私の大好きなドラゴン

大合唱

（ピエー）（ピエー）（ピエー）.....

すると、首が長いが羽毛ではなく
うろこが全身あり、子供？なのか、1ｍもない
ドラゴンを小さくした見たいなダチョウ見たいな生き物達※がいた。


（ピエー）

だ....れ...？も......と.......うた...て
また、お兄ちゃん見たいに何となく頭に感情が入ってきた。
お兄ちゃんとは違って本当に何となく？

歌って欲しいの？
よーし！ご期待に応えて歌っちゃいますよー

（ランランランララララーララララ）


（（（（（ピピピエーーーーーーーーーー）））））


たぶん、私は頭の中で歌ってるから、
森の中では、この子達の鳴き声しか聞こえてないと思うけど...

私の歌と合わせてダチョウ？見たいなドラゴン達が鳴いて歌った。
森の中で大合唱で、とても、とても楽しかった。

目がくりくりして、大きくて、かわいいーーーーーー。
一通り歌い終わった瞬間、
この子達と、私は抱き合いながら達成感で笑いあった。
カラオケで友達と歌った気分だあー


（お兄ちゃん！この子達もうまいよねー
　歌って楽しい　どうだった？）


【　気分は....いい　】


ふと、見ると一番小さくて、1匹だけ足を引きづってた子がいた。
私は座っておいでと、地面をポンポンした。

その子は私の横に座り、
他の子達も私を囲むように座った。
（痛いの？触ってもいいい？）

（ピィエー）い.....よ

私はその子の、ちょっと腫れてるような足をさすった。
大丈夫かな...
すると、近くにいたお兄ちゃんが、

【......ほっとけば　いい.....】


（そんなあ、痛そうにしてるじゃない！）


【...そういうものだ....】


（お兄ちゃんは痛い思いしても
　助けてとオジさんにも言わないの？）


【言わない...　言ったとして何になる？治らない...】


（だからって、ほっとくの？）


【ここは弱肉強食で、弱いものは生き残れない....そういうものだ】


私は、さっきの歌ってからの高揚感が一気に冷めた。

お兄ちゃんの言葉にとても悲しいような、寂しいような
そして、そんなお兄ちゃんがかわいそうな
何とも言えない複雑な気持ちになった。
助けを求める事をしないの？