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intermission 8 新興国の新名物
蚤の市でデート?
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Side-ラスファ 1
魔術文様。
それはわりとポピュラーな魔術具として知られている。数千年前に滅亡した魔術大国で研究されていた紋章魔術がベースになっており、後世の魔術師たちによって確立されたとされている。由緒正しきルーツがある魔術と言えるだろう。
エルダードの遺跡内でも多数見つかっているが、その文様を応用したものが現在の魔術文様なのだ。
種類も多く残されていて、強化や封印など数十種類に及ぶらしい。
現在は衣服に刺繍などで描いて強化などの恩恵を得ている。だがこのフローネからの贈り物は、最初から布に織り込むという新技法で作られている。これは鎧の中にも色々と仕込めるなど、画期的な応用が効くということだ。
だが試すとなると、少々難しい。実際に魔法を当てるなどの実験が必要になるため、しかるべき施設に行かなければならない。
「でしたら、わたくしが『賢者の院』に持ち込んで参りますわ」
ラグは楽しげに、布地を手頃なバスケットに移しながら提案した。
「文様のことを研究しておられる先輩なら、試し方もご存じでしょうし。それに今、蚤の市が立ってますから。お店を覗きながら行って参りますわ!」
あー…これ絶対、そっちが目当てだな…。全員がなんとなく悟ったようだが、あえて誰も何も言わない。月に一度の恒例行事だし、ラグ好みの書物市も毎回寄っているのは知っているからな。
「あー、ちょい待ち。オレも行く」
そこにアーチが待ったをかけた。
「ちょうどオレも蚤の市、見に行こうと思ってたんだ。それにまあ、こないだのこともあるからな」
…多分これも、後者の理由だな。悟りはしたが、これまた誰も何も言わない。
「あー、じゃお願いねラグちゃん。あたしまだ課題残ってんの。いい恋愛小説あったらお願いね」
デュエルは『困ったもんだ』とでも言いたげに、モップを手に取る。
連れ立って出て行った二人を見送ると、私はアーシェに小声で尋ねた。
「分かりやすい課題だな?」
すると妹は、実に愉しげにニヤリと笑う。
「そ、リアルに恋愛小説のネタにはなりそうよね」
…言うようになったな。
「最近あの二人、結構距離ちぢんでる気がするのよね。お邪魔するのは、野暮ってもんでしょ?」
…その割には、お決まりのナンパ癖は代わり映えした様子もないんだが…。無理矢理に納得すると、私はアーシェの頭に手を置いた。
「一丁前に、気を利かせるようになったか?」
アーシェは軽く伸びをしながら、空いた木箱を片付ける。
「あーあ、あたしもカレシ欲しいなー」
…聞き捨てならんな。
「できたらすぐに連れて来い。じっくりと審査してやる」
「兄貴ってば…お父さん入ってるよ、そのセリフ」
言いたければ、好きに言え。生半可な奴に、妹は任せられんからな。
魔術文様。
それはわりとポピュラーな魔術具として知られている。数千年前に滅亡した魔術大国で研究されていた紋章魔術がベースになっており、後世の魔術師たちによって確立されたとされている。由緒正しきルーツがある魔術と言えるだろう。
エルダードの遺跡内でも多数見つかっているが、その文様を応用したものが現在の魔術文様なのだ。
種類も多く残されていて、強化や封印など数十種類に及ぶらしい。
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だが試すとなると、少々難しい。実際に魔法を当てるなどの実験が必要になるため、しかるべき施設に行かなければならない。
「でしたら、わたくしが『賢者の院』に持ち込んで参りますわ」
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「文様のことを研究しておられる先輩なら、試し方もご存じでしょうし。それに今、蚤の市が立ってますから。お店を覗きながら行って参りますわ!」
あー…これ絶対、そっちが目当てだな…。全員がなんとなく悟ったようだが、あえて誰も何も言わない。月に一度の恒例行事だし、ラグ好みの書物市も毎回寄っているのは知っているからな。
「あー、ちょい待ち。オレも行く」
そこにアーチが待ったをかけた。
「ちょうどオレも蚤の市、見に行こうと思ってたんだ。それにまあ、こないだのこともあるからな」
…多分これも、後者の理由だな。悟りはしたが、これまた誰も何も言わない。
「あー、じゃお願いねラグちゃん。あたしまだ課題残ってんの。いい恋愛小説あったらお願いね」
デュエルは『困ったもんだ』とでも言いたげに、モップを手に取る。
連れ立って出て行った二人を見送ると、私はアーシェに小声で尋ねた。
「分かりやすい課題だな?」
すると妹は、実に愉しげにニヤリと笑う。
「そ、リアルに恋愛小説のネタにはなりそうよね」
…言うようになったな。
「最近あの二人、結構距離ちぢんでる気がするのよね。お邪魔するのは、野暮ってもんでしょ?」
…その割には、お決まりのナンパ癖は代わり映えした様子もないんだが…。無理矢理に納得すると、私はアーシェの頭に手を置いた。
「一丁前に、気を利かせるようになったか?」
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「あーあ、あたしもカレシ欲しいなー」
…聞き捨てならんな。
「できたらすぐに連れて来い。じっくりと審査してやる」
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