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intermission 1 ~観光大使の野望~
朝のスケジュール ~観光局にて~
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Side-フランシス 4
冒険者の町は、意外と朝が早い。たまに旅支度をした冒険者が街の門や街中の遺跡入り口などに見られる。え、なぜ町の中かって? それは『空白地帯』の探索のためなんだ。
ここの街は時々『空白地帯』という見探索の遺跡が点在しているんだ。街ができ始めた頃は、居住区の拡大を急ぐために、重要視されない遺跡の探索をすっ飛ばして外側に外側に探索を進めていた。そのせいでそのまま置いてけぼりになっている場所がそのまま結構な数、残ってるんだ。地図上でもその場所は空白として表記されるから、いつしか『空白地帯』と呼ばれるようになったそうだ。最近は一般人の観光客が多く出入りするようになって安全性が流石に問題視されるようになり、探索依頼が次々と舞い込んでくるそうだよ。まあ、観光大使のボクには無縁の話なんだろうけどね。
それとは別に町の出口付近で待機してる冒険者たちは、隊商の護衛に出るために集合しているってとこかな?
もう少ししたら、ここにも観光客がどっと溢れてくるよ。その前に、観光局に顔を出さないとね!
観光局は町の中心部の一角に位置している。側には冒険者ギルド本部や、至高真の使徒を中心に組織された自警団本部。そして各種ギルドや神殿の上層部が席を占める評議会の建物が軒を連ねている。まさにこの町の中枢に当たる場所と言っていい。
最初こそ観光局は冒険者ギルドのジョークで始まった部署だけど、いまでは立派に独立した部署として機能している。まあスペース的な問題もあって、あまり広いとは言いがたいけどね。そして今のボクがここにあるってことだよ。しばらく前まで、こんな楽しい毎日が遅れるなんて夢にも思わなかった…人生って不思議だね!
「おはようございます、局長!」
真新しい建物独特の、新鮮な木の香り。後付けで建物の隙間にねじ込むようにして建てられているから、そう広い建物じゃないんだけれど…清潔感だけはバッチリさ! なんせ、新しいしね♪
内部の白い壁には、アイドル勇者や観光大使ユニットのポスターがびっしりと貼ってある。その中でも、僕のポスターは一際大きいかな! まあ、男性部門一位の『アイドル勇者 セドリック』も大きく張り出されてるけどね…。
局長は上機嫌な鼻歌を歌いながら女性部門一位のポスターに見とれている。よく見ると『双子の勇者姉妹 カレン&ルーシィ』か。ほほう、巨乳好みですか局長。
改めて挨拶をすると慌てたように振り返り、わざとらしい咳払いで何事もなかったかのようにいつものポーズを決めてみせる。うん、局長…遅いですよ、もう。
「んー、おはようフランシスちゃん。今日もユーはバッチリ決めてるね!」
サムズアップにいい笑顔。金髪カールの小太り局長は、相変わらずのハイテンションな挨拶を返す。いつの間にか側にきている、局長と対照的に顔色の悪い秘書のクラウスさんが淡々とボクのスケジュールを読み上げる。最近の激務でどうも、常に疲れているらしい。だが、僕にはどうも局長に元気とテンションを吸い上げられているようにしか見えないんだけどね…。
「おはようございます…。本日、フランシスさんは噴水通りで午前のステージ。演目は『フランシス王子の冒険』です…。その後、昼を挟んで殺陣とダンスと歌のレッスン。その後に、中央円形劇場で…夜のステージですね…。こちらは、大人の女性向けの演目で『恋の指南役』となっております」
わお。先週よりもスケジュールがぎっしりじゃないか! 人気者はつらいねえ♪
クラウスさんは傍らのテーブルから台本を手に取ると、僕に手渡す。
「あと、これが新作の台本となっております。早めに目を通しておいてくださいね…」
湯気が出るような新作台本には『アルタイルの秘宝』とある。ふふ、ボクが主役と決めてから書かれたものだね。嬉しいサプライズだよ♪
何気なくふと側を見ると、部屋の隅に何かが積み上げられたゴミ箱が視界に入った。それは冒険者どころか、一般のお疲れなかた御用達の大地母神神殿謹製『疲れ撲滅! 回復ポーション』の空き瓶だ。うへあ。あまりの数にボクは絶句した。また脚本書きのアメリアさんは無理したんじゃないだろうか? いや、常に顔色悪いクラウスさんの分も混じってそうだけど。
これを見たら、ますます期待を裏切れないな!
冒険者の町は、意外と朝が早い。たまに旅支度をした冒険者が街の門や街中の遺跡入り口などに見られる。え、なぜ町の中かって? それは『空白地帯』の探索のためなんだ。
ここの街は時々『空白地帯』という見探索の遺跡が点在しているんだ。街ができ始めた頃は、居住区の拡大を急ぐために、重要視されない遺跡の探索をすっ飛ばして外側に外側に探索を進めていた。そのせいでそのまま置いてけぼりになっている場所がそのまま結構な数、残ってるんだ。地図上でもその場所は空白として表記されるから、いつしか『空白地帯』と呼ばれるようになったそうだ。最近は一般人の観光客が多く出入りするようになって安全性が流石に問題視されるようになり、探索依頼が次々と舞い込んでくるそうだよ。まあ、観光大使のボクには無縁の話なんだろうけどね。
それとは別に町の出口付近で待機してる冒険者たちは、隊商の護衛に出るために集合しているってとこかな?
もう少ししたら、ここにも観光客がどっと溢れてくるよ。その前に、観光局に顔を出さないとね!
観光局は町の中心部の一角に位置している。側には冒険者ギルド本部や、至高真の使徒を中心に組織された自警団本部。そして各種ギルドや神殿の上層部が席を占める評議会の建物が軒を連ねている。まさにこの町の中枢に当たる場所と言っていい。
最初こそ観光局は冒険者ギルドのジョークで始まった部署だけど、いまでは立派に独立した部署として機能している。まあスペース的な問題もあって、あまり広いとは言いがたいけどね。そして今のボクがここにあるってことだよ。しばらく前まで、こんな楽しい毎日が遅れるなんて夢にも思わなかった…人生って不思議だね!
「おはようございます、局長!」
真新しい建物独特の、新鮮な木の香り。後付けで建物の隙間にねじ込むようにして建てられているから、そう広い建物じゃないんだけれど…清潔感だけはバッチリさ! なんせ、新しいしね♪
内部の白い壁には、アイドル勇者や観光大使ユニットのポスターがびっしりと貼ってある。その中でも、僕のポスターは一際大きいかな! まあ、男性部門一位の『アイドル勇者 セドリック』も大きく張り出されてるけどね…。
局長は上機嫌な鼻歌を歌いながら女性部門一位のポスターに見とれている。よく見ると『双子の勇者姉妹 カレン&ルーシィ』か。ほほう、巨乳好みですか局長。
改めて挨拶をすると慌てたように振り返り、わざとらしい咳払いで何事もなかったかのようにいつものポーズを決めてみせる。うん、局長…遅いですよ、もう。
「んー、おはようフランシスちゃん。今日もユーはバッチリ決めてるね!」
サムズアップにいい笑顔。金髪カールの小太り局長は、相変わらずのハイテンションな挨拶を返す。いつの間にか側にきている、局長と対照的に顔色の悪い秘書のクラウスさんが淡々とボクのスケジュールを読み上げる。最近の激務でどうも、常に疲れているらしい。だが、僕にはどうも局長に元気とテンションを吸い上げられているようにしか見えないんだけどね…。
「おはようございます…。本日、フランシスさんは噴水通りで午前のステージ。演目は『フランシス王子の冒険』です…。その後、昼を挟んで殺陣とダンスと歌のレッスン。その後に、中央円形劇場で…夜のステージですね…。こちらは、大人の女性向けの演目で『恋の指南役』となっております」
わお。先週よりもスケジュールがぎっしりじゃないか! 人気者はつらいねえ♪
クラウスさんは傍らのテーブルから台本を手に取ると、僕に手渡す。
「あと、これが新作の台本となっております。早めに目を通しておいてくださいね…」
湯気が出るような新作台本には『アルタイルの秘宝』とある。ふふ、ボクが主役と決めてから書かれたものだね。嬉しいサプライズだよ♪
何気なくふと側を見ると、部屋の隅に何かが積み上げられたゴミ箱が視界に入った。それは冒険者どころか、一般のお疲れなかた御用達の大地母神神殿謹製『疲れ撲滅! 回復ポーション』の空き瓶だ。うへあ。あまりの数にボクは絶句した。また脚本書きのアメリアさんは無理したんじゃないだろうか? いや、常に顔色悪いクラウスさんの分も混じってそうだけど。
これを見たら、ますます期待を裏切れないな!
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