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⑭ 再会
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私はあれからずっと寂しくて木の根元に、うずくまって
すすり泣いていると
「プヒイ」
イノシシ風?の子豚サイズの獣が近づいてきた。
えっ!私はどうしようと思いながら
そのイノシシ風の獣より高めに必死に飛び浮かんだ。
どう見ても他の国だったら子供の龍でも簡単に倒せる獣だが
私は体は小さいし、何より中身はもともと人間なもので、
自分が本気を出せば簡単に倒せるなんてこの時は思ってもいなかった。
私は怖くて震えながら空中を漂った。
震え怯えてる私に勝てると思ったその獣は助走をつけながらなんと
飛び上がってきて私の足に噛みついてきた。
噛みつかれても、何故か痛くは感じなかったが、
私は無我夢中で下に落ちたら絶対襲い掛かってくると思い
必死に翼をバタつかせながら飛んだ。
「ピイエーー」
子豚サイズのイノシシ風の獣は必死に私にかぶりつきながら引っ張るように暴れた。
私は足に噛みつかれてパニック状態になっていた。
ぎゃーどうしよう私このままイノシシに食べられて死んじゃうの~
龍なのにそんな間抜けな死に方しちゃうの~
すると、奥の森から
青い物体がレーザービームに見えるぐらい一直線に凄い速さで飛んできた。
「ピっ」
いつもの聞きなれた声がすると思ったら、ノエルだった。
「ピエー」(ノエルノエルノエル)
ノエルは私の周りを旋回すると子豚サイズのイノシシにガブリと噛みつくと
イノシシは痛いのか私の足から口を離した。
するとノエルは噛みついた顎に力を入れて
振りかぶりイノシシを木に叩きつけるようにイノシシを投げた。
私はノエルが来てホッとしたのか、腰を抜かしたみたいに地面に落ちてから
体に力が入らず座っていた。
すると、今度は奥から唸るような低い声をした大きいイノシシが現れた。
「ブヒーイイイイ」
まるで闘牛みたいな大きさで獰猛そうな親イノシシ?の登場だ。
私とノエルの何倍もある姿に私は怖くてその場でブルブルと震えた。
だって、ハムスターと牛ぐらいに違う大きさぐらい違うんだもん。
すると、上空からヒーローの登場のようにノエルは
私の前にかばうように立ち、私のように微塵も怖がりもせず、
堂々と闘牛のような親イノシシと向き合いにらみ合った。
なんて頼もしい弟なんだろう。
でも、あまりの体格の差に圧倒された私は腰を抜かした。
わたし....動けない。あれ?龍なのに腰を抜かすというのだろうか?
場違いな疑問を思いながら私はノエルの後ろで固まってしまった。
どうしよう、どうしよう物凄い形相で見てくる親のイノシシが後ろ足で
土をはたくように何度も蹴って力み突進してこようとした瞬間、
黒い物体がというか影がまるでコバエを軽くはたく様に
あっさり親イノシシを片手ではじいて
膝まづいて私をギューギューに抱きしめてきた。
私は抱えて見えなかったが、明らかにドスンドスンと木が2本倒れたような地響きと
ビギャーと鳴き声がして軽く砂ぼこりが舞った。
抱かれた胸の中で私はモゾモゾと動いて見上げるとそこには、
泣いている.....顔が崩れまくっている、みっともない顔した残念な.......パパがいた。
「私のモナ~心配したんだよ。」
今までの威厳に満ちたパパの面影がみじんもない顔にちょっとドン引きだ。
後ろを見てみるとラルクお兄様がまるで猟師が獲物を肩に担いでるみたいに
見たこともないドラゴンをしっぽをつかみながら背中に担いでいた。
「ピエー?」
お兄様はドラゴンを担いでいない片手でやさしく私の頭を撫でた。
「モナ怖かったみたいだね。
泣いているじゃないか?もう大丈夫だよ。」
「ピエー」(お兄様~。)
私はホッとして泣いていると
ラルクお兄様の背中におなかを見せた状態で逆さにつるされていたドラゴンが
突然腹筋をするように丸めたと同時に私にかぶさってきた。
「ギェー」(ごめん。モナ)
なんと、担がれていたドラゴンはロイドお兄様だった。
実際聞こえてきたのはドラゴンの鳴き声だったが、
頭の中に直接入ってきて念話なのか話してることは分かった。
「ロイドも動転して龍型になってパニックを起こしたんだ。
僕が落ち着かせるために持っていたんだけど。
迷子の間に誘拐でもされたらと心配したんだよ。
やっぱり、双子なのか場所が分かるみたいに
ノエルが一番乗りで助けたみたいだね。とにかく、無事でよかったよ。」
相変わらずラルクお兄様はさわやかなキラキラな笑顔を向け
王子様みたいにカッコイイとのんきに思いながら話を聞いていると
私を愛おしいという思ってる顔を全面に出している残念なパパは
私の頭をナデナデしながらパパが立ち上がると、
まるで死刑宣告してる極悪人みたいな怖い顔をしながら話し出した。
「まったく、私の可愛いモナに襲い掛かるクズがいるなんて絶滅すればいい。
すべて八つ裂きにしようか。」
「父上そんな事より早く帰りましょう。モナも疲れているよ。」
早く私はゆっくり家に帰りたかったの。
ラルクお兄様はさすが私の気持ちを分かっている。
「そうだな。早くわが家へ帰ろうか。 モナ今日はパパと一緒に寝よう。
ああそうそう、ロイドはバツとして一週間モナと一緒に寝てはダメだ。
ノエルも同罪だ。ただ、いち早くモナを見つけたからノエルは3日だ。」
「「ギェー.......」」(うっ...)(.....)
「どさくさに紛れて父上ずるいです。 私は明日一緒に寝ますから。」
なんか、やっぱりホッとする。
やっぱり、家族っていいな。
安心感で満たされた私はこの後、ぐっすりと寝てしまった。
すすり泣いていると
「プヒイ」
イノシシ風?の子豚サイズの獣が近づいてきた。
えっ!私はどうしようと思いながら
そのイノシシ風の獣より高めに必死に飛び浮かんだ。
どう見ても他の国だったら子供の龍でも簡単に倒せる獣だが
私は体は小さいし、何より中身はもともと人間なもので、
自分が本気を出せば簡単に倒せるなんてこの時は思ってもいなかった。
私は怖くて震えながら空中を漂った。
震え怯えてる私に勝てると思ったその獣は助走をつけながらなんと
飛び上がってきて私の足に噛みついてきた。
噛みつかれても、何故か痛くは感じなかったが、
私は無我夢中で下に落ちたら絶対襲い掛かってくると思い
必死に翼をバタつかせながら飛んだ。
「ピイエーー」
子豚サイズのイノシシ風の獣は必死に私にかぶりつきながら引っ張るように暴れた。
私は足に噛みつかれてパニック状態になっていた。
ぎゃーどうしよう私このままイノシシに食べられて死んじゃうの~
龍なのにそんな間抜けな死に方しちゃうの~
すると、奥の森から
青い物体がレーザービームに見えるぐらい一直線に凄い速さで飛んできた。
「ピっ」
いつもの聞きなれた声がすると思ったら、ノエルだった。
「ピエー」(ノエルノエルノエル)
ノエルは私の周りを旋回すると子豚サイズのイノシシにガブリと噛みつくと
イノシシは痛いのか私の足から口を離した。
するとノエルは噛みついた顎に力を入れて
振りかぶりイノシシを木に叩きつけるようにイノシシを投げた。
私はノエルが来てホッとしたのか、腰を抜かしたみたいに地面に落ちてから
体に力が入らず座っていた。
すると、今度は奥から唸るような低い声をした大きいイノシシが現れた。
「ブヒーイイイイ」
まるで闘牛みたいな大きさで獰猛そうな親イノシシ?の登場だ。
私とノエルの何倍もある姿に私は怖くてその場でブルブルと震えた。
だって、ハムスターと牛ぐらいに違う大きさぐらい違うんだもん。
すると、上空からヒーローの登場のようにノエルは
私の前にかばうように立ち、私のように微塵も怖がりもせず、
堂々と闘牛のような親イノシシと向き合いにらみ合った。
なんて頼もしい弟なんだろう。
でも、あまりの体格の差に圧倒された私は腰を抜かした。
わたし....動けない。あれ?龍なのに腰を抜かすというのだろうか?
場違いな疑問を思いながら私はノエルの後ろで固まってしまった。
どうしよう、どうしよう物凄い形相で見てくる親のイノシシが後ろ足で
土をはたくように何度も蹴って力み突進してこようとした瞬間、
黒い物体がというか影がまるでコバエを軽くはたく様に
あっさり親イノシシを片手ではじいて
膝まづいて私をギューギューに抱きしめてきた。
私は抱えて見えなかったが、明らかにドスンドスンと木が2本倒れたような地響きと
ビギャーと鳴き声がして軽く砂ぼこりが舞った。
抱かれた胸の中で私はモゾモゾと動いて見上げるとそこには、
泣いている.....顔が崩れまくっている、みっともない顔した残念な.......パパがいた。
「私のモナ~心配したんだよ。」
今までの威厳に満ちたパパの面影がみじんもない顔にちょっとドン引きだ。
後ろを見てみるとラルクお兄様がまるで猟師が獲物を肩に担いでるみたいに
見たこともないドラゴンをしっぽをつかみながら背中に担いでいた。
「ピエー?」
お兄様はドラゴンを担いでいない片手でやさしく私の頭を撫でた。
「モナ怖かったみたいだね。
泣いているじゃないか?もう大丈夫だよ。」
「ピエー」(お兄様~。)
私はホッとして泣いていると
ラルクお兄様の背中におなかを見せた状態で逆さにつるされていたドラゴンが
突然腹筋をするように丸めたと同時に私にかぶさってきた。
「ギェー」(ごめん。モナ)
なんと、担がれていたドラゴンはロイドお兄様だった。
実際聞こえてきたのはドラゴンの鳴き声だったが、
頭の中に直接入ってきて念話なのか話してることは分かった。
「ロイドも動転して龍型になってパニックを起こしたんだ。
僕が落ち着かせるために持っていたんだけど。
迷子の間に誘拐でもされたらと心配したんだよ。
やっぱり、双子なのか場所が分かるみたいに
ノエルが一番乗りで助けたみたいだね。とにかく、無事でよかったよ。」
相変わらずラルクお兄様はさわやかなキラキラな笑顔を向け
王子様みたいにカッコイイとのんきに思いながら話を聞いていると
私を愛おしいという思ってる顔を全面に出している残念なパパは
私の頭をナデナデしながらパパが立ち上がると、
まるで死刑宣告してる極悪人みたいな怖い顔をしながら話し出した。
「まったく、私の可愛いモナに襲い掛かるクズがいるなんて絶滅すればいい。
すべて八つ裂きにしようか。」
「父上そんな事より早く帰りましょう。モナも疲れているよ。」
早く私はゆっくり家に帰りたかったの。
ラルクお兄様はさすが私の気持ちを分かっている。
「そうだな。早くわが家へ帰ろうか。 モナ今日はパパと一緒に寝よう。
ああそうそう、ロイドはバツとして一週間モナと一緒に寝てはダメだ。
ノエルも同罪だ。ただ、いち早くモナを見つけたからノエルは3日だ。」
「「ギェー.......」」(うっ...)(.....)
「どさくさに紛れて父上ずるいです。 私は明日一緒に寝ますから。」
なんか、やっぱりホッとする。
やっぱり、家族っていいな。
安心感で満たされた私はこの後、ぐっすりと寝てしまった。
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とても、嬉しいです。これからもよろしくお願いします。