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第3幕 溢れる疑惑
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悠斗の言葉にドキッとする。
悠斗は絶対に怒る。でも逃げちゃ駄目だと思い、俺は素直に伝えることにした。
「昨日家出てから俺、凄く混乱してて、電車乗ってどこの駅で降りたか分かんないけど、夜の繁華街ウロウロして疲れたから適当に座っていたんだ。そしたら知らない男にホテルに連れて行かれそうになった。揉めていたところに、たまたま通り掛かった祐一さんが助けてくれて……」
チラリと悠斗を見ると、複雑そうな顔付きでため息を漏らしていた。
「元はといえば俺が原因だけど、祐一さんが助けてくれなかったらどうするの?」
「どうするって……そんなの行かないに決まっているだろ! 危なくなったら大声出すし!」
「瀬菜は瀬菜が思ってるより魅力的なんだよ? なるべく一緒に居たいけど、ずっとは無理だし、身の危険を感じたら誰かを頼るんだよ? それから危なそうなところには、ひとりで行かないで?」
「分かっているよ」
「分かっていないから何度も言っているんだよ?」
「……でもさ、ひとりで行動したいときもあるじゃん?」
「俺はいつでも瀬菜と一緒に居たいよ。瀬菜、スマホ貸して?」
なぜと思うが別に見られて困ることはないので、素直に悠斗にスマホを渡す。操作をする悠斗を首を傾げて眺めていると、操作を終えニコッと微笑みかけてくる。
「なにその可愛さ。待てをする仔犬みたい……」
なにをしたのか気になるところだが、悠斗は俺の唇を塞ぎ、クチュクチュと音をさせ舌を絡めてくる。口の中が気持ち良くてうっとりしてしまう。キスだけで下肢が熱くなりモゾモゾしていると、クスリと笑われた。
「お風呂入る? それともこのままエッチする?」
「ん……お風呂行く」
身体と頭を洗い終えると湯船に浸かり、悠斗と向かい合って何度も角度を変え口付けを交わす。動く度にお湯がチャプチャプと音を立てている。先ほどのキスだけで兆し始めていた分身は、あっという間に勃ち上がり腹の間で互いにキスをする。
「瀬菜、ここでしちゃくなっちゃう……」
頬を紅く染めながら悠斗が言う。
「ん……ヤダ……我慢しろよ」
「我慢大会でもするの? 瀬菜だってヌルヌルなのに」
「あっ……んっ、お前反則……さわ、なっ、あッ……」
俺のペニスをダイレクトに掴み、擦り上げる悠斗に声を上げてしまう。負けじと握ろうとするが、それでは悠斗の思惑通りになってしまう。手のひらをギュッと握りしめ、快感を逃がそうと必死になった。
「ちょっと……本当、ダメッ……んっ」
「俺のは握ってくれないの?」
「しない……っ、風呂出たら……するから」
「本当に? フェラもしてくれる?」
強弱を付けて上下に擦られる。手の動きに合わせお湯が波打つ。水圧の抵抗が加わり刺激に襲われると悠斗の肩に頭を預け、切ない吐息を漏らしてしまう。
「……するッ、から、もっ、やめッあぅ……っ」
「約束だよ?」
のぼせそうな思考でフラフラと浴室を出ると、悠斗がタオルで包み込み濡れた身体を拭き取ってくれる。髪も乾かしてくれるので、俺は朦朧としながらカカシ状態だ。
「大丈夫? ちょっと長湯し過ぎたかな?」
「んー……平気……暑い」
悠斗くんそれは長湯のせいじゃないと思うんだよね……。
お湯の中であんなにちんこ擦られたらそりゃね……。
暑過ぎるせいでエッチモードも削がれてしまい、早くクーラーにあたりたいと思いながら下着を履く俺に「なんでパンツ履くの?」と、悠斗は突っ込みを入れてくる。
「俺お前みたいに裸族じゃねぇし。服着て家の中歩きたいし」
「どうせすぐに脱ぐんだよ? まぁ、脱がせる楽しみがあっていいけど」
「俺アイス取って来る。マジで暑い……喉渇いた。悠斗もいる?」
「うん、お願い。はぁーあ、本当に我慢大会してるみたいだな」
悠斗は絶対に怒る。でも逃げちゃ駄目だと思い、俺は素直に伝えることにした。
「昨日家出てから俺、凄く混乱してて、電車乗ってどこの駅で降りたか分かんないけど、夜の繁華街ウロウロして疲れたから適当に座っていたんだ。そしたら知らない男にホテルに連れて行かれそうになった。揉めていたところに、たまたま通り掛かった祐一さんが助けてくれて……」
チラリと悠斗を見ると、複雑そうな顔付きでため息を漏らしていた。
「元はといえば俺が原因だけど、祐一さんが助けてくれなかったらどうするの?」
「どうするって……そんなの行かないに決まっているだろ! 危なくなったら大声出すし!」
「瀬菜は瀬菜が思ってるより魅力的なんだよ? なるべく一緒に居たいけど、ずっとは無理だし、身の危険を感じたら誰かを頼るんだよ? それから危なそうなところには、ひとりで行かないで?」
「分かっているよ」
「分かっていないから何度も言っているんだよ?」
「……でもさ、ひとりで行動したいときもあるじゃん?」
「俺はいつでも瀬菜と一緒に居たいよ。瀬菜、スマホ貸して?」
なぜと思うが別に見られて困ることはないので、素直に悠斗にスマホを渡す。操作をする悠斗を首を傾げて眺めていると、操作を終えニコッと微笑みかけてくる。
「なにその可愛さ。待てをする仔犬みたい……」
なにをしたのか気になるところだが、悠斗は俺の唇を塞ぎ、クチュクチュと音をさせ舌を絡めてくる。口の中が気持ち良くてうっとりしてしまう。キスだけで下肢が熱くなりモゾモゾしていると、クスリと笑われた。
「お風呂入る? それともこのままエッチする?」
「ん……お風呂行く」
身体と頭を洗い終えると湯船に浸かり、悠斗と向かい合って何度も角度を変え口付けを交わす。動く度にお湯がチャプチャプと音を立てている。先ほどのキスだけで兆し始めていた分身は、あっという間に勃ち上がり腹の間で互いにキスをする。
「瀬菜、ここでしちゃくなっちゃう……」
頬を紅く染めながら悠斗が言う。
「ん……ヤダ……我慢しろよ」
「我慢大会でもするの? 瀬菜だってヌルヌルなのに」
「あっ……んっ、お前反則……さわ、なっ、あッ……」
俺のペニスをダイレクトに掴み、擦り上げる悠斗に声を上げてしまう。負けじと握ろうとするが、それでは悠斗の思惑通りになってしまう。手のひらをギュッと握りしめ、快感を逃がそうと必死になった。
「ちょっと……本当、ダメッ……んっ」
「俺のは握ってくれないの?」
「しない……っ、風呂出たら……するから」
「本当に? フェラもしてくれる?」
強弱を付けて上下に擦られる。手の動きに合わせお湯が波打つ。水圧の抵抗が加わり刺激に襲われると悠斗の肩に頭を預け、切ない吐息を漏らしてしまう。
「……するッ、から、もっ、やめッあぅ……っ」
「約束だよ?」
のぼせそうな思考でフラフラと浴室を出ると、悠斗がタオルで包み込み濡れた身体を拭き取ってくれる。髪も乾かしてくれるので、俺は朦朧としながらカカシ状態だ。
「大丈夫? ちょっと長湯し過ぎたかな?」
「んー……平気……暑い」
悠斗くんそれは長湯のせいじゃないと思うんだよね……。
お湯の中であんなにちんこ擦られたらそりゃね……。
暑過ぎるせいでエッチモードも削がれてしまい、早くクーラーにあたりたいと思いながら下着を履く俺に「なんでパンツ履くの?」と、悠斗は突っ込みを入れてくる。
「俺お前みたいに裸族じゃねぇし。服着て家の中歩きたいし」
「どうせすぐに脱ぐんだよ? まぁ、脱がせる楽しみがあっていいけど」
「俺アイス取って来る。マジで暑い……喉渇いた。悠斗もいる?」
「うん、お願い。はぁーあ、本当に我慢大会してるみたいだな」
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