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mission 4 ワンコ王国、建国のススメ!
堅城、陥落!
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side-アーチ 11
面白ェことになってきやがった!
オレらの工作で、ギルド本部前は大騒ぎになっている。こりゃ建物内でも相当な修羅場になってるぜきっと! オレは懐に忍ばせた毛玉を意識しながらそっと建物の側面に回った。
こういう古い建物は、大抵引っ掛けやすい突起くらいはあるもんだ。こういう壁の一つも登れねぇんじゃ、盗賊は名乗れねぇぜ?
楽勝な壁登りの後は、ご存知交渉人の時間だ! ま、黙って見ててくれよ? 損はさせねぇぜ?
「この騒ぎを収めるには、先刻伝えた条件を呑んでもらう他ないのでは?」
おーお、やってるやってる! コイツお得意の、悪魔のささやきだ!
「悪いことばかりでもない。向こうの特産品は、こちらにとっても有用なはず。魔術文様を織り込んだ上質な布も、この先大いに役立つはずだ」
そこまで聞くと、オレは満面の笑みで柱の陰から顔を出した。
「よお、どうせなら現物見てみねぇ?」
唐突な登場に全員が驚くが、構うことァねェ! フローネが織った上質の布をちょびっと広げてヒラヒラさせる。
「お…お前どこから?!」
激昂するおっさんはオレに掴みかかってきた。ひょいと余裕で躱すと、オレは軽口を叩く。
「おいおい。牛じゃあるまいし、布ヒラヒラで興奮すんなよ。それにここの警備、わりかしザルだったぜ?」
チャールズのおっさんに布を突き出すと、恐る恐るといった風に布地を確かめた。途端に目つきが変わる。うん、このおっさんはアレだ。経理とか、帳簿とか? 完全に目つきがそっち寄りの方向に行ってやがるぜ。
って事は、帳簿がらみの方向から攻めりゃ攻略しやすいってことか? わかりやすくて助かる、やったね♪
「いままではこー言うのって、刺繍に頼っていたばっかだったよなぁ? だがこれは、織る段階で文様が入ってる。これまで使えなかった部分にも、応用がきくってこった。今が分岐点だと思うぜ? それに見てみな、この騒ぎを? 収まりつけられんのか、アンタによ? どうするのが誰にとっても一番得か、アンタだったらわかるだろ?」
それがトドメとなった。
おっさんは眉間にしわを寄せてじっと考え込む仕草をすると、諦めたようにかぶりを振る。
「仕方がない…降参だ」
やっとの事でそれだけ言うと、片眼鏡のおっさんはどっさりとソファに座り込んだ。
「友好条約でも不可侵条約でも結べばいい。ああ、救護要請もだったな…好きにしろ」
魂の抜け切ったカオで天を仰ぐと、チャールズのおっさんは座り込んだままで背もたれに身を預ける。オレは懐を少しだけ広げた。
「本気で属国化するつもりだったのか?」
ラスファの問いに、おっさんは脱力しきった声を上げた。
「ああ…その前に、この街の由来は知っているな? 遺跡研究の学者と、その護衛の冒険者が集まり住み着いて成り立った街だと」
オレも含め、唐突な疑問に怪訝な顔しながらも全員は黙って頷く。
「じい様が、その研究者の一人だった」
面白ェことになってきやがった!
オレらの工作で、ギルド本部前は大騒ぎになっている。こりゃ建物内でも相当な修羅場になってるぜきっと! オレは懐に忍ばせた毛玉を意識しながらそっと建物の側面に回った。
こういう古い建物は、大抵引っ掛けやすい突起くらいはあるもんだ。こういう壁の一つも登れねぇんじゃ、盗賊は名乗れねぇぜ?
楽勝な壁登りの後は、ご存知交渉人の時間だ! ま、黙って見ててくれよ? 損はさせねぇぜ?
「この騒ぎを収めるには、先刻伝えた条件を呑んでもらう他ないのでは?」
おーお、やってるやってる! コイツお得意の、悪魔のささやきだ!
「悪いことばかりでもない。向こうの特産品は、こちらにとっても有用なはず。魔術文様を織り込んだ上質な布も、この先大いに役立つはずだ」
そこまで聞くと、オレは満面の笑みで柱の陰から顔を出した。
「よお、どうせなら現物見てみねぇ?」
唐突な登場に全員が驚くが、構うことァねェ! フローネが織った上質の布をちょびっと広げてヒラヒラさせる。
「お…お前どこから?!」
激昂するおっさんはオレに掴みかかってきた。ひょいと余裕で躱すと、オレは軽口を叩く。
「おいおい。牛じゃあるまいし、布ヒラヒラで興奮すんなよ。それにここの警備、わりかしザルだったぜ?」
チャールズのおっさんに布を突き出すと、恐る恐るといった風に布地を確かめた。途端に目つきが変わる。うん、このおっさんはアレだ。経理とか、帳簿とか? 完全に目つきがそっち寄りの方向に行ってやがるぜ。
って事は、帳簿がらみの方向から攻めりゃ攻略しやすいってことか? わかりやすくて助かる、やったね♪
「いままではこー言うのって、刺繍に頼っていたばっかだったよなぁ? だがこれは、織る段階で文様が入ってる。これまで使えなかった部分にも、応用がきくってこった。今が分岐点だと思うぜ? それに見てみな、この騒ぎを? 収まりつけられんのか、アンタによ? どうするのが誰にとっても一番得か、アンタだったらわかるだろ?」
それがトドメとなった。
おっさんは眉間にしわを寄せてじっと考え込む仕草をすると、諦めたようにかぶりを振る。
「仕方がない…降参だ」
やっとの事でそれだけ言うと、片眼鏡のおっさんはどっさりとソファに座り込んだ。
「友好条約でも不可侵条約でも結べばいい。ああ、救護要請もだったな…好きにしろ」
魂の抜け切ったカオで天を仰ぐと、チャールズのおっさんは座り込んだままで背もたれに身を預ける。オレは懐を少しだけ広げた。
「本気で属国化するつもりだったのか?」
ラスファの問いに、おっさんは脱力しきった声を上げた。
「ああ…その前に、この街の由来は知っているな? 遺跡研究の学者と、その護衛の冒険者が集まり住み着いて成り立った街だと」
オレも含め、唐突な疑問に怪訝な顔しながらも全員は黙って頷く。
「じい様が、その研究者の一人だった」
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