
 茉緒はそれには答えないで外に出た。外にヒデが来て待っている。
「準備が整いました。護衛隊2百で荷車30台でビルマに向かいます」
 その後宗久さんとビルマからさらに奥に進むことになっている。港では銅鑼がなっている。







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