15 / 216
1章
0歳 -火の極日2-
しおりを挟む
岩風呂のすぐ横。私は今そこにぐったりと横たわっています。
あっ、死んでませんよ。横たわっているだけです。
流石にぐったりとして意識がはっきりとしない私を地べたに横にするのは躊躇ったのか、金さんが岩風呂のすぐ横に大きな岩を直方体に成形した……これはなんていえば良いのか……
岩製ベンチ? 或は岩製ベッド?
高さはベンチ程の高さで、大きさがシングルベッドより少し小さいぐらいって感じの岩の上に寝そべっています。表面は几帳面な金さんだけあってツルツルです。
あの後、周囲をもう一度調べた浦さんでしたが、ガタロを含めた妖の気配は感じられず……。更には桃さんが私の体温がいつもに比べて高い事に気づき、「のぼせただけ」という事が判明しました。
人騒がせならぬ精霊騒がせで、本当に申し訳ないです。
<うぅぅー。でも、こんな短時間でのぼせるなんて……>
たった5分とちょっとの時間ですよ? たったの5分強!!
転生前なんて1時間以上の長風呂を誇った(?)この私が、たった5分でのぼせるなんて思わないじゃないですかっ!
<……なー、それさ。お前がデカかった頃の話だよな?>
<そう……ですね。14~5歳の頃から長風呂の傾向はありましたけど>
<……いま、お前、赤ん坊だよな?>
<……………えっ!? 赤ん坊ってそんなに簡単にのぼせちゃうの?!>
私と桃さんの会話を浦さんと金さんは頭痛を堪えるかのような表情で聞いています。
<まったくっ、あなたって人は!>
浦さんはそう言いながら、いつも以上に冷えた手を私の顔の上半分にペチッと軽く叩くようにしてから乗せてくれます。すぅーーーと瞼とおでこから熱が奪われていって気持ち良いです。
<しっかりしているようで抜けておるな、そなたは!
もう少し今の自分が赤子である事を自覚せぬか!!>
金さんからも怒られてしまいました。自分が赤子である事は自覚しているつもりだったのですが、心のどこかで17歳の自分こそが“私”だと思っていたのかもしれません。反省です……。
<それにしても桃太郎は櫻の体温異常に良く気付いたな。
そなたが早めに気づいてくれて助かった>
<ん? あぁ、俺様は以前はヒノモトに居たんだけどよ。
あそこだと小さい子供が昼間の熱気にやられて木陰で休んでいる姿ってのは
ちょくちょく見かける光景なんだわ。だからもしかしたら……ってな>
なるほど、桃さんは熱中症になった子供を以前に見た事があるんですね。
おかげで助かりました。
<桃さんも浦さんもありがとう。だいぶ、気分が良くなったよ。
もちろん金さんもありがとう、みんなが居てくれるから心強いよ>
不思議な事にヒンヤリ感がいつまでも持続する浦さんの手をそっと持ち上げて、改めて三太郎さんにお礼を言います。うん、本当に感謝しかない。
だって
この世界で三太郎さんに出会わなければ、三太郎さんが傍にいなければ
私はこの世界に生まれ変わった事を恨んでいたかもしれない。
この世界は何も悪くない。この世界の人だって何も悪くない。ただこの世界を受け入れられない自分が悪いだけなのに、恨むなんてお門違いも甚だしいよね。
<本当に……ありがとう>
三太郎さんの顔を見回してから、にっこりと笑ってお礼を言います。
心からのお礼を。
<な……なんだよ、改まって。
別に俺様はお前に感謝してほしくて側に居るんじゃないぞ?
お前の側だと退屈しなさそうだし、面白そうだし>
顔を真っ赤にした桃さんがしどろもどろになりながら弁明してきます。そんな桃さんをチラリと一瞥した浦さんは私を抱え上げて縦抱きにしました。
むー、これだと浦さんの顔が見れないんだけどなぁ。
浦さんの手が私の背中をぽんぽんとしながら
<何にしてもそろそろ戻りましょう。月が中天に差し掛かっています。
さすがにそろそろ戻らなけらば、気づかれてしまう可能性が>
<お前、涼しい顔してるが耳が真っ赤ゴフッ!>
<そなたは少し言葉を選ばぬか!
いや、むしろ一層の事 少し黙っておれ!>
背後で何か変な音がしたけれど、なんだ??
後ろを無理矢理振り返ったら、金さんが桃さんの口を塞いでいました。
何やってるんだか……。
と、その時。
ジャーーン!!! ジャーーーーン!!!! ジャーーーーーーン!!!!!
と辺りに響く銅鑼の音に体がビクリと竦みました。
<な?! 何?! 何の音?!>
浦さんにぎゅっとしがみつきながら辺りを見ますが、変わったモノは見えません。
ただ銅鑼の激しい音が辺りに響き……しかもその音が近づいてきているのです。
<おい、ヤバイぞ! 火の精霊力が異常に上がってる! 気を付けろ!!>
金さんの手を無理やり引っぺがした桃さんが切羽詰まった声を上げました。
そういえば以前、ここに初めて来た時も火の精霊力が変だと言っていたような……。
<あっちだ!!>
そう桃さんが示した山頂の方角。そこに幾つもの炎が浮かび、その炎が銅鑼の音を響かせながら山をすごい速さで駆け下り、こちらに向かってきていました。
「ぁぎゃぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
夏です、夜です、火の玉です。おばけーーーーーーーーーっっ!!!!!
怖いの嫌いなのにぃぃぃぃぃぃ。
必死にしがみつく私に、浦さんが「ちょ、痛いですよ」と咎めてきますが、力を緩めるなんて無理です、嫌です、ひっつかせてください。
<とにかく、逃げよ! あの数を相手にするのは得策ではない!>
金さんの号令の下、慌てて三太郎さんたちは山を下りだしました。
ですが銅鑼の音はどんどんと近づいてきます。
<金太郎、代わってください!! あと逃げる際には川沿いを!>
浦さんから無理やり引っぺがされて、パニックになりかけたところを金さんが抱きかかえてくれます。次の瞬間、すぐ後ろでジュッ!!!!と激しい音が。吃驚して見たくもないのに顔を上げてしまった私の視界には軽く20を越える火の玉が私達のすぐ後ろにまで迫っていました。その火の玉に向かって浦さんが川の水から作り上げた水玉をぶつけ、水が蒸発した音のようです。次々にジュッ!という音が響きますが、水をかけられた火の玉は一瞬勢いをなくしますが、直ぐにまた火の勢いを上げます。
そのうちの一つの火の玉が熱気を感じるほどにすぐ近くにまでやってきました。炎の中には何か黒い大きな玉があり、それを見た私はヒッと息を飲みました。炎の中で揺らめいていたのは人の頭でした。ぼさぼさな髪を炎の中で振り乱し、怨嗟の声を上げてこちらを睨む……いえ、睨んではいないのかもしれません。なにせ目玉がなく、恐ろしい程に黒い空洞がこちらに向けられているだけでした。全ての炎の中に人の頭があり、表情は怒りだったり悲しみだったりと様々で、その口から出てくるのは言葉は地の底から届くという表現がぴったりな暗い声ばかりです。
その声を至近距離からぶつけられた私は、ガタガタと身体が震えだしました。前世・今世を通して、こんなに暗い声を聞いた事はありません。
<桃太郎! 何とかしなさい!
私は本来、こういった争いごとは苦手なのですよ!>
浦さんが私に近づこうとしてくる火の玉の勢いを削ごうとしているのですが、自分で言うように元々戦闘向けの技能は持っていません。一方、戦闘向けの技能を持っていないという点では桃さんも同じではあるけれど、火の精霊という性格的なものなのか、後方で大量の火の玉相手に戦っています。どうやら火の玉の炎程度では桃さんを傷つける事はできないようで、桃さんが炎の中に腕を突っ込んで中の頭を鷲掴みにしたかと思うと握り潰し、その途端に炎が消えていきます。
……あれ、人の頭を握りつぶしているのか……な……?
火の玉に知性があるのかどうかはわかりませんが、狙われているのはどうやら私のようで……。一番の障害になると判断された桃さんの足止めに大量の火の玉。そして火の勢いが比較的強い個体がこちらに向かってきていたようです。恐らく一対一ならば桃さんどころか浦さんや金さんでも勝つことはできるのでしょうが、敵の物量作戦に比較的戦える桃さんですら苦戦を強いられています。
<わかってる!!
くそっ! 俺様の邪魔をするな、どけぇぇ!!!>
桃さんが怒声と同時に近くにいた火の玉(の中の頭)に強烈な蹴りをお見舞いしました。その蹴り飛ぶ方向がこちら側で……私に向かって飛んでくるひしゃげた頭を持つ火の玉に、私の意識は限界を迎えたのでした。
あっ、死んでませんよ。横たわっているだけです。
流石にぐったりとして意識がはっきりとしない私を地べたに横にするのは躊躇ったのか、金さんが岩風呂のすぐ横に大きな岩を直方体に成形した……これはなんていえば良いのか……
岩製ベンチ? 或は岩製ベッド?
高さはベンチ程の高さで、大きさがシングルベッドより少し小さいぐらいって感じの岩の上に寝そべっています。表面は几帳面な金さんだけあってツルツルです。
あの後、周囲をもう一度調べた浦さんでしたが、ガタロを含めた妖の気配は感じられず……。更には桃さんが私の体温がいつもに比べて高い事に気づき、「のぼせただけ」という事が判明しました。
人騒がせならぬ精霊騒がせで、本当に申し訳ないです。
<うぅぅー。でも、こんな短時間でのぼせるなんて……>
たった5分とちょっとの時間ですよ? たったの5分強!!
転生前なんて1時間以上の長風呂を誇った(?)この私が、たった5分でのぼせるなんて思わないじゃないですかっ!
<……なー、それさ。お前がデカかった頃の話だよな?>
<そう……ですね。14~5歳の頃から長風呂の傾向はありましたけど>
<……いま、お前、赤ん坊だよな?>
<……………えっ!? 赤ん坊ってそんなに簡単にのぼせちゃうの?!>
私と桃さんの会話を浦さんと金さんは頭痛を堪えるかのような表情で聞いています。
<まったくっ、あなたって人は!>
浦さんはそう言いながら、いつも以上に冷えた手を私の顔の上半分にペチッと軽く叩くようにしてから乗せてくれます。すぅーーーと瞼とおでこから熱が奪われていって気持ち良いです。
<しっかりしているようで抜けておるな、そなたは!
もう少し今の自分が赤子である事を自覚せぬか!!>
金さんからも怒られてしまいました。自分が赤子である事は自覚しているつもりだったのですが、心のどこかで17歳の自分こそが“私”だと思っていたのかもしれません。反省です……。
<それにしても桃太郎は櫻の体温異常に良く気付いたな。
そなたが早めに気づいてくれて助かった>
<ん? あぁ、俺様は以前はヒノモトに居たんだけどよ。
あそこだと小さい子供が昼間の熱気にやられて木陰で休んでいる姿ってのは
ちょくちょく見かける光景なんだわ。だからもしかしたら……ってな>
なるほど、桃さんは熱中症になった子供を以前に見た事があるんですね。
おかげで助かりました。
<桃さんも浦さんもありがとう。だいぶ、気分が良くなったよ。
もちろん金さんもありがとう、みんなが居てくれるから心強いよ>
不思議な事にヒンヤリ感がいつまでも持続する浦さんの手をそっと持ち上げて、改めて三太郎さんにお礼を言います。うん、本当に感謝しかない。
だって
この世界で三太郎さんに出会わなければ、三太郎さんが傍にいなければ
私はこの世界に生まれ変わった事を恨んでいたかもしれない。
この世界は何も悪くない。この世界の人だって何も悪くない。ただこの世界を受け入れられない自分が悪いだけなのに、恨むなんてお門違いも甚だしいよね。
<本当に……ありがとう>
三太郎さんの顔を見回してから、にっこりと笑ってお礼を言います。
心からのお礼を。
<な……なんだよ、改まって。
別に俺様はお前に感謝してほしくて側に居るんじゃないぞ?
お前の側だと退屈しなさそうだし、面白そうだし>
顔を真っ赤にした桃さんがしどろもどろになりながら弁明してきます。そんな桃さんをチラリと一瞥した浦さんは私を抱え上げて縦抱きにしました。
むー、これだと浦さんの顔が見れないんだけどなぁ。
浦さんの手が私の背中をぽんぽんとしながら
<何にしてもそろそろ戻りましょう。月が中天に差し掛かっています。
さすがにそろそろ戻らなけらば、気づかれてしまう可能性が>
<お前、涼しい顔してるが耳が真っ赤ゴフッ!>
<そなたは少し言葉を選ばぬか!
いや、むしろ一層の事 少し黙っておれ!>
背後で何か変な音がしたけれど、なんだ??
後ろを無理矢理振り返ったら、金さんが桃さんの口を塞いでいました。
何やってるんだか……。
と、その時。
ジャーーン!!! ジャーーーーン!!!! ジャーーーーーーン!!!!!
と辺りに響く銅鑼の音に体がビクリと竦みました。
<な?! 何?! 何の音?!>
浦さんにぎゅっとしがみつきながら辺りを見ますが、変わったモノは見えません。
ただ銅鑼の激しい音が辺りに響き……しかもその音が近づいてきているのです。
<おい、ヤバイぞ! 火の精霊力が異常に上がってる! 気を付けろ!!>
金さんの手を無理やり引っぺがした桃さんが切羽詰まった声を上げました。
そういえば以前、ここに初めて来た時も火の精霊力が変だと言っていたような……。
<あっちだ!!>
そう桃さんが示した山頂の方角。そこに幾つもの炎が浮かび、その炎が銅鑼の音を響かせながら山をすごい速さで駆け下り、こちらに向かってきていました。
「ぁぎゃぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
夏です、夜です、火の玉です。おばけーーーーーーーーーっっ!!!!!
怖いの嫌いなのにぃぃぃぃぃぃ。
必死にしがみつく私に、浦さんが「ちょ、痛いですよ」と咎めてきますが、力を緩めるなんて無理です、嫌です、ひっつかせてください。
<とにかく、逃げよ! あの数を相手にするのは得策ではない!>
金さんの号令の下、慌てて三太郎さんたちは山を下りだしました。
ですが銅鑼の音はどんどんと近づいてきます。
<金太郎、代わってください!! あと逃げる際には川沿いを!>
浦さんから無理やり引っぺがされて、パニックになりかけたところを金さんが抱きかかえてくれます。次の瞬間、すぐ後ろでジュッ!!!!と激しい音が。吃驚して見たくもないのに顔を上げてしまった私の視界には軽く20を越える火の玉が私達のすぐ後ろにまで迫っていました。その火の玉に向かって浦さんが川の水から作り上げた水玉をぶつけ、水が蒸発した音のようです。次々にジュッ!という音が響きますが、水をかけられた火の玉は一瞬勢いをなくしますが、直ぐにまた火の勢いを上げます。
そのうちの一つの火の玉が熱気を感じるほどにすぐ近くにまでやってきました。炎の中には何か黒い大きな玉があり、それを見た私はヒッと息を飲みました。炎の中で揺らめいていたのは人の頭でした。ぼさぼさな髪を炎の中で振り乱し、怨嗟の声を上げてこちらを睨む……いえ、睨んではいないのかもしれません。なにせ目玉がなく、恐ろしい程に黒い空洞がこちらに向けられているだけでした。全ての炎の中に人の頭があり、表情は怒りだったり悲しみだったりと様々で、その口から出てくるのは言葉は地の底から届くという表現がぴったりな暗い声ばかりです。
その声を至近距離からぶつけられた私は、ガタガタと身体が震えだしました。前世・今世を通して、こんなに暗い声を聞いた事はありません。
<桃太郎! 何とかしなさい!
私は本来、こういった争いごとは苦手なのですよ!>
浦さんが私に近づこうとしてくる火の玉の勢いを削ごうとしているのですが、自分で言うように元々戦闘向けの技能は持っていません。一方、戦闘向けの技能を持っていないという点では桃さんも同じではあるけれど、火の精霊という性格的なものなのか、後方で大量の火の玉相手に戦っています。どうやら火の玉の炎程度では桃さんを傷つける事はできないようで、桃さんが炎の中に腕を突っ込んで中の頭を鷲掴みにしたかと思うと握り潰し、その途端に炎が消えていきます。
……あれ、人の頭を握りつぶしているのか……な……?
火の玉に知性があるのかどうかはわかりませんが、狙われているのはどうやら私のようで……。一番の障害になると判断された桃さんの足止めに大量の火の玉。そして火の勢いが比較的強い個体がこちらに向かってきていたようです。恐らく一対一ならば桃さんどころか浦さんや金さんでも勝つことはできるのでしょうが、敵の物量作戦に比較的戦える桃さんですら苦戦を強いられています。
<わかってる!!
くそっ! 俺様の邪魔をするな、どけぇぇ!!!>
桃さんが怒声と同時に近くにいた火の玉(の中の頭)に強烈な蹴りをお見舞いしました。その蹴り飛ぶ方向がこちら側で……私に向かって飛んでくるひしゃげた頭を持つ火の玉に、私の意識は限界を迎えたのでした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる