式神

夢人

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新生13

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 静香達を薬と金銀と共に南蛮船で送った。もうあまり時間が残されていないと朱雀は考えている。式神を使って地獄谷に蝦蟇達を呼び寄せる。いよいよ武力も必要になる。薬売りに回っている式神は畿内で百人を超える。ここから礫に20人を選抜させている。
「私も行きたいです」
「分かっている。もちろん礫も行ってもらう。そのためには代わりになるものを育てておくのだ。だが私はまだすべきことが残っている」
 気配を消す式神を大阪に来ている天海を付けている。豊臣との交渉は今や天海が裏で行っている。式神が繋ぎを渡していく。天海が伏見城に向かったとある。秀次の切腹の後手が入れられて秀吉の隠居所として使われている。だが今は秀頼にぴったりで大坂城にいるはずだ。最近は茶々が三成を動かしている。
 伏見城に着くと日が暮れるのを待って天井裏に入った。ここには至る所に服部の忍者が潜んでいる。式神を外したのは正解だ。朱雀は眠り薬を焚いて3人を寝かせる。ここは秀吉が使っていた部屋だ。今その場所に家康が座っていてその前に宗矩と天海が座っている。
「いよいよ時期が到来した思いまする」
「いよいよか?」
 家康が待ったぞという顔をしている。天海が柔和に話し出す。
「ここだけの話ですが秀吉様の命は長くないのです」
「まさか!宗矩」
「いえ、どうも茶々様が長い間をかけて毒を盛っていたようです。両親の敵と思われてか、我が子に力を集めたいと考えたのか浅はかなおなごです」
 天海は見て見ぬふりをしていたわけだ。
「武闘派の対策は?」
「これは黒田官兵衛が長政を動かしてすでに纏め上げおります。北の方も同様に」
 宗矩が説明する。
「秀吉様の寿命が尽きるのを待つのだな?」
 何という話だ。家康は十分に準備して来たということだ。気配がして朱雀は振り返った。何とそこに揚羽が来ていたのだ。
「三成から家康を見張れと言われたのよ。でも後ろで秀吉の忍者が私を付けているのよ。でも城に入る前に服部に3人見事に切られたわ」
 わざと揚羽が仕組んだようだ。


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