ティエン・タン

山本ハイジ

文字の大きさ
14 / 19

14

しおりを挟む
「高そうな服くれたのに、お金はこれだけなの?」
 なんとなく文句を言われるような気がして、おかあさんに真の神に仕えていることを話したくない。
「服を売ったらいいんじゃない?」
「だめ!」
 ブラウスに触れてきたしわしわの手を振り払う。おかあさんはびくっとして払われた手を押さえた。
「この服くれたおじさん、また会うから……。そのときにこれ着ていてほしいって」
「……そう」
 おかあさんはおれに背を向け、ウォッカのボトルを手にしてソファーに座り傾けはじめる。
 グエン導師もリンさまもおれを迷い子とか迷える者と呼ぶけれど、おれはなにに迷っているんだろう? 第二の神にも仕えていることかな……?

 今夜も天壇で奉仕をする。煙草で心を落ち着かせ、居間のまんなかでみんなに見守られているなか、ズボンと下着を脱いで透明なシートが広く敷かれている上で四つん這いになる。
 穴に触れられ、ぬるぬるしたなにかを塗り込められ、細くて硬くて少しひんやりしたものが挿入される。
「うっ……?」
 生あたたかい液体がなかに流れ込んできた。そのままややあって細いものが抜かれると、すぐに腹が苦しくなってくる。
「うぅ……」
「まだまだ漏らしてはだめだ、がんばれ」
 グエン導師の声が聞こえて、穴を締める。宿の浴室でホースをおじさんから突っ込まれて水を注がれたりしたことがあった。耐える。
「ぐっ、ぅ……」
 下腹に鈍痛を覚え、その鈍痛はだんだんと激しくなっていく。ぎゅるぎゅると腹から腸がよじれているような音がなる。こめかみに汗が伝って垂れた。少しでも気を散らせないかと尻を左右に振る。
「よし、いいぞ」
「っあ……!」
 許可がおりた途端、穴がゆるみまず液体が噴出されびちゃびちゃと跳ねる音がした。それから液体と一緒に固形物が出てくる感覚と悪臭。
「よくやった!」
「えらいぞ!」
 すべて出しきり、苦痛がすっと引いてほっとしたあと響く拍手の音とみんなの声に猛烈に恥ずかしくなる。みんなの前で糞をしてしまった。
「タン」
 グエン導師がおれの前にきて、床にあぐらをかいて座る。アオザイの裾をまくり、ズボンから取り出した塔のように勃っているちんこにポケットから出したコンドームを素早くつけた。
「背を向けて、私の上に私を飲み込みながら座りなさい」
 奉仕はまだおわっていない。立ちあがってグエン導師のもとへいき、背を向けて穴に先端をあてがいつつ腰をおろしていく。
「んっ、……」
 すべて飲み込んだ。透明なシートの上に散らばっているおれの糞とみんながよく見える。
 グエン導師がおれの両膝の裏に手を通し、脚を大きく開かせて腰を突きあげはじめた。
「ふ、ぁっ……」
 おれの糞も犯されているところもみんなに見せてしまっている。嫌だけれどなかを擦られて、甘い感覚を覚えそれがせりあがってくる。
「いいぞタン、いい具合だ」
「ぅんっ……んんっ」
 もっと擦りつけたくて自分でも腰を揺り動かす。夢中になっていると、みんなのなかから子どもがひとり裸で寄ってきた。
「っっ、……ぇ?」
 子どもはシートの上で四つん這いになり、おれの糞に顔を近づけて――口をつけた。
 吐き気がした。おれでもそんなもの口にしたことない。子どもは噎せながら糞を食べていく。
「きれいに掃除してえらい!」
 みんなから声援があがる。子どもはおれよりすごい奉仕をしている。
「――っ、あっ、あんっ!」
 光景に複雑な気持ちになりながら、高まっていく甘い感覚の行き場がなくなったように感じた途端、視界がちかっとした。ほぼ同時にグエン導師は一際腰を大きく跳ねさせて、うなって動きをとめる。
 ちんこは勃ったまま先走りをとろとろ流して、射精してなかった。それでも気持ちよかった。こんなの初めてだ。
「奉仕で快楽を得れるとは成長したな、タン。えらいぞ。さ、リンさまのもとへ行きなさい」
 そう、おれだって成長してる。グエン導師をなかから抜きながら立ちあがり、頬をふくらませて糞を咀嚼している子どもを横目にリンさまの部屋へ下半身裸のまま向かった。救いがあれば糞もうまいのかな……。
「こんばんは、タン。早急に救いが必要そうですね?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...