私の大好きなドラゴン

どら娘

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ゼガンの回想

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少女は何を怒ってる......
私は決してバカではない。
私はしばらく考えたが答えが見つからなかった。


本当に人間という生き物は謎だ...。

俺の相棒がなぜ、少女にライルと言う男の名前を付けた?
それをなぜ、嫌そうだが、少女は喜ぶ?


少女は”おかえり”と言う
今まで相棒にすら”おかえり”だと言われた事がない.....
近くにいると分かるし、帰るという発想自体がない 
ずっと一緒にいるよな感覚でつながってるからだ。
だが、何故か心地よかった。

少女は歌っていた
種族はドラゴンだが、陸の上で一番早く走り、
何より気難しい性格をしてる奴らを歌で
一発で打ち解けてる少女はやはり、と思った。
しかも、その歌声はドラゴンにとって心地よい....のは何故だ?。


少女はやはり、不思議な力をもっている...
ドラゴンは身体能力が強く、回復も強い...
だからか、回復系の力が普通は効かない....。
だが、少女は癒した“ドラゴン”を....

しかも、すぐに治る傷を、わざわざ治す意味も分からない。
弱ければ、ケガをし、例え死んだとしてもしかたない...
強き者が残るそれが、日常だからだ。
それを伝えたら、なぜ、悲しい顔をする?
私はなぜか、悪いことをしたような妙な感情になった何故だ?


少女からとは思えない低いー音が鳴ってたのは何故だ?
初めて会った時もなっていたが妙な生き物でも飼ってるのか?

全裸だから何なんだ?
人間は不思議で、色々な感情がある生き物だ
奇妙な生き物だとしか思えない。だが、おもしろい....


相棒と契約したのも、
人間の欲深い汚い感情がない相手であり面白いからだが、
この少女と出会ってからは
謎だらけであり、色々な感情が入り混じり、
体験したことのない事だらけで
それでいて、とても心地よいのはなぜだ?...

特に私にとって、一番心地よかったのは、
”ちゅー”と言う少女がしてくれた行動だ。
あれは、人間でゆう”うれしい”という感情だと感じた。

夜、熱いから脱ぐと言い出した頃、
相棒にちゅーをして見ろと言ったら、
無言でしばし、見つめ合った後、本気で心配され
それでも相棒は”ちゅー”をしてきたが....
たっぷりの無言の後に、

(気持ち悪りー...俺の柄じゃねー男と...)といい、
(お前が、ふざけるとロクなもんじゃない....気がすんだか?)
 と少女のところへ行った。

私は、うれしくは無かったが、別に気持ち悪いとは思わない...
他の奴は即死を与えてやるが、....

不思議でならない....
だが、少女と話したい、知りたい、どうしたら怒りを収めてくれるのか...



そうだ....あれをしよう....
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