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終わらない世界
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パーフェクト・ワールド内では意識の電子化を選択する者、しない者に分かれた。
現実世界と隔離された仮想世界に意味を求められない人も当然居て、将来的に何処かの仮想世界と再度繋がれる可能性を選ぶ者も居た。
(脳の廃棄を免れるのを期待して)
中には完全な終わりを選択する者も居た。
『充分生きた』と。
身体の寿命にプラスして仮想世界でも生きたのだから、充分と考える者も居るだろう。
ソルのように、何百年も生きている(電子化はしているが)者も居る。
(電子化したから長く生きることが苦では無くなったのかも知れない)
神殿の中枢で再度ソル達と合流した。
ジョー達から、街の様子や皆の様子の報告を受ける。
「当然の反応だな。」
ソルは直接それぞれの脳にアクセスしたはずだから、余計に疲れている様子だ。
「とはいえ、パーフェクト・ワールドに残ったとして永遠に生きられるという訳でも無いしな。」
ソルが吐き捨てるように言う。
「ソル、それは…」
僕は周りの反応を気にしてソルの言葉を遮ろうとしたが…
「ああ、極論過ぎたか。けれど、ネットワーク上に巧妙に隠して今は隔離出来たとして、この先のシステムの維持は人の手を借りないと行けないからどのみち完全隔離とは行かないし、長いスタンスで考えればサーバーも劣化するし維持のためには電力供給も不可欠だ。そもそも、将来地球自体がダメになったり人類が絶滅してしまったらネットワーク自体の維持が出来なくなるだろう。」
「夢も希望も無い言い方するなぁ。」
ジョーが笑う。
「それを言い出したら、人間が生きてる意味自体無くなっちまう。」
「確かにな。」
「やめましょう、その辺からは哲学になりますよ。」
カズヤがソルに向きながら、ジョーの肩をたたく。
「考える時間はこれから幾らでもあるんだから。」
(ソルの言ったことは僕もずっと思っていたことだ…)
(本当に終わらない世界に作る為には現実世界の方で準備の必要がある)
(システムや電力供給の問題と政治と…電力供給については永久機関装置で何とかなるか…ん?)
(終わらない世界?)
準備は整った。
各自の意識を電子化し、脳との回線を遮断する。
パーフェクト・ワールド自体、現実世界とも隔離することになる。
「どうした?ルクス、何か問題でも?」
カズヤが僕の顔を覗き込む。
「いや…」
現実世界でも準備は整いつつある。
どのみちもう後戻りは出来ない。
だというのに、まだ僕は決断が出来ないでいる。皆のように強い決意が無い。
この仮想世界を守りたい。
それは僕だってそうだ。
何かがずっと引っかかっている。
そんな時にイズモ博士から通信が入る。
「向こうの準備も整ったか。」
カズヤが回線を繋ぐ。
イズモ博士の映像が出る。
「ルクス、緊急事態よ。」
「どうしたんですか、準備に問題でも?」
「新政府に脳の保管施設を抑えられたわ…」
「え…」
「間に合わなかったか!」
「いえ、まだ大丈夫。だけど、新政府の代表からルクスとの直接の会談を求められているわ。」
「!?」
「直接のって…?」
「ルクス、こちらの世界に戻ってきて!」
「それは、僕が僕の身体に戻るってことですか?」
「そうなるわね。」
「…もし、断ったら?」
イズモ博士の横に別の人物が現れこう言った。
「脳の破棄、でしょうね。」
中性的な顔立ちのその人物はニヤリと笑った。
現実世界と隔離された仮想世界に意味を求められない人も当然居て、将来的に何処かの仮想世界と再度繋がれる可能性を選ぶ者も居た。
(脳の廃棄を免れるのを期待して)
中には完全な終わりを選択する者も居た。
『充分生きた』と。
身体の寿命にプラスして仮想世界でも生きたのだから、充分と考える者も居るだろう。
ソルのように、何百年も生きている(電子化はしているが)者も居る。
(電子化したから長く生きることが苦では無くなったのかも知れない)
神殿の中枢で再度ソル達と合流した。
ジョー達から、街の様子や皆の様子の報告を受ける。
「当然の反応だな。」
ソルは直接それぞれの脳にアクセスしたはずだから、余計に疲れている様子だ。
「とはいえ、パーフェクト・ワールドに残ったとして永遠に生きられるという訳でも無いしな。」
ソルが吐き捨てるように言う。
「ソル、それは…」
僕は周りの反応を気にしてソルの言葉を遮ろうとしたが…
「ああ、極論過ぎたか。けれど、ネットワーク上に巧妙に隠して今は隔離出来たとして、この先のシステムの維持は人の手を借りないと行けないからどのみち完全隔離とは行かないし、長いスタンスで考えればサーバーも劣化するし維持のためには電力供給も不可欠だ。そもそも、将来地球自体がダメになったり人類が絶滅してしまったらネットワーク自体の維持が出来なくなるだろう。」
「夢も希望も無い言い方するなぁ。」
ジョーが笑う。
「それを言い出したら、人間が生きてる意味自体無くなっちまう。」
「確かにな。」
「やめましょう、その辺からは哲学になりますよ。」
カズヤがソルに向きながら、ジョーの肩をたたく。
「考える時間はこれから幾らでもあるんだから。」
(ソルの言ったことは僕もずっと思っていたことだ…)
(本当に終わらない世界に作る為には現実世界の方で準備の必要がある)
(システムや電力供給の問題と政治と…電力供給については永久機関装置で何とかなるか…ん?)
(終わらない世界?)
準備は整った。
各自の意識を電子化し、脳との回線を遮断する。
パーフェクト・ワールド自体、現実世界とも隔離することになる。
「どうした?ルクス、何か問題でも?」
カズヤが僕の顔を覗き込む。
「いや…」
現実世界でも準備は整いつつある。
どのみちもう後戻りは出来ない。
だというのに、まだ僕は決断が出来ないでいる。皆のように強い決意が無い。
この仮想世界を守りたい。
それは僕だってそうだ。
何かがずっと引っかかっている。
そんな時にイズモ博士から通信が入る。
「向こうの準備も整ったか。」
カズヤが回線を繋ぐ。
イズモ博士の映像が出る。
「ルクス、緊急事態よ。」
「どうしたんですか、準備に問題でも?」
「新政府に脳の保管施設を抑えられたわ…」
「え…」
「間に合わなかったか!」
「いえ、まだ大丈夫。だけど、新政府の代表からルクスとの直接の会談を求められているわ。」
「!?」
「直接のって…?」
「ルクス、こちらの世界に戻ってきて!」
「それは、僕が僕の身体に戻るってことですか?」
「そうなるわね。」
「…もし、断ったら?」
イズモ博士の横に別の人物が現れこう言った。
「脳の破棄、でしょうね。」
中性的な顔立ちのその人物はニヤリと笑った。
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