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最終章 一度目のその先へ
エピソード3
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人生に一度きりの奇跡のギフト。
「ユアン様は一度目の人生で、”メアリーに会いたい、メアリーを助けたい”と願って過去に戻ったのですわね。そして過去に戻ったことでギフトも発現前の状態にリセットされ、そして今回同じ瞬間に”みんなと一緒に帰りたい”と願った。そうして今回のような奇跡が起きた」
ドヤ顔で話すローズマリーには悪いが、みなうすうす神官の話を聞いていて気がついていたので、愛想笑いで返す。
「なんか冷めた反応ですわね」
ぷっと頬を膨らませる。
「まあ、ユアンのギフトがもう使えないとわかったのはいいことじゃないか、これでユアンは要注意人物にはならないのだし」
そのときレイモンドが口を開いた。
「そうだな、そして国を救ってくれたのはユアン君だということがはっきりした。本来なら国を挙げてユアン君を称えたいところだが、君はそれを望んでいるかい?」
「いえ」
ユアンが即答する。その強い言葉にレイモンドがにこやかに頷く。
「なんでだよ、ここはがっぽり報奨金をもらっとこうぜ」
アスタが勝手なことを言っている。
「嫌ですよ、ここで変に注目されても、僕にはもうなんの奇跡も起こせないのに」
全く欲がないなと口を尖らすアスタを見て、メアリーがクスリと笑う。
「僕はメアリーとレオンと美味しいものを食べながら、静かにのんびり暮らせればそれが一番の幸せなんです」
ニコニコとメアリーと頷き合う。
「わかった。今回の奇跡は、みんなが持っていた飛行魔石がその強い想いから奇跡的な威力を発揮したということにしておこう」
それで国民が納得するかはわからないが、国としてもなにかしら理由付けが必要なのだろう。
確かに魔法石はその人の想いの強さで能力が変わってくることは論文でも発表されていることだから、全くありえないとは否定できない。
「はい、それでよろしくお願いします」
晴れ晴れとした顔でユアンが同意する。
「じゃあこの話はこれでおしまいですね」
皆が頷く。
「じゃあメアリー帰ろう」
ユアンがメアリーに手を差し出す。
「僕たちの家に」
これから先のことはわからない。でも今大切な友人が笑っている、愛する人が自分の隣に立っている。
「はい、ユアン」
暖かい日差しのような笑顔でメアリーが頷く。そしてユアンの手を取って歩き出す。
~完~
「ユアン様は一度目の人生で、”メアリーに会いたい、メアリーを助けたい”と願って過去に戻ったのですわね。そして過去に戻ったことでギフトも発現前の状態にリセットされ、そして今回同じ瞬間に”みんなと一緒に帰りたい”と願った。そうして今回のような奇跡が起きた」
ドヤ顔で話すローズマリーには悪いが、みなうすうす神官の話を聞いていて気がついていたので、愛想笑いで返す。
「なんか冷めた反応ですわね」
ぷっと頬を膨らませる。
「まあ、ユアンのギフトがもう使えないとわかったのはいいことじゃないか、これでユアンは要注意人物にはならないのだし」
そのときレイモンドが口を開いた。
「そうだな、そして国を救ってくれたのはユアン君だということがはっきりした。本来なら国を挙げてユアン君を称えたいところだが、君はそれを望んでいるかい?」
「いえ」
ユアンが即答する。その強い言葉にレイモンドがにこやかに頷く。
「なんでだよ、ここはがっぽり報奨金をもらっとこうぜ」
アスタが勝手なことを言っている。
「嫌ですよ、ここで変に注目されても、僕にはもうなんの奇跡も起こせないのに」
全く欲がないなと口を尖らすアスタを見て、メアリーがクスリと笑う。
「僕はメアリーとレオンと美味しいものを食べながら、静かにのんびり暮らせればそれが一番の幸せなんです」
ニコニコとメアリーと頷き合う。
「わかった。今回の奇跡は、みんなが持っていた飛行魔石がその強い想いから奇跡的な威力を発揮したということにしておこう」
それで国民が納得するかはわからないが、国としてもなにかしら理由付けが必要なのだろう。
確かに魔法石はその人の想いの強さで能力が変わってくることは論文でも発表されていることだから、全くありえないとは否定できない。
「はい、それでよろしくお願いします」
晴れ晴れとした顔でユアンが同意する。
「じゃあこの話はこれでおしまいですね」
皆が頷く。
「じゃあメアリー帰ろう」
ユアンがメアリーに手を差し出す。
「僕たちの家に」
これから先のことはわからない。でも今大切な友人が笑っている、愛する人が自分の隣に立っている。
「はい、ユアン」
暖かい日差しのような笑顔でメアリーが頷く。そしてユアンの手を取って歩き出す。
~完~
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