10 / 37
罪010
しおりを挟むコンチワワ!
母の愛は強しですよね。
子を守る親ってのは時に凄い力を発揮するものです。
さて、俺達が洞窟の入り口へと舞い戻り、この目で見た光景は、女ケンタウロス達が必死になって子供達を守りながらミノタウルスと戦っている姿だった。
ミノタウルスの身体には無数の矢が刺さっているが、それでも奴は、女ケンタウロスを捕まえようと走り回っている。
どうやらケンタウロス達は弓矢を武器にして闘う種族のようだ。
パルメが凛とした風情で指揮をとる。
「待て!モツァレア!クリーム!お前達は子供達を安全な場所へ避難させろ!残りの者は、半分に別れろ!決して捕まるな!バカ牛を翻弄する者と矢を放つ者に別れよ!!」
俺はパルメに叫ぶ!
「パルメーっ!チ◯コが弱点だ!そこを集中的に狙えーっ!」
俺を見たパルメは何だか動揺した面持ちで更に指揮をとる。
「皆の者!聞いたか!チ、チ◯コを狙え!」
◇◆◇
……………………………………………
(パルメ思想)
咄嗟に…チ◯コとか大声で叫んじゃったではないか…。
部下達の前で私に卑猥な言葉を叫ばせる彼……。
やはり凄い男だ!
ひゃぁん…。
だ、だが、残念な事に、彼は美女を横に引き連れて現れた。
私は少しテンションが下がってしまった。
でもそんな事で動じてはならない!
それに、今は闘いに集中しなければならない。
狼狽えてはならないのだ!
初めて会った時に彼は「妻がいる!」
そう話していたのを思い出した。
私は何を浮かれていたのだろう…。
突然こんな仕打ちをされるとは…平気で私の心を弄ぶその鬼畜なまでの素敵な態度!
ひゃぁん…身体の震えが止まらない。
こ、これは、もしや!
そう言ったプレイなのか?
私が彼に嫁げば、勿論2号さんとなる。
そう、何をするのも私は2番手!
1号さんとのラブラブタイムを待つ事になるわけだ…。
2人が愛し合うの指を咥えて待つ。
これは!お預けプレイではないのか…?
更に、そのまま無視されて、暫く2人のイヤラシイ遣り取りを見続ける事になる…!
これは正に!そう、放置プレイではないのか?
我慢の限界に耐えながらも、火照る身体。
私はそれを必死で堪え、びしょびしょになりながらも2人のプレイを見守る…
あぁん…考えるだけで身体がジンジンする!
なんという事だ…これは、逆に美味しいシチュエーションではないか!
2号じゃなければ味わえぬ…。
我慢に悶え苦しむ時間…。
そしていよいよ私の順番が回って来る!
その溜め込んだ欲望を…一気に解き放ち!
彼の胸へと飛び込んでいく!
そのまま、私は…
私は…あぁん、ダメッ!そんな事まで?
んはぁ…。
美味しい、実に美味しいシチュエーションではないか!
これはもしや、彼もそこまで考えた上での策略では。
それなら正に鬼畜だ!
間違いない!悶える私を見て更に興奮を高めた彼の欲望は
次の順番を犬のように待つ私へと向ける….。
何て卑劣で何て素晴らしくて、なんて高度な考えだをするのだろうか!
全く彼には頭が下がる。
あぁ、私にはもうこの男しか考えられない。
決めたぞ!私はこの男を生涯の伴侶とする!
……………………………………………
◇◆◇
(真白)
「おい!パルメ!お前……。また鼻血が出てるぞ!大丈夫か?それにそんな所で突っ立ってるとあぶねーだろ!」
パルメは1人立ち止まり空を見上げて鼻血を出している。
一体彼女に何が起こったんだろうか?
先程も鼻血を出していた…。
まさか、何処かでぶつけた後遺症で動けなくなっているのか?
それはかなり危険だ!
「クルル!俺はパルメを助けに行って来る!暫くここでジッとしていてくれよ?」
「は…はい。お…お気をつけて…。」
俺を応援するかのように、グッと拳を握りしめたクルル。
俺を彼女に見送られ、パルメの元へ走り寄った!
俺が近付くと、パルメは我に返ったように鼻血を拭い、ミノタウルスを見上げて矢を放つ!
俺はパルメに指示を送った。
「援護を頼む!俺はあいつの足を止めてみる!」
◇◆◇
……………………………………………………
(パルメ思想)
彼は私を心配して駆けつけてくれた。
私の胸を凝視し、後でガッツリと揉んでやる!
そういった目をしてミノタウルスへと走って行った。
彼は私の胸を揉みたい一心で、ミノタウルスを1秒でも早く倒す事に必死だ!
ミノタウルスの足を何度も何度も黒い剣で斬りつけている!
な…なに!
彼は徐に腰に巻いた鞭を取り出し、ミノタウルスの皮膚を切り裂いている!
あんな物を!あんな物を持っていたなんて、
先に剣を使っていた事を考えると、あれは私に内緒にしておきたかった!
なるほど…。
私を縛り上げて鞭で身体を打つ為、私を驚かせる為に、私にネタバレしないように、最後まで隠していたのだろうか?
安心しろ!旦那様よ!
そんなサプライズが無くとも私は、その鞭を身体全体で受け止めよう。
ビシバシと響き渡る鞭の音…
やがて私の身体にもあれが来ると思うと
あぁん、ダメぇん キュッと股の辺りが熱くなる。濡れてきちゃう。
ハァハァ、ミノタウルスめ、私より先に旦那様の鞭を受けるとは…
絶対に許せん!
私の魔力全部を込めて憎っくきミノタウルスを倒す!
さぁ、旦那様よ!
その後は存分に私を罵り、その鞭を、その鞭を私に!そして私を思う存分に痛ぶって罵倒して…はぁはぁはぁ…。
ミノタウルスよ!攻めより、受けの方が大好きな私だが、それより遥かにすごい事が待ち受けているのだ!
最早、これまで!早急に死んでもらう!
はぁぁぁぁあーーっ!
射手座流星群!
………………………………………………
◇◆◇
(真白)
くっ…鞭で攻撃しているが、ミノタウルスの皮を切るばかりで全く効いていない。
これでは時間がかかり過ぎる。
そう思っていた刹那、眩しい光が俺の視界を絡ませた!
何だ!あれは!
突如、パルメの身体が輝き出した。
その顔はいつもに増して真剣そのものだ。
まぁ…鼻血は出ているが………
彼女が構えた弓が光を放つ!
それと同時に矢を放つ!
その矢は輝きを増しながら無数に増えて行く。
無数の矢がミノタウルスに向かって雨のように降り注いだのだたった。
俺は慌ててミノタウルスから距離を取る。
グウォォオーーーアーッ!
凄い!全ての矢がミノタウルスを貫いた。
ミノタウルスは叫びを上げドシンと倒れ込んだ。
倒した…あのミノタウルスを倒した。
ミノタウルスの倒れた振動で大地は揺れ、地面からは土埃が巻き上がった。
辺り一面、砂埃が舞っていて視界が悪い…。
タララッタラーター♪
〈 真白はレベルが10上がった。
〈真白は新しいスキルを覚えた。
〈真白ちゃんは新しいスキルを覚えた。
〈100,000ルピー手に入れた。
〈真白はスキルレベルup
〈真白ちゃんのスキルレベルup
ん? レベルupした!
真白と真白ちゃん?
何だ?どーなってる?バグったかのか?
ピッ
---------------
名前・佐藤・真白(男)
LV14 現金208000r
魔法・昇天魔法
HP:1060/1060
MP:1200/1200
スキル:【媚薬lv.15】【ストーカーlv.10】
"【変態lv.1】"
武器:【龍の髭鞭】
装備:【不死鳥のローブ】
【静寂のパンツ】【異世界のブーツ】
称号:(色欲の悪魔)
(インキュバスの王)(眼鏡っ娘♡)
(ゾンビっ娘♡)(竜人っ娘♡)
(馬っ娘♡)
………………………………………………
頁2
インキュバスの王から貴方へ
スキルの説明 ◎
装備の説明○
…………………………………………………
◆◇
スキル名が変態って…おい。
説明っと。
ピッ
…………………………………………
{}変態{}
いやぁ。久しぶりの出番だから、おじさん緊張しちゃうな。ゴホン。
さて、このスキルは変態する事が可能である。
使用者が男なら女に!女なら男に変わる。
即ち!キミは女の子に変態するわけだ!
変態だからと言って、ニューハーフやオカマになるんじゃ無いぞ!女装する訳でも無い!
正真正銘の女の子に変わる。
変身して百合プレイを楽しむも良し、1人であんな事やこんな事を楽しむも良し、使い方は多種多様である。
但し、女に変態すると使用魔法も変わる!
そして、力も男性の状態よりは落ちてしまう。
男の状態なら(インキュバス )の力
女の状態なら(サキュバス)の力
この様に区別される。
変態時間は初期レベル1で10分。
レベル毎に10分ずつ増えていく。
どうだろうか?
男のプレイに飽きたキミなら、充分に楽しめるスキルだと思うよ。
僕は忙しいから、これで失礼する。
今から妻と旅行なんだ!さらばである!
………………………………………………
◇◆
何故!あんたはエロへ持っていこうとする!
それに奥さんが居んのかよ…。
今日は普通の説明だったし、毎回こんな感じでお願いしたいもんだ。
。
…まぁ、試しに使ってみるか。
………………変態!
ピンクの霧に包まれると同時に身体から微弱な電気が迸り、全身がカッと熱くなった。
どくどくと脈打っていた心臓が膨らんで、そのまま身体の内側から俺を突き破ってしまうんじゃないか——そんな錯覚すら感じるほどだ。
えぇっ!えーーーーっ!何この巨乳!
でかい!俺は思わず自分の胸を揉んでしまった。
「なにこれぇ…あっ…んはぁ…柔らけーしぃ……気持ちいぃ。」
まさかぁ!下もぉ?俺はパンツの中に手を弄り確認する。
手がツルリと滑る様に抵抗なく入ったぁ。…無ぃ!付いてなぃ!
クルルの方を見ると彼女は驚いた顔で俺を見ている。
しかも、視界が低い…俺が縮んだのか?
そういえばぁ…ローブの長さも膝辺りだったのが、足首までの長さになっている。
俺がここまで驚いているんだ。
クルルなんて全く意味が分からないだろぉ…。
俺は大きな声で叫んだぁ!
「クルル!これは魔法なんだぁ!驚かせてごめん///」
クルルは大きく目を見開いてコクコクと頷く。
◇◆◇
…………………………………………
(クルル思想)
主人が……き、き、急に女の子になりました!
声も女性で身長も縮んじゃった!
魔法だと言っていたけれど、主人は女性なの?男性なの?一体何なのー?
女性の主人は可愛くてスタイルも良い。
でも…それじゃあ私は女の子とあんな事をしちゃったの?……えーっ?一体どうなってるの…?
何んだか頭がこんがらがってきちゃったよ。
……………………………………………………
◇◆◇
(真白ちゃん)
女になるとステータスはどうなるんだぁ?
ピッ
---------------
名前・佐藤・真白ちゃん(女)
LV14 現金208000r
魔法・昇天魔法
HP:860/860
MP:120/120
スキル:【変態lv.1】【バイブlv.5】
武器:【龍の髭鞭】
装備:【不死鳥のローブ】
【静寂のパンツ】【異世界のブーツ】
称号:(色欲の悪魔)
(サキュバスの姫)
………………………………………………
完璧に女性表記になっているぅ。
HPが下がるのかぁ…。
スキルは2つだけで…称号がサキュバスの姫?
何だか嫌な予感がするなぁ…それに代表称号は相変わらず悪魔だしぃ。
………………………………………………
頁2
サキュバスの姫から貴女へ
スキルの説明 ◎
装備の説明○
…………………………………………………
何だょ…姫っておぃ!
もぅ、ムッチャ嫌な予感しかしねーょ。
見るのやめよぅかなぁ…。
ピッ♡
…………………………………………………
♡バイブ♡
はぁ~い♪真白ちゃん♡
初めましてねっ♪
私はサキュバスの姫よ~ん♡
バイブの説明だわね、お姉さんがぁ~優しくぅ…
手取り足取り~お、し、え、て、あげちゃう。
このスキルは~身体に振動を起こせるの~。
振動の強弱は思いのままよ~ん。
振動を細かくしてぇ、超振動にしちゃえばぁ、
抵抗が重なり合ってぇ、無抵抗になっちゃうのぉ。
その超振動でぇ、物を殴ればぁ、粉々になっちゃうわけ。生き物を殴ればぁ、身体の中から爆発しちゃうからぁ、余り力いっぱい殴っちゃダメぇよん。
オススメの使い方はぁ、振動を弱めてぇ、振動は指だけに、そしてその指でぇ、いやぁあーん。
すっごく気持ちいいのぉ~///
あぁーん。思い出しただけでお姉さん感じちゃぁう。
指バイブでぇ、あの子にあんな事やぁ、自分にこんな事まぁえでぇ、使い方は色々よぉん。
いやぁーん えっち////
それじゃぁ、楽しんでぇねぇ~ん。
私も旦那と旅行を楽しんでいるのよ~ん。
……………………………………………………
◆◇
旅行?これ…きっと夫婦だよな?
はぁ…………。
何だかもぅ。精神的に…疲れたょ…俺。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,268
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる