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intermission 9 真昼の珍事!?
自警団の日常
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Side-デュエル 1
いつ来ても、人の出入りが激しい場所だ。
俺は交通整理や揉め事解決にてんやわんやの自警団詰所の風景を眺め渡すと、長い付き合いのラインハルトの激務に同情した。ちなみに今の俺の割り当ては、報告書の清書書きだ。
あいにくと規格外の体格を持つ俺には、一般的な机は狭苦しい。背中を丸めるようにして書類にペンを走らせる俺に、生暖かい視線が集中する。
「よお! せせこましい仕事してやがんな。椅子が悲鳴あげてんぜ?」
同じく助っ人当番のアーチが俺に野次を飛ばす。
「やかましい、だったら代われ!」
俺の突っ込みに肩をすくめ、ヤツは奥に入って行く。ヤジ飛ばしただけかよ! …まあいい。
あいかわらずここの人手不足は慢性化しているようで、各冒険者の宿屋に割り当てられた助っ人当番の周期を思い出す。どうも最近、当番の周期が短くなっている気がするのは気のせいだろうか?
「みんなすまない、ちょっと集まってくれないか?」
噂をすればのラインハルトが、ミーティングの号令をかける。
厄介な書類書きから解放されると、俺は彼の言葉を待った。
「…ラスファは居ないのか?」
左右を見回すラインハルトに、新入りのマックが答える。
「ああ、あの若旦那なら外回りに…」
「そうか…ならしょうがない、始めよう」
小さなため息ついでに、彼は手近な台に上がって全員を見下ろした。…小柄だから、そうしないと見下ろせないのか。大変だな。
「自警団本部から通達があった。最近、たちの悪い美人局が出没しているという事が一つ。あとは、呪いのアイテムが出回りつつあるという報告も上がっている。注意しておいてくれという事だ」
「あの、ツツモタセって何でしたっけ?」
マックが手を上げて尋ねてきた。ラインハルトの代わりに、割り込んできたアーチが答える。
「ぶっちゃけハニートラップだ。いい女を口説いてたら『俺の女に何してやがる!』ってな感じで、ゴリマッチョが出てくる。んで、あとは金を巻き上げられちまう。オレらナンパ師の天敵ってやつだ」
その説明に全員がアーチを見て「あ~…」と納得したような声をあげた。みんな、一番引っかかりそうなやつをよく分かっている。
「…オメーら、あとで話があるぞ」
咳払いで場の空気をリセットすると、ラインハルトはこう締めくくった。
「…まあそういう事だ。気を引き締めて取り組んでいただきたい」
そして、小声でこうも付け加える。
「どっちの事件も、ラスファに頼めると思ったんだが…」
いつ来ても、人の出入りが激しい場所だ。
俺は交通整理や揉め事解決にてんやわんやの自警団詰所の風景を眺め渡すと、長い付き合いのラインハルトの激務に同情した。ちなみに今の俺の割り当ては、報告書の清書書きだ。
あいにくと規格外の体格を持つ俺には、一般的な机は狭苦しい。背中を丸めるようにして書類にペンを走らせる俺に、生暖かい視線が集中する。
「よお! せせこましい仕事してやがんな。椅子が悲鳴あげてんぜ?」
同じく助っ人当番のアーチが俺に野次を飛ばす。
「やかましい、だったら代われ!」
俺の突っ込みに肩をすくめ、ヤツは奥に入って行く。ヤジ飛ばしただけかよ! …まあいい。
あいかわらずここの人手不足は慢性化しているようで、各冒険者の宿屋に割り当てられた助っ人当番の周期を思い出す。どうも最近、当番の周期が短くなっている気がするのは気のせいだろうか?
「みんなすまない、ちょっと集まってくれないか?」
噂をすればのラインハルトが、ミーティングの号令をかける。
厄介な書類書きから解放されると、俺は彼の言葉を待った。
「…ラスファは居ないのか?」
左右を見回すラインハルトに、新入りのマックが答える。
「ああ、あの若旦那なら外回りに…」
「そうか…ならしょうがない、始めよう」
小さなため息ついでに、彼は手近な台に上がって全員を見下ろした。…小柄だから、そうしないと見下ろせないのか。大変だな。
「自警団本部から通達があった。最近、たちの悪い美人局が出没しているという事が一つ。あとは、呪いのアイテムが出回りつつあるという報告も上がっている。注意しておいてくれという事だ」
「あの、ツツモタセって何でしたっけ?」
マックが手を上げて尋ねてきた。ラインハルトの代わりに、割り込んできたアーチが答える。
「ぶっちゃけハニートラップだ。いい女を口説いてたら『俺の女に何してやがる!』ってな感じで、ゴリマッチョが出てくる。んで、あとは金を巻き上げられちまう。オレらナンパ師の天敵ってやつだ」
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「…オメーら、あとで話があるぞ」
咳払いで場の空気をリセットすると、ラインハルトはこう締めくくった。
「…まあそういう事だ。気を引き締めて取り組んでいただきたい」
そして、小声でこうも付け加える。
「どっちの事件も、ラスファに頼めると思ったんだが…」
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