私の大好きなドラゴン

どら娘

文字の大きさ
5 / 48

恥ずかしい心配

しおりを挟む
(お兄ちゃん
 オジさんと話してるけど
 私みたいに頭の中でも話せるの?)

【....ああ】

(他の人とも話せるの?)

【......話さない】

(何で?私は話せるの?)

【お前だからだ...】

(それじゃ分かんないよ...)
あ―もう..うずくまって考えてた。

すると、お兄ちゃんが左側を見た。
ゼガンが相棒と目が合うとお互い心の中で話した。
(.....)

【坊主はつらそうか?】

(.....ああ)






オジさんが近づくとかがんで
私の頭をポンポンして言った。

(坊主、うずくまって、大丈夫か?
 川辺はスッキリするだろう..)

わざわざ心配して来てくれたんだ...

(オジさん心配で来てくれたの?
 どう思う?お兄ちゃん)

【....ああ】

私は頭ポンポンが、
こそばゆいような感じで首をすくめながら照れてしまった。
しかもオジさんは、かがんで目線を合わせてくれたから、
か・顔がドアップで、真剣な鋭い目が恥ずかしかった。
何か、恥ずかしいけど....うれしい..

そう思ったのが間違いだった。
私の 淡いような、甘いような気持ちが
次の言葉でコッパミジンになった。

(川辺は便利で、ゼガンがいるからいいが、 
 魔物もたまに出る。大は特に無防備になるから気を付けろよ)

だ・だ・大ってーーーーーーーー
かがんでるのが...そう....思われたんだ....
あまりの、恥ずかしさで後ろを向き、
プルプル震えながら
自分の顔が真っ赤になってるのを感じながら、
ゼガンの方へ見上げて言った。

(お・お お兄ちゃん
 オジさん心配してきたって言ったよね...)

【....ああ】

(心配の意味が違うよ.....)

すると、
オジさんが両手で私のホホをはさみ
真剣な顔で
(顔が赤いぞ、まだ出したりないのか?
 気張って倒れたりする奴もいるから、気をつけろよ)

子供だからなのか、お手洗いに行くだけで
こんなに真剣になるの?

私は力いっぱいに首を振った。
(ちがーーーーーーーーーーーーーーう)

(うん?終わったんだな。
 出すもん出したんだし、
 朝飯食わなきゃな まあ果物と干し肉位しかねーが...)

オジさんはそう言うと私を片手で抱えて歩き出した。

(ゼガン もういいぞ お前も朝飯でも食ってこい!)

そういうとゼガンは空へ飛んで行ってしまった。
(お兄ちゃんーーーーー行っちゃうの?)

さっきまでの悲しい気分が、オジさんのおかげ?で
妙に脱力して、どうでもよくなった 気がしてきた。......

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

最愛の番に殺された獣王妃

望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。 彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。 手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。 聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。 哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて―― 突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……? 「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」 謎の人物の言葉に、私が選択したのは――

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

猫なので、もう働きません。

具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。 やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!? しかもここは女性が極端に少ない世界。 イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。 「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。 これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。 ※表紙はAI画像です

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

処理中です...