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そら汰★

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 淫らなことかと思えば、蒼海はゲームをしようと呑気なことを言ってくる。
 蒼海が提案してきたルールは至ってシンプル。
 自力で目隠しを外し、蒼海のメガネを外し素顔を拝めたら俺の勝ち。制限時間は明日の明け方まで。

「テレビゲームばっかりじゃ飽きちゃうし、目にも悪いから。それに適度に運動して頭も使わないと、身体に良くないでしょ」

 何度かルールを頭の中で復唱するが、どう考えても俺には不利な条件だ。

「はぁ? 別に飽きてねぇし健康優良男子だよ。そもそもこれじゃ、俺マイナスからのスタートじゃん!」
「脱出ゲームだもん。これぐらいから始めないと面白くないでしょ」

 いやいや、俺は面白さは求めていない。
 モジモジと脚を擦り寄せると、ヌルつくパンツが肌に貼り付いてくる。すっかり体液は熱をなくし、冷たさに気持ち悪さを覚えた。

「てかゲームの前に下の処理したいのですが……」
「そういえば、射精しちゃったんだっけ。ごめんごめん」

 ご機嫌な声で蒼海は謝罪をしてくるが、反省しているようには思えない。
 これで腕の拘束は解かれるだろうと予想していたが、蒼海は俺からスルリとパンツを脱がし始めた。

「あっ、ちょっ! 自分でッ!」

 解放された下肢に空気が纏わり付いてくる。
 じっとりと濡れそぼるペニスに視線を感じ、膝を合わせて隠そうと身を捩る。蒼海に見られていることが妙に気恥ずかしい。
 そんな俺の心情を無視する蒼海は、両膝を掴みガバッと左右に大きく開いた。

「他人のペニスってじっくり見るとかないけど、雪ちゃんのはピンクで可愛いサイズだね。結構遊んでいるかと思ってたけど、赤黒くなくて安心した」
「う、うるさい! 可愛いサイズでも、ちゃんと元カノ喜ばせていたんだからね!」
「彼女とはどういう風にエッチしていたの?」
「それ聞いてどうすんの。俺、分かったかも……蒼海ってこういうプレイが好きなのね。マジ根暗ムッツリじゃん」

 変な遊びに誘われたものだ。蒼海の性癖をとやかく言うつもりはないが度が過ぎている。

「嫌いではないかな。雪ちゃん、脱出する気ある? もっと暴れたりしてくれたほうが燃えるんだけどな」

 そうは言うがどうやって拘束を解いて貰えばいいというのだ。暴れたところで状況が変わらないのなら、無駄に体力を使いたくはない。
 蒼海の瞳は今なにを見ているのだろうか。
 口の中が渇く。唇もカサつく。身体が熱を発しているからか。ゴクリと唾を飲み込むと唇をペロリと舐めとる。
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