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第3章 砂糖を湯煎で溶かしたら55%
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ギューっと根元を絞られ圧力が掛かってくる。
堰き止められた血液が行き場を求め、ドクドクと脈打ちどよめく。
「あぅ……っ、やだぁ……苦し……ッ」
「郁哉、自分でする?」
「や……っ、那津……っ」
「俺がする?」
もう駄目だ……と、郁哉はビクビクと身体を跳ねさせ、腰を小刻みに前後に振りながら朦朧とする。
気が済むまで扱き上げ、欲望を思い切り吐き出したい……そう願ってしまう。
とうに我慢の限界は超えていた。
「……なつ……っ、那津がいぃッ、してッ……逝かせて……ッ!」
「いい返答」
尾鷹は郁哉の指先に指を絡めると、ほど良い強さで郁哉を翻弄する。
指の腹が蒸れた下着とカウパーでふやけ、皺の寄った二十本の指先がゴツゴツといいところを掠めていく。
「ああ……ッ、きもちぃ……っ」
「郁哉……」
耳朶を食まれ尾鷹の美声が聴覚を擽ると、郁哉は背を反らせ内腿を合わせながらびくびくと痙攣した。
ドプ──ッと下着の中に熱い飛沫が放たれる。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
ビリビリと身体中を駆け巡る快感が中々抜けていかない。
いま一だった自慰とは比べられない気持ち良さに酔いしれる。
せわしなく息を吐いていると身体を仰向けに返され、短パンと下着を纏めて抜き取られた。
蒸れた下肢が解放され、生温かい空気が肌をスースーと掠めていく。
「郁哉……俺のも気持ち良くして?」
「……え……っ、な……つ……」
唇が重なり尾鷹の舌が郁哉の口腔に入り込む。舌で上顎や歯列を愛撫されると、郁哉のペニスはまたカチカチに勃起した。
それは尾鷹の熱く滾った硬い裏筋を、郁哉の裏筋へ押し付けられたからだ。
キスをしたまま尾鷹は自身のものと郁哉のものを一つにすると、シコシコと手早く扱き出す。
「うう……ッ、んんん……ッ!」
「ン……っ、ふ……っ」
くぐもった互いの鼻声とグチャグチャと鳴る水音が、別世界にいるかのように郁哉を煽ぐ。
唇が離れると誰か知らない人間が、矯声でも上げているのだろうかと錯覚する。
「ああ……っ、や……っ」
「郁哉……郁哉も……っ、一緒に擦って」
「すごぃ……っ、熱い……っ、なつぅっ」
「ああ、凄い……気持ちいいよ郁哉の手。そう、上手だ」
重ねた陰茎の上で、戯れるように指を絡め快楽に溺れる。
褒められると自然と頬が緩み、ふわりと笑みを浮かべる。
「ここまでするつもりなかったんだけど。郁哉がエロいのが悪い。でも、これはこれで正解」
「ん……っ、はあ……っ、那津っ?」
「ん? ほら手止めない。ちゃんと扱いて。早く逝きたいでしょ」
コクコクと頷く郁哉に尾鷹はニヤリと笑うと、手淫のスピードをさらに上げていく。
巧みな尾鷹の扱きに、郁哉は敏感に身体を高められ腰をビクビクと震わせる。
「うぅ……っ、あああ……ッ、イク、またイク──ッ!」
「んっ……熱ッ、郁哉……俺も……ッ、ク──ッ!」
パタパタと腹の上に熱い白濁が掛かる。
青臭い匂いが室内に漂い、仄かに芳ばしい甘い香りが溢れクンッと鼻を鳴らす。
(……チョコ……焼いたチョコレートみたい……)
どこか懐かしいようなそれは、ふわりと優しく郁哉を包み幸せを与えてくれる。
甘い快感に浸りながら、郁哉は途切れるように意識を手放した──。
堰き止められた血液が行き場を求め、ドクドクと脈打ちどよめく。
「あぅ……っ、やだぁ……苦し……ッ」
「郁哉、自分でする?」
「や……っ、那津……っ」
「俺がする?」
もう駄目だ……と、郁哉はビクビクと身体を跳ねさせ、腰を小刻みに前後に振りながら朦朧とする。
気が済むまで扱き上げ、欲望を思い切り吐き出したい……そう願ってしまう。
とうに我慢の限界は超えていた。
「……なつ……っ、那津がいぃッ、してッ……逝かせて……ッ!」
「いい返答」
尾鷹は郁哉の指先に指を絡めると、ほど良い強さで郁哉を翻弄する。
指の腹が蒸れた下着とカウパーでふやけ、皺の寄った二十本の指先がゴツゴツといいところを掠めていく。
「ああ……ッ、きもちぃ……っ」
「郁哉……」
耳朶を食まれ尾鷹の美声が聴覚を擽ると、郁哉は背を反らせ内腿を合わせながらびくびくと痙攣した。
ドプ──ッと下着の中に熱い飛沫が放たれる。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
ビリビリと身体中を駆け巡る快感が中々抜けていかない。
いま一だった自慰とは比べられない気持ち良さに酔いしれる。
せわしなく息を吐いていると身体を仰向けに返され、短パンと下着を纏めて抜き取られた。
蒸れた下肢が解放され、生温かい空気が肌をスースーと掠めていく。
「郁哉……俺のも気持ち良くして?」
「……え……っ、な……つ……」
唇が重なり尾鷹の舌が郁哉の口腔に入り込む。舌で上顎や歯列を愛撫されると、郁哉のペニスはまたカチカチに勃起した。
それは尾鷹の熱く滾った硬い裏筋を、郁哉の裏筋へ押し付けられたからだ。
キスをしたまま尾鷹は自身のものと郁哉のものを一つにすると、シコシコと手早く扱き出す。
「うう……ッ、んんん……ッ!」
「ン……っ、ふ……っ」
くぐもった互いの鼻声とグチャグチャと鳴る水音が、別世界にいるかのように郁哉を煽ぐ。
唇が離れると誰か知らない人間が、矯声でも上げているのだろうかと錯覚する。
「ああ……っ、や……っ」
「郁哉……郁哉も……っ、一緒に擦って」
「すごぃ……っ、熱い……っ、なつぅっ」
「ああ、凄い……気持ちいいよ郁哉の手。そう、上手だ」
重ねた陰茎の上で、戯れるように指を絡め快楽に溺れる。
褒められると自然と頬が緩み、ふわりと笑みを浮かべる。
「ここまでするつもりなかったんだけど。郁哉がエロいのが悪い。でも、これはこれで正解」
「ん……っ、はあ……っ、那津っ?」
「ん? ほら手止めない。ちゃんと扱いて。早く逝きたいでしょ」
コクコクと頷く郁哉に尾鷹はニヤリと笑うと、手淫のスピードをさらに上げていく。
巧みな尾鷹の扱きに、郁哉は敏感に身体を高められ腰をビクビクと震わせる。
「うぅ……っ、あああ……ッ、イク、またイク──ッ!」
「んっ……熱ッ、郁哉……俺も……ッ、ク──ッ!」
パタパタと腹の上に熱い白濁が掛かる。
青臭い匂いが室内に漂い、仄かに芳ばしい甘い香りが溢れクンッと鼻を鳴らす。
(……チョコ……焼いたチョコレートみたい……)
どこか懐かしいようなそれは、ふわりと優しく郁哉を包み幸せを与えてくれる。
甘い快感に浸りながら、郁哉は途切れるように意識を手放した──。
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