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第1幕 物知り王子と無知な俺 〜高校一年生編〜
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しおりを挟む浴室の壁に背を預け温まった床に座り込む俺は、忙しないくぐもった荒い息を吐く。
クチュクチュと水音が浴室に響く中、俺の前にしゃがみ込む悠斗の手は巧みに竿を扱き上げてくる。
「瀬菜覚えたばかりだし、ひとりじゃできないでしょ?」
「そん、なっ、ことっ……な、いーっ!」
「そう? 俺には躊躇するようにしか見えなかったよ? 先に行かなくて良かった」
「はっぁ……あ……あっ、ぃ……ぃ……ぁん、うそッ、つきぃっ!」
「嘘は言っていないよ。行くつもりだったし。どう? 気持ちいい? 瀬菜って敏感だよね。ここは? それともこっち?」
クチュクチュ、クチュクチュ……っと、昨日と同じ手つきで何度も何度も往復する悠斗の手。自分の完全に勃起したちんこを眺めながら、恥ずかしさに悪態をつく反面、最後にくる波を期待してしまっている。
逃れたいようで先に進んで欲しい。気持ち良さに腰を浮かし、悠斗の手のひらに自然とペニスを擦り付けてしまう。
「やば……エロ過ぎ。ねぇ、今日は一緒にしよ?」
悠斗は立ち上がり、自身の腰に巻いたタオルを取り外す。惚ける俺の手を引くと、快感に砕けそうな腰を悠斗が支えながら立ち上がらせ、くったりとする身体を壁に押しつけた。
壁と悠斗に挟まれ、互いのペニスを纏めて握らされる。その上から悠斗の大きな手のひらが包み込み、内緒話でもするような声音で囁いた。
「瀬菜も動かして? こんな風に……んっ」
──えっ、……なに、これっ……あつっぃ……ッ、悠斗のデカ……!
お湯の熱気に包まれながら、悠斗のものが自分のペニスと合わさり、テカテカと先走りが零れ混ざり合う。大きな悠斗のペニスにビックリするが、子供の頃に見たものとは異なり、思わず凝視してしまう。自分のものと悠斗のものがキスをするように寄り添い、ちょっとしたエッチな動画を見ているようで興奮に身体が熱くなる。
「どう……しょ……っ、きもち……ぃょ……っ」
「んっ、俺も、凄い……気持ちぃっ」
くちゃ、くちゃ、くちゅっ……っと、一定のリズムで扱かれていく。
爪先に力が入っているようで入らない身体を維持できず、悠斗の肩に頭を預け、そろそろ出ちゃいそうだと唇を噛み締めていると、手淫がぴたりと止んだ。中途半端に放り出された身体は、不満を訴えるように悠斗に密着し腰を揺すってしまう。
「瀬菜、ちょっと我慢」
潤んだ瞳で悠斗を見上げると、目尻に唇を落とし俺を宥めてくる。
「もっと気持ち良くなりたいでしょ? 壁にしっかり寄り掛かっていて。両手で亀頭のとこ、こうやって包み込んで……」
悠斗に手を導かれ、互いのふっくらと張り出した部分を握らされる。
「そう、しっかり握っていてね?」
「へっ……?」
ニコッとして悠斗は俺に体重を掛けると、お尻に右手を回し左手を壁につく。俺のペニスに悠斗のものを擦り付けながら、上下に激しく腰を振り出した。
「ああぁっっ! うそっ、ん……っ、やぁ、ああ、ちんこっぃ、へん……ッ、ふぅっあんっ」
「ふっ、ふふっ……ん、瀬菜も手っ、動かして。ほら、思いっきり擦って……ッ」
「も、むりぃ……はな……しっ……てぇッ、やあぁ、だぁっ!」
裏筋同士がこすれ合い、尿道をダイレクトに刺激される。
あまりにも気持ちが良すぎて、ピンッと爪先に力が入る。
「あ、あ、あ、あっ……で、る……うあっ、ひッィク────ッ‼︎」
「んっ……俺も……もうッ、瀬菜ッ可愛すぎっ」
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