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第四夜
四たびの哀悼
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真夜中 24:00
「嫌あああぁぁぁああぁ! あああっぁあああぁぁああ!」
全身を黒い霧に包まれ、悲痛な悲鳴をあげつつシュゼット嬢は変貌しつつあった。
俺は凍りついたようにその様を見続けるしかなかった。美しい肌は傷だらけに、綺麗に揃った爪も失われ血が流れている。水浸しになった全身は血の気も失せ、悲鳴をあげ続けたであろうその声も嗄れたそれに成り果ててしまっている。落ちくぼんだ目は爛々と恨みに燃え上がり、死の間際まで嬲られたであろう心も壊れてしまっている事がうかがえた。
「シュゼット嬢…ずっと、こんな…?」
「…ええ…日付が変わるごとに、このような無残なお姿に…! どうすれば…どうすれば、お嬢様を本当にお救いできるのか…?」
執事さんは、顔を覆ってその場に膝をついた。かすかな嗚咽を漏らすと、絞り出すように呟く。
なんという事だ…。変貌の様子を初めて見たが、ここまで惨たらしい変化とは…!
救われるためには、俺の命と引き換えにする他ない。そしてこの部屋には、全員が揃っていた。
これは…いきなり、詰んでしまったという事か…。
彼女から目を逸らさずに、来たるべき時を覚悟する。今度の終焉はシュゼット嬢の手でか、それとも執事さんの手でか…?
シュゼット嬢は目を俺からそらした。彼女の目線を追うと、その先には修理したばかりのオルゴールがある。
いけない!
彼女自身の手で、これを壊させてはいけない!
何故そう思ったのか…?
俺にもわからない。だが、ほぼ衝動的に身体が動いた。俺の死で全てが元に戻る。そんな事わかりきっているというのに…。
それでも駆け抜けざまに、テーブルから持参したランプとオルゴールをすくい上げる。破砕音を背中で聴きながら、俺は扉を抜けた。
どこに…どこに行く? どこに行けば…!
階段を駆け下り、静けさを取り戻した玄関の大時計を横切る。傍にある扉をかたっぱしから試して、開いたのは応接室のような部屋がひとつきり。とりあえず飛び込むと、息を整えて廊下に聞き耳を立てる。そして…このオルゴールをどうするべきか?
湿った足音はまだしない。俺を追ってくるのだろうか?
そこまで考えて、奇妙なことに気がついた。前にあの姿のシュゼット嬢と遭遇した時に、何故わざわざ一階にいたのだろうか? ただ意味もなく、階下に降りる理由も無さげなのだが…。
どこかから、呻き声が聞こえる。そういえばこの声…どこから?
前はそこまで考える余裕などなかったが、俺たちの他に誰かがいるのだろうか?
そのうちに、湿った足音が聞こえてきた。酷くゆっくりと階段を下り、こちらに近づいているのだろうか?
今の標的は俺なのか、あの呻き声なのか…?
いや、待てよ…?
今まで自室に真夜中までいた場合、シュゼット嬢の真実を知ることはなかった。だが、この時間帯に部屋から出た場合…彼女は優先的に俺の方に来ていたんじゃないのか?
ということは…!
濡れた足音は、確実にこちらに迫って来ている。…呻き声は無視しているのか? どうやってか彼女は、俺の位置を完全に把握しているらしい。これは、応接室から出なくては…!
扉をそっと開けると、遠い廊下を歩くシュゼット嬢の姿が白くうっすら見える。ひどくゆっくりと、しかし確実にこちらに迫っていた。どこに逃げても無駄ということか。それでも、抵抗はしていこうと決めたから。俺は部屋を飛び出して、彼女と逆方向に逃げる。自室にいたら大丈夫ということだろうか? 一応、やってみるか。
そうだ…この場合は執事さんを警戒すべきだ。当然彼は、この展開を読んでいるに違いない。今自室に戻ると、彼は待ち構えているだろう。なら…!
俺は真っ直ぐに図書室に向かった。どのみち死は避けられないなら、あの罠のある隠し扉を開いてやる! 開けば矢が飛んで来る罠は、一体何を隠しているのか…死が確定しているのだから、試してみる価値はあるだろう。
初めて来た夜の図書室は、ひっそりと静まり返って独特の空気を醸し出していた。目指すは奥の隠し扉と思われる空間だ。
例の天井にあるアロースリットを背にして、そこの壁を軽く叩いて当たりをつける。いつ矢が飛んでくるかわからない分、気分がいいわけもないが…その辺りの覚悟はとうにできていた。どこかに、隠し扉を開ける機構があるはず。押すのか引くのか…。
もしかしたら。とりあえず閃いた予感に従って周囲の書棚を調べてみる。何かあるかもしれない、近くにある書棚の本にスイッチがあるとしたら? 少し飛び出した本を押すと扉を開くスイッチになっているという展開はよくある話だ。
…これは…? 黒い背表紙の本の中に、一冊だけ赤い背表紙のものがある。そっと取り出そうとしても動かない。これだろうか?
…その時だった。
「…見ぃつけた…!」
「!」
だが少しばかり時間をかけ過ぎてしまったようだ。亡霊と化したシュゼット嬢がいつのまにか背後に迫って来ていた。
見えない刃が放たれようとしたその時、俺はとっさにオルゴールを抱え込んでその凶刃を背で受けた。灼熱を感じる背をえぐる激痛と、ごきり、という体内から響いた厭な音。これは…完全に、致命傷だ…!
「…くぅ…っ…!」
俺は口元から血を滴らせつつ震える指先で、オルゴールのねじまきをいっぱいまで回した。
こんな痛み…苦痛に満ちた彼女の最期に比べたら、なんでも、ない…。
ふらつきながら振り向くと、オルゴールの蓋を開けて甘い恋唄の旋律をシュゼット嬢に聞かせる。感覚が消えつつある背と足を頑丈な書棚に預け、肩で息をしながらオルゴールを必死で抱えた。
書棚はすでに、むせ返るほどに俺の血で染まっている。足元にできた血の海は、俺自身がもう長くない事を雄弁に物語っていた。
保って数分か…。
だが、それでも。
できることはあるはずだ…。
どうか…どうか、思い出して欲しい…。
貴女の人生が不幸な思い出のみではなかったことを…。
幸せな思い出もあったはずなんだ。苦痛ばかりに塗りつぶされて、それまでの幸せを忘れてしまうなんて、あまりにも悲しすぎる。
オルゴールの旋律に、シュゼット嬢が動きを止めた。少しずつ、瞳から狂気が薄れるのがわかる。幸せな過去を思い出すように目を閉じわずかに微笑んで…。
そこまでで、俺も力尽きた。痛みは既に、麻痺しかかっている。最後の力を振り絞ってそっとオルゴールを書棚の上に載せると、糸が切れるように膝から力が抜け…足元にできていた赤い水たまりに崩れ落ちる。
…ああ、これでいい。
甘い旋律は途切れる事なく奏で続けられる。
霞んだ目でもわかった。図書室の入り口に、短剣を携えた死神の姿が見える。ここまでか…。俺は静かに目を閉じた。
「嫌ああああああああ!」
シュゼット嬢の悲鳴。
かすかに残った意識の中、びしゃりと音を立ててシュゼット嬢の声が近づく。力なく血溜まりに倒れた姿勢から、震えるか細い手で抱き起こされたようだった。
…駄目だ…シュゼット嬢。血に汚れてしまう…。
「カシアン様、カシアン様、カシアン様!!」
オルゴールの旋律をかき消すように、彼女は泣きながら俺の名を繰り返し呼び続ける。
ああ…すまない…こんな形で、泣かせるつもりなんかなかったのに…。正気に戻って仕舞えば、優しい彼女のことだ…。こうなることは予測してしかるべきだったというのに…!
「お願い…お願い、目を開けて…! お願い、彼を助けて…!」
すぐそばに来たらしい執事さんに、彼女は泣きながら懇願する。すでに虫の息の俺を見てか…小さく息を呑んだ執事さんの声は、沈みきっていた。
「申し訳ありません、お嬢様…。彼は、もう…」
「…そんな…」
「せめて、苦しみを終わらせて差し上げましょう…。今の彼にして差し上げられることは、他にありません…」
短剣を抜き放つ音に、シュゼット嬢は声を震わせる。
「駄目…駄目よ、そんな…!」
「お嬢様…ご覧にならない方が、よろしいかと…!」
「そんな…嫌、やめてええええええええ!」
シュゼット嬢の悲鳴と、心臓を貫く冷たい刃。
…それが、今回の最後の記憶になった。
「嫌あああぁぁぁああぁ! あああっぁあああぁぁああ!」
全身を黒い霧に包まれ、悲痛な悲鳴をあげつつシュゼット嬢は変貌しつつあった。
俺は凍りついたようにその様を見続けるしかなかった。美しい肌は傷だらけに、綺麗に揃った爪も失われ血が流れている。水浸しになった全身は血の気も失せ、悲鳴をあげ続けたであろうその声も嗄れたそれに成り果ててしまっている。落ちくぼんだ目は爛々と恨みに燃え上がり、死の間際まで嬲られたであろう心も壊れてしまっている事がうかがえた。
「シュゼット嬢…ずっと、こんな…?」
「…ええ…日付が変わるごとに、このような無残なお姿に…! どうすれば…どうすれば、お嬢様を本当にお救いできるのか…?」
執事さんは、顔を覆ってその場に膝をついた。かすかな嗚咽を漏らすと、絞り出すように呟く。
なんという事だ…。変貌の様子を初めて見たが、ここまで惨たらしい変化とは…!
救われるためには、俺の命と引き換えにする他ない。そしてこの部屋には、全員が揃っていた。
これは…いきなり、詰んでしまったという事か…。
彼女から目を逸らさずに、来たるべき時を覚悟する。今度の終焉はシュゼット嬢の手でか、それとも執事さんの手でか…?
シュゼット嬢は目を俺からそらした。彼女の目線を追うと、その先には修理したばかりのオルゴールがある。
いけない!
彼女自身の手で、これを壊させてはいけない!
何故そう思ったのか…?
俺にもわからない。だが、ほぼ衝動的に身体が動いた。俺の死で全てが元に戻る。そんな事わかりきっているというのに…。
それでも駆け抜けざまに、テーブルから持参したランプとオルゴールをすくい上げる。破砕音を背中で聴きながら、俺は扉を抜けた。
どこに…どこに行く? どこに行けば…!
階段を駆け下り、静けさを取り戻した玄関の大時計を横切る。傍にある扉をかたっぱしから試して、開いたのは応接室のような部屋がひとつきり。とりあえず飛び込むと、息を整えて廊下に聞き耳を立てる。そして…このオルゴールをどうするべきか?
湿った足音はまだしない。俺を追ってくるのだろうか?
そこまで考えて、奇妙なことに気がついた。前にあの姿のシュゼット嬢と遭遇した時に、何故わざわざ一階にいたのだろうか? ただ意味もなく、階下に降りる理由も無さげなのだが…。
どこかから、呻き声が聞こえる。そういえばこの声…どこから?
前はそこまで考える余裕などなかったが、俺たちの他に誰かがいるのだろうか?
そのうちに、湿った足音が聞こえてきた。酷くゆっくりと階段を下り、こちらに近づいているのだろうか?
今の標的は俺なのか、あの呻き声なのか…?
いや、待てよ…?
今まで自室に真夜中までいた場合、シュゼット嬢の真実を知ることはなかった。だが、この時間帯に部屋から出た場合…彼女は優先的に俺の方に来ていたんじゃないのか?
ということは…!
濡れた足音は、確実にこちらに迫って来ている。…呻き声は無視しているのか? どうやってか彼女は、俺の位置を完全に把握しているらしい。これは、応接室から出なくては…!
扉をそっと開けると、遠い廊下を歩くシュゼット嬢の姿が白くうっすら見える。ひどくゆっくりと、しかし確実にこちらに迫っていた。どこに逃げても無駄ということか。それでも、抵抗はしていこうと決めたから。俺は部屋を飛び出して、彼女と逆方向に逃げる。自室にいたら大丈夫ということだろうか? 一応、やってみるか。
そうだ…この場合は執事さんを警戒すべきだ。当然彼は、この展開を読んでいるに違いない。今自室に戻ると、彼は待ち構えているだろう。なら…!
俺は真っ直ぐに図書室に向かった。どのみち死は避けられないなら、あの罠のある隠し扉を開いてやる! 開けば矢が飛んで来る罠は、一体何を隠しているのか…死が確定しているのだから、試してみる価値はあるだろう。
初めて来た夜の図書室は、ひっそりと静まり返って独特の空気を醸し出していた。目指すは奥の隠し扉と思われる空間だ。
例の天井にあるアロースリットを背にして、そこの壁を軽く叩いて当たりをつける。いつ矢が飛んでくるかわからない分、気分がいいわけもないが…その辺りの覚悟はとうにできていた。どこかに、隠し扉を開ける機構があるはず。押すのか引くのか…。
もしかしたら。とりあえず閃いた予感に従って周囲の書棚を調べてみる。何かあるかもしれない、近くにある書棚の本にスイッチがあるとしたら? 少し飛び出した本を押すと扉を開くスイッチになっているという展開はよくある話だ。
…これは…? 黒い背表紙の本の中に、一冊だけ赤い背表紙のものがある。そっと取り出そうとしても動かない。これだろうか?
…その時だった。
「…見ぃつけた…!」
「!」
だが少しばかり時間をかけ過ぎてしまったようだ。亡霊と化したシュゼット嬢がいつのまにか背後に迫って来ていた。
見えない刃が放たれようとしたその時、俺はとっさにオルゴールを抱え込んでその凶刃を背で受けた。灼熱を感じる背をえぐる激痛と、ごきり、という体内から響いた厭な音。これは…完全に、致命傷だ…!
「…くぅ…っ…!」
俺は口元から血を滴らせつつ震える指先で、オルゴールのねじまきをいっぱいまで回した。
こんな痛み…苦痛に満ちた彼女の最期に比べたら、なんでも、ない…。
ふらつきながら振り向くと、オルゴールの蓋を開けて甘い恋唄の旋律をシュゼット嬢に聞かせる。感覚が消えつつある背と足を頑丈な書棚に預け、肩で息をしながらオルゴールを必死で抱えた。
書棚はすでに、むせ返るほどに俺の血で染まっている。足元にできた血の海は、俺自身がもう長くない事を雄弁に物語っていた。
保って数分か…。
だが、それでも。
できることはあるはずだ…。
どうか…どうか、思い出して欲しい…。
貴女の人生が不幸な思い出のみではなかったことを…。
幸せな思い出もあったはずなんだ。苦痛ばかりに塗りつぶされて、それまでの幸せを忘れてしまうなんて、あまりにも悲しすぎる。
オルゴールの旋律に、シュゼット嬢が動きを止めた。少しずつ、瞳から狂気が薄れるのがわかる。幸せな過去を思い出すように目を閉じわずかに微笑んで…。
そこまでで、俺も力尽きた。痛みは既に、麻痺しかかっている。最後の力を振り絞ってそっとオルゴールを書棚の上に載せると、糸が切れるように膝から力が抜け…足元にできていた赤い水たまりに崩れ落ちる。
…ああ、これでいい。
甘い旋律は途切れる事なく奏で続けられる。
霞んだ目でもわかった。図書室の入り口に、短剣を携えた死神の姿が見える。ここまでか…。俺は静かに目を閉じた。
「嫌ああああああああ!」
シュゼット嬢の悲鳴。
かすかに残った意識の中、びしゃりと音を立ててシュゼット嬢の声が近づく。力なく血溜まりに倒れた姿勢から、震えるか細い手で抱き起こされたようだった。
…駄目だ…シュゼット嬢。血に汚れてしまう…。
「カシアン様、カシアン様、カシアン様!!」
オルゴールの旋律をかき消すように、彼女は泣きながら俺の名を繰り返し呼び続ける。
ああ…すまない…こんな形で、泣かせるつもりなんかなかったのに…。正気に戻って仕舞えば、優しい彼女のことだ…。こうなることは予測してしかるべきだったというのに…!
「お願い…お願い、目を開けて…! お願い、彼を助けて…!」
すぐそばに来たらしい執事さんに、彼女は泣きながら懇願する。すでに虫の息の俺を見てか…小さく息を呑んだ執事さんの声は、沈みきっていた。
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「…そんな…」
「せめて、苦しみを終わらせて差し上げましょう…。今の彼にして差し上げられることは、他にありません…」
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