~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神

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~第七章:魔神復活編~

223ページ目…小手調べ

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 魔族であるラドルの突然の襲撃により、若干、慌てる形になった物の、ラドルと僕の放った〖魔法:火球ファイアーボール〗が、互いにぶつかり爆煙を上げる。
 そんな中、目くらましとなった爆炎を利用し、僕達は急いで無限庫インベントリから鎧を取り出し装備した。
 その結果、僕達は無事に防具を纏う事が出来た事により、精神的に余裕が生まれた。

 なので、ラドルに先手は取られた形になったが、今度はこちらのターンである。
 幸いにも『高速移動用搭乗型ゴーレム通称:車』を出す為に、わざわざ道から離れ、人目に付かない場所に移動している事もあり、他の人を巻き添いにする可能性は少なかった。

 ならば、こちらも多少ならば強力な攻撃をしても問題はないはず…そう判断した僕は反撃をする事にした。
 とは言え、相手は魔族であり、しかも聖王都ではまんまと逃げられるほどの実力者、一筋縄ではいかない相手である。
 だが、あの時は基本的には僕のみで相手をしてた事もあり、プリンもクズハも居なかったし装備も身に付けていなかった。
 で、あるならば、相手の実力から言えば、僕達三人で戦えば問題は無いはず。
 僕は二人に素早く援護する様に合図を送ると、一斉に陣形を整える。

 この辺りは、他の冒険者達と比べると段違いの動きを見せる。

 僕は〖魔法:浄化の炎メギドフレア〗を発動させると、そのまま握り潰す様に拳を握ると、そのまま魔法を核に闘気剣オーラブレードは発動し魔神剣を作り出す。
 そして、ラドルが風魔法を使い、目眩ましとなっていた爆炎をで吹き飛ばした時には、既に僕達は戦闘準備が完了していたのだった。

「ほぅ…今の一瞬で、お前だけではなく後ろの仲間達にまで戦える準備をさせたか…面白い、実に面白い!
 お前を絶望させる事が出来れば、さぞや魔神様の復活の贄になる事だろう!」

 こう言う時、敵は何故面白がるのだろうか?
 そもそも、相手が戦闘準備を完了させているのであれば、奇襲した方にとっては、単純に面倒なだけだと思うのだが…。
 いや、それすらも覆すほどの自信があるのだろう。

「生憎とお前一人倒すのに、絶望なんてする訳無いだろ!
 お前こそ、サブの仇だ!僕達に挑んできた事を後悔させてやるッ!」
「さて、それはどうかな?クックックッ…。
 さぁ、殺戮ショーの始まりだ、出でよ我が僕達しもべたち死霊兵アンデッド・ソルジャー!」

 ラドルがそう言うと、周囲の地面が盛り上がり、スケルトンやグールなどの魔物が現れる。
 とは言っても、これはおそらくラドルの力ではなく、ラドルに体を奪われた聖騎士団の副団長だった人の能力…死霊魔術師ネクロマンサーとしての力だと思う。
 故に…この現象を見た・・僕にも、当然ながら同じ事が出来る様になった訳だ。
 とは言え、今はそんな事を気にしている訳にはいかない。

「プリンとクズハは、アンデッドの処理を!
 ラドル、僕と一騎打ちだ、逃げるなよッ!」

 自分を強者と思っている相手に、下手な挑発は面白いほど効果を発揮する。
 これが一流であれば、こんな手に引っ掛かる事はないのだろうが、どう見ても、ラドルは三流、効果は抜群だ。

「ほぅ…人間如きが、魔族であるこの俺様に一騎打ちだと?
 余程、死にたいと見える…良いだろう、相手になってやる!
 さて、貴様は俺様相手に、貴様は何秒持つかな?クックックッ!」

 ラドルはそう言うと、いきなり僕の目の前に転移してきて僕に蹴りを放つ。
 だが、僕はその蹴りを魔神剣で防いで後ろに飛び退く。
 どうやら、ラドルは接近戦が得意の様なので、僕は魔神剣を制御して剣から籠手…魔神剣から魔神拳へと変化させ、そのまま反撃を行った。

「魔神拳、白き閃光ホワイト・ライトニング!」

 僕は先程のお返しとばかりに、無詠唱で〖空間転移ゲート〗の魔法を使い、ラドルの前に転移すると強烈なボディーブローを放つ。
 するとラドルは両腕で十字を描く様にブロックをする…所謂いわゆる、クロスアームブロックと呼ばれる防御法だ。
 確かに、クロスアームブロックであれば防御の面に関してはかなり有効だと思う。
 だが、ラドルは一つ大きな間違いを犯した…何故なら、僕の今の攻撃は只の打撃ではないのだ。

 確かに、ラドルは魔力を纏った腕で防いだのだから、本来であればダメージはほぼ無いであろう。
 しかし、今、僕が使っているのは只の闘気剣オーラブレードではなく〖魔法:浄化の炎メギドフレア〗を核とした『魔神拳』である。
 そして、拳が当たった瞬間、纏っていた〖浄化の炎〗を全開放している。
 つまり、『魔神拳、白き閃光ホワイト・ライトニング』とは、零距離から魔法攻撃と闘気による同時攻撃をしたのだ。

 そして、その〖浄化の炎〗は聖王都戦においてラドルの腕を消した…魔族に対して有効な光属性の魔法なのだ。
 そんな魔法を闘気オーラと共に放つのが、魔神剣であり魔神拳なのだ。
 当然、その代償は…推して知るべし。

『ピシッ、ピシッ、ピシッ…。』

 ブロックしたラドルの左腕に次々と罅が入る。
 しかし、ラドルの顔は苦痛に歪むどころか、逆にたわける様に笑った。

「ギャハハハハ、良い、良いね~、これだけの力を持ったヤツなら、さぞや良い贄になるだろうな~。」

 ラドルは、そう言うと再び転移をして姿を消す。
 今度は何処から攻撃してくる?
 僕は更に神経を研ぎ澄ますと、僕から少し離れた所に魔力による空間の歪みを感知する。
 慌ててそちらを見ると、ちょうどプリンがスケルトンを撃破した所だった…。
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