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intermission 6 アイドルは辛いよ
芸能界の闇
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Side-ラグ 1
お友達が増えるのは、嬉しいことですわ。確かにジェインさんにとっては辛いことの後でしたから、嬉しいことではないでしょうが…。
それでもここにいらした以上は、楽しい気分で過ごしていただきたいのです!
ここには頼れるデュエルさんやラスファさん、そして誰より師匠がいてくれます。そしてアマゾネスのリンダさんたちや女将さんにアーシェさん、あと及ばずながらわたくしもおりますから。
わたくしとアーシェさんはジェインさんを誘い、お菓子や飲み物を持ってアーシェさんのお部屋に場所を移しました。
気さくなジェインさんは、すぐに溶け込んでくれそうです。
「ねえ、二人とも冒険者なの?」
「そうだよ、あたし古代語魔術を頑張ってるんだ。学生だけどね」
「わたくしも、知識神に仕える神官です。同じく学生ですが」
ジェインさんは、わたくしたちの言葉に目を輝かせました。
「すっごい! ここに来て初めての友達が冒険者なんて! きた甲斐あったわ~!」
あら? ということは、エルダードに来て間もないのでしょうか?
気になったことをお尋ねしましたら、彼女は顔を曇らせました。
「実は、ここに来て半年なんだけどね。ずっとレッスン漬けで精神的に参ってたんだ」
「え、半年!?」
アーシェさんが驚きの声をあげます。無理もありません、そんな長い間ここにいたというのに、お友達ができなかったというのはどういうことなのでしょうか?
「エルダードに来てから、周りに人はいたけどね。みんなライバルみたいになってて、空気がピリピリしてたの。話しかけても邪魔するなってはねつけられるし、宿屋の人たちは厳しいばっかだし」
あまりのことにわたくしたちは唖然としました。そんな毎日、わたくしたちには耐えられません!
「外出もままならないし、気晴らしもろくにできないし。ただ歌や踊りの技術だけを叩き込まれる、スパルタな毎日で。精神的に参って、実家に帰る子も少なくなかったわ」
「えー…アイドルって、思ってたのと違う…」
そうですわよね。ふつう、アイドルって聞きましたらもう少しこう…あら?
ちょっと待ってください? 半年前からレッスンをされていたなら、時期が合わないのでは?
アイドルのイベントが告知されたのが、確かもっと最近ですわよね? それなら『青薔薇亭』は何故、半年前からイベントの準備ができたのでしょうか?
「ああ、確かイベントの優勝者は最初っから決まってるって。先にグッズでも作っちゃったんじゃないのかな? 女将さんが言ってたのを聞いたんだけどさ」
あっさりとアーシェさんが耳打ちして来ます。えええええ!? それじゃ…わざわざ闇討ちするほどのこともないのでは!? いいえ、そんなことより…。
「夢のために頑張っている候補者の皆さんのお立場がないじゃないですか?」
今度はわたくしが小声でアーシェさんに返します。とてもじゃありませんが、ジェインさんには聞かせられませんよ!
「芸能界の闇ってやつかな…。最初に聞いた時もひどいって思ったけど、実際に目にしちゃうとね…許せないよ」
同感ですわ!
「いや、知ってたからね」
ジェインさんはそう言って苦笑いを向けて来ます。
「え!?」
「『青薔薇亭』のハンスって候補者を全力で立てるようにって、共通で言われてたの。あたしたちが目指してたのは、あくまで二番手ってことで。目立ちすぎるなってことは言われてたの」
あまりのことに、空いた口が塞がりませんわ…。ハンスさんがどう言ったお方なのかは存じませんが、ずいぶんとまた…。
わたくしたちの驚きをよそに、彼女は淡々と告げました。
「あたしたちはバックダンサーのつもりでいろってことだろうね。最初は話が違うって感じだったけど、レッスン漬けの日々で感覚が麻痺しちゃってたわ」
声も出ないわたくしたちをよそに、ジェインさんは明るい声で話題を変えました。
「あ、そういえばさあ。白銀亭にフランシスさんって言うすっごい観光大使がいるって話を聞いたよ。後で会えたりするかな?」
…わたくし、決めました。こうなったら全力で彼女を応援すると! 彼女だって、他の皆さんだって、夢を見たいと思うのは同じじゃないですか!
おもむろにアーシェさんはテーブル叩いて立ち上がりました。
「うん、決めた!」
「…はい?」
「ねえ…『白銀亭』からアイドル目指してみない? 『青薔薇亭』なんて、ケチョンケチョンにしてやろうよ!」
今まで全く、その発想はなかったです! そうですよね、女将さんも推薦してたじゃないですか!
「行きましょう! 大丈夫です、頼れる護衛もたくさんいますから!」
応援したい! アーシェさんもわたくしも、想いは一緒です!
お友達が増えるのは、嬉しいことですわ。確かにジェインさんにとっては辛いことの後でしたから、嬉しいことではないでしょうが…。
それでもここにいらした以上は、楽しい気分で過ごしていただきたいのです!
ここには頼れるデュエルさんやラスファさん、そして誰より師匠がいてくれます。そしてアマゾネスのリンダさんたちや女将さんにアーシェさん、あと及ばずながらわたくしもおりますから。
わたくしとアーシェさんはジェインさんを誘い、お菓子や飲み物を持ってアーシェさんのお部屋に場所を移しました。
気さくなジェインさんは、すぐに溶け込んでくれそうです。
「ねえ、二人とも冒険者なの?」
「そうだよ、あたし古代語魔術を頑張ってるんだ。学生だけどね」
「わたくしも、知識神に仕える神官です。同じく学生ですが」
ジェインさんは、わたくしたちの言葉に目を輝かせました。
「すっごい! ここに来て初めての友達が冒険者なんて! きた甲斐あったわ~!」
あら? ということは、エルダードに来て間もないのでしょうか?
気になったことをお尋ねしましたら、彼女は顔を曇らせました。
「実は、ここに来て半年なんだけどね。ずっとレッスン漬けで精神的に参ってたんだ」
「え、半年!?」
アーシェさんが驚きの声をあげます。無理もありません、そんな長い間ここにいたというのに、お友達ができなかったというのはどういうことなのでしょうか?
「エルダードに来てから、周りに人はいたけどね。みんなライバルみたいになってて、空気がピリピリしてたの。話しかけても邪魔するなってはねつけられるし、宿屋の人たちは厳しいばっかだし」
あまりのことにわたくしたちは唖然としました。そんな毎日、わたくしたちには耐えられません!
「外出もままならないし、気晴らしもろくにできないし。ただ歌や踊りの技術だけを叩き込まれる、スパルタな毎日で。精神的に参って、実家に帰る子も少なくなかったわ」
「えー…アイドルって、思ってたのと違う…」
そうですわよね。ふつう、アイドルって聞きましたらもう少しこう…あら?
ちょっと待ってください? 半年前からレッスンをされていたなら、時期が合わないのでは?
アイドルのイベントが告知されたのが、確かもっと最近ですわよね? それなら『青薔薇亭』は何故、半年前からイベントの準備ができたのでしょうか?
「ああ、確かイベントの優勝者は最初っから決まってるって。先にグッズでも作っちゃったんじゃないのかな? 女将さんが言ってたのを聞いたんだけどさ」
あっさりとアーシェさんが耳打ちして来ます。えええええ!? それじゃ…わざわざ闇討ちするほどのこともないのでは!? いいえ、そんなことより…。
「夢のために頑張っている候補者の皆さんのお立場がないじゃないですか?」
今度はわたくしが小声でアーシェさんに返します。とてもじゃありませんが、ジェインさんには聞かせられませんよ!
「芸能界の闇ってやつかな…。最初に聞いた時もひどいって思ったけど、実際に目にしちゃうとね…許せないよ」
同感ですわ!
「いや、知ってたからね」
ジェインさんはそう言って苦笑いを向けて来ます。
「え!?」
「『青薔薇亭』のハンスって候補者を全力で立てるようにって、共通で言われてたの。あたしたちが目指してたのは、あくまで二番手ってことで。目立ちすぎるなってことは言われてたの」
あまりのことに、空いた口が塞がりませんわ…。ハンスさんがどう言ったお方なのかは存じませんが、ずいぶんとまた…。
わたくしたちの驚きをよそに、彼女は淡々と告げました。
「あたしたちはバックダンサーのつもりでいろってことだろうね。最初は話が違うって感じだったけど、レッスン漬けの日々で感覚が麻痺しちゃってたわ」
声も出ないわたくしたちをよそに、ジェインさんは明るい声で話題を変えました。
「あ、そういえばさあ。白銀亭にフランシスさんって言うすっごい観光大使がいるって話を聞いたよ。後で会えたりするかな?」
…わたくし、決めました。こうなったら全力で彼女を応援すると! 彼女だって、他の皆さんだって、夢を見たいと思うのは同じじゃないですか!
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「うん、決めた!」
「…はい?」
「ねえ…『白銀亭』からアイドル目指してみない? 『青薔薇亭』なんて、ケチョンケチョンにしてやろうよ!」
今まで全く、その発想はなかったです! そうですよね、女将さんも推薦してたじゃないですか!
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応援したい! アーシェさんもわたくしも、想いは一緒です!
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