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第7幕 ドキドキ☆クリスマス
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「酷い話でしょ? 付き合っていた子には悪いことしたとは思ってる。それでも瀬菜が……瀬菜じゃなきゃ俺はダメなんだって知ることができた」
「うん。なんか俺、ごめん……変なこと言って……」
悠斗の気持ちを再確認させるための付き合いなど、なんとも悲しい。そんな俺に悠斗はバツが悪そうにすると、切り替えるように明るい声で言った。
「お化粧とか女性物の下着は都度調べてる。瀬菜にしてみたらどうかなとか、瀬菜に着せたらエロイなとか。今回はマナーでストッキング着用必要だったし、パンストだと男はフィット感が気持ち悪いかなって。それにトイレも面倒でしょ? 洋画で女優さんが履いていたの思い出して調べてみたら、昔は男の人が着けていたんだって」
「嘘だろ⁉ こんなエロイのを⁉」
「ふふっ、こんなにエッチな感じじゃないと思うけどね?」
つまり俺が中心で、俺が快適に慣れないものを着用するためという訳だ。お化粧も、俺が上手くできないときのため。
俺を思ってあれこれと考える悠斗を想像すると、おかしくて堪らない。おそらく今日のデートコースも、事前に調べてくれたのだ。
「悠斗、お化粧落として?」
「うん。いいよ?」
洗面台に腰掛けるとメイク落としで拭き取ってもらう。サッパリとして気持ちがいい。メイクを落としたあとも、しっかりとスキンケアをしてくれる。
「うん。スッピンも可愛いね♡」
「可愛いって……それ以外の表現できないのかよ。男としてはカッコいいとかのほうが嬉しいぞ」
「それ以外? そうだな……たまに小悪魔みたいで妖艶だよね。特に……」
悠斗の顔が近付いて来る。唇に唇が触れた。
「んッ……ふぇっ……」
「……ん……ほら……そうやって煽るんだもん……」
後頭部を悠斗の手のひらで包まれると、貪るようなキスに翻弄される。何度も角度を変えて激しくされるキスに、くたりと体から力が抜けてしまい、下肢にもジワジワと熱が溜まり出す。
キスをしたままワンピースのボタンを外され、肩からスルリと腕まで落ちると、手のひらでくすぐるように上半身を愛撫される。性感帯を通る度にビクッと身体が震え、感じる部分を悠斗に晒してしまう。
「ここ……触る度にビクってなるよね? こっちはもっと感じるかな?」
「あッ……そこッ……あっんッ……!」
はだけた胸元に唇落としチロチロと舐められると、乳首を唇に挟んでキュッと引っ張られる。ジンジンと熱が溜まり、ピンク色の小さな粒はツンと尖りいやらしく唾液で濡れ、感じていることを主張している。
「あうっ! 乳首……いやぁッ!」
「でも、ピンクでツンとして、もっと触って欲しそう。ヤバイ……」
「ふぁッ……ダメ……ああッ!」
舌先で転がしたり、引っ張ったりする悠斗に、堪らず悠斗の頭を抱きしめ胸に押し付けてしまう。圧迫が苦しかったのか、悠斗は乳首への悪戯をやめ肩で息をする俺を見上げてクスリと笑う。
「窒息させられちゃう」
「あっ……ごめん……」
洗面台から降ろされると、腕から抜けたワンピースがスルリと床に落ちていく。
「やっぱ……これ凄く唆るね」
「えっ? わっ──見るなよ!」
自分の姿を上から眺めると、上半身はなにも付けておらず、長い髪で片方の乳首が隠れているだけ。ガーターベルトにストッキング、それとヒラヒラのパンティー。肌色部分とレースの多い白い布地に薄い透けたストッキングは、自分の羞恥心を煽るには十分で、思わず悠斗に抱きつき少しでも隠そうとしてしまう。
「見るなって言われても、それは難しい……かな?」
悠斗は抱き付いている俺を抱きしめると、お尻をモミモミしてくる。
「ふにゃふにゃで気持ちいい。瀬菜、うしろ……丸見えだよ?」
「へっ?」
「うん。なんか俺、ごめん……変なこと言って……」
悠斗の気持ちを再確認させるための付き合いなど、なんとも悲しい。そんな俺に悠斗はバツが悪そうにすると、切り替えるように明るい声で言った。
「お化粧とか女性物の下着は都度調べてる。瀬菜にしてみたらどうかなとか、瀬菜に着せたらエロイなとか。今回はマナーでストッキング着用必要だったし、パンストだと男はフィット感が気持ち悪いかなって。それにトイレも面倒でしょ? 洋画で女優さんが履いていたの思い出して調べてみたら、昔は男の人が着けていたんだって」
「嘘だろ⁉ こんなエロイのを⁉」
「ふふっ、こんなにエッチな感じじゃないと思うけどね?」
つまり俺が中心で、俺が快適に慣れないものを着用するためという訳だ。お化粧も、俺が上手くできないときのため。
俺を思ってあれこれと考える悠斗を想像すると、おかしくて堪らない。おそらく今日のデートコースも、事前に調べてくれたのだ。
「悠斗、お化粧落として?」
「うん。いいよ?」
洗面台に腰掛けるとメイク落としで拭き取ってもらう。サッパリとして気持ちがいい。メイクを落としたあとも、しっかりとスキンケアをしてくれる。
「うん。スッピンも可愛いね♡」
「可愛いって……それ以外の表現できないのかよ。男としてはカッコいいとかのほうが嬉しいぞ」
「それ以外? そうだな……たまに小悪魔みたいで妖艶だよね。特に……」
悠斗の顔が近付いて来る。唇に唇が触れた。
「んッ……ふぇっ……」
「……ん……ほら……そうやって煽るんだもん……」
後頭部を悠斗の手のひらで包まれると、貪るようなキスに翻弄される。何度も角度を変えて激しくされるキスに、くたりと体から力が抜けてしまい、下肢にもジワジワと熱が溜まり出す。
キスをしたままワンピースのボタンを外され、肩からスルリと腕まで落ちると、手のひらでくすぐるように上半身を愛撫される。性感帯を通る度にビクッと身体が震え、感じる部分を悠斗に晒してしまう。
「ここ……触る度にビクってなるよね? こっちはもっと感じるかな?」
「あッ……そこッ……あっんッ……!」
はだけた胸元に唇落としチロチロと舐められると、乳首を唇に挟んでキュッと引っ張られる。ジンジンと熱が溜まり、ピンク色の小さな粒はツンと尖りいやらしく唾液で濡れ、感じていることを主張している。
「あうっ! 乳首……いやぁッ!」
「でも、ピンクでツンとして、もっと触って欲しそう。ヤバイ……」
「ふぁッ……ダメ……ああッ!」
舌先で転がしたり、引っ張ったりする悠斗に、堪らず悠斗の頭を抱きしめ胸に押し付けてしまう。圧迫が苦しかったのか、悠斗は乳首への悪戯をやめ肩で息をする俺を見上げてクスリと笑う。
「窒息させられちゃう」
「あっ……ごめん……」
洗面台から降ろされると、腕から抜けたワンピースがスルリと床に落ちていく。
「やっぱ……これ凄く唆るね」
「えっ? わっ──見るなよ!」
自分の姿を上から眺めると、上半身はなにも付けておらず、長い髪で片方の乳首が隠れているだけ。ガーターベルトにストッキング、それとヒラヒラのパンティー。肌色部分とレースの多い白い布地に薄い透けたストッキングは、自分の羞恥心を煽るには十分で、思わず悠斗に抱きつき少しでも隠そうとしてしまう。
「見るなって言われても、それは難しい……かな?」
悠斗は抱き付いている俺を抱きしめると、お尻をモミモミしてくる。
「ふにゃふにゃで気持ちいい。瀬菜、うしろ……丸見えだよ?」
「へっ?」
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