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奴隷は辛いよ..
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この世界は、長年魔王の支配に苦しんでいた。
しかしある日、女神様の加護を受けた異世界より表れし勇者様達の登場によって、状況は一変する。
圧倒的な力により、魔王の支配から世界を解放して行った。
勇者達は、この世界の救世主として皆から慕われて行った。
これが勇者達の表の顔である。
人間誰しも善人なものばかりでは無い。
それを思い知らされたのは、僕が奴隷として勇者様達に売られてからの出来事だった。
~数週間前~
前線基地アステ・ノーワール森林
鎖に繋がれた奴隷達が、荷物と共に馬車で運ばれゆく。
その中にはまだ幼い少年の姿があった。
銀髪に赤い目。
...まぁ僕なんだけどね✩
そんでどこに向かっているかと言うと、兵士の話では勇者様達がいる、戦場の最前線だそうだ。
んー..でもなんで最前線なんだ..?
まぁ何でもいいけど..戦争に巻き込まれるのだけは嫌だなぁ..
しばらく荷台に揺られていると、大きなテントが見えてきた。
勇者様達のいる拠点だ。
にしても無駄にデカいなぁ..
拠点にたどり着くと、荷台から降ろされた僕達は勇者様達のいるテントに案内された。
「よくぞ集まってくれた!!ありがとう!!」
大きな剣を背中に背負っている人が、おそらく勇者ツカサ・カイドウ..
噂だと、とんでもなく強いって聞いたけど..
「遠い旅路お疲れ様でした!」
勇者様達の隣でこちらに軽くお辞儀をしてくれたのは、勇者様と同じく異世界から来た人で、名をサクラ・アマノ。
魔法の腕前は右に出る者はいない実力者..
流石に2人ともオーラと言うか..なんか普通の人と違うものを感じる..気がする..
サクラ「さぁ!お疲れの方もいる事ですし、私がご案内します!」
兵士「しかしサクラ様..」
カイドウ「皆疲れてるはずだ..少し休ませてあげてくれ」
兵士「わ..分かりました」
兵士達がうろたえるのも無理はない。
普段奴隷は、言葉なんてかけて良い存在じゃないからだ。
流石、勇者様達って所かなぁ..
サクラ「さぁどうぞこちらに」
サクラ様に案内されたのは豪華な食事が並べられたテーブルだった。
なんだ..この美味そうな料理は..
いやぁ、まさかこんなご馳走にありつける日が来ようとは..
でも何だろう..なんか..変な感じだ。
そう思いながらも目の前のご馳走から逃げれる訳もなく、椅子に着席する。
「ここにある物は全て貴方たちの物なので思う存分に召し上がってください」
「こいつはありがてぇ!!」
「勇者様達のお慈悲に感謝を..!!」
まぁ..皆そうなるよね..
ただ、一瞬感じた違和感にモヤモヤしつつも、目の前の料理にかぶりついた。
しばらくすると、突然一人の男性が苦しみ出した。
「く..苦しい..!!!」
喉元を引っ掻き、苦しみでのたうち回る男性。
それが合図の如く、次々と苦しみ出す人々。
それは自分も例外ではなく、遠ほもない苦しみが襲ってくる。
遠のく視界の中、こちらに歩いてくる足音が聞こえてくる。
「クッッ...ソッ..タレ..」
すると、扉が開き若い女の人と兵士が話しているのが微かに聞こえたが、僕はそこで意識を手放した。
しかしある日、女神様の加護を受けた異世界より表れし勇者様達の登場によって、状況は一変する。
圧倒的な力により、魔王の支配から世界を解放して行った。
勇者達は、この世界の救世主として皆から慕われて行った。
これが勇者達の表の顔である。
人間誰しも善人なものばかりでは無い。
それを思い知らされたのは、僕が奴隷として勇者様達に売られてからの出来事だった。
~数週間前~
前線基地アステ・ノーワール森林
鎖に繋がれた奴隷達が、荷物と共に馬車で運ばれゆく。
その中にはまだ幼い少年の姿があった。
銀髪に赤い目。
...まぁ僕なんだけどね✩
そんでどこに向かっているかと言うと、兵士の話では勇者様達がいる、戦場の最前線だそうだ。
んー..でもなんで最前線なんだ..?
まぁ何でもいいけど..戦争に巻き込まれるのだけは嫌だなぁ..
しばらく荷台に揺られていると、大きなテントが見えてきた。
勇者様達のいる拠点だ。
にしても無駄にデカいなぁ..
拠点にたどり着くと、荷台から降ろされた僕達は勇者様達のいるテントに案内された。
「よくぞ集まってくれた!!ありがとう!!」
大きな剣を背中に背負っている人が、おそらく勇者ツカサ・カイドウ..
噂だと、とんでもなく強いって聞いたけど..
「遠い旅路お疲れ様でした!」
勇者様達の隣でこちらに軽くお辞儀をしてくれたのは、勇者様と同じく異世界から来た人で、名をサクラ・アマノ。
魔法の腕前は右に出る者はいない実力者..
流石に2人ともオーラと言うか..なんか普通の人と違うものを感じる..気がする..
サクラ「さぁ!お疲れの方もいる事ですし、私がご案内します!」
兵士「しかしサクラ様..」
カイドウ「皆疲れてるはずだ..少し休ませてあげてくれ」
兵士「わ..分かりました」
兵士達がうろたえるのも無理はない。
普段奴隷は、言葉なんてかけて良い存在じゃないからだ。
流石、勇者様達って所かなぁ..
サクラ「さぁどうぞこちらに」
サクラ様に案内されたのは豪華な食事が並べられたテーブルだった。
なんだ..この美味そうな料理は..
いやぁ、まさかこんなご馳走にありつける日が来ようとは..
でも何だろう..なんか..変な感じだ。
そう思いながらも目の前のご馳走から逃げれる訳もなく、椅子に着席する。
「ここにある物は全て貴方たちの物なので思う存分に召し上がってください」
「こいつはありがてぇ!!」
「勇者様達のお慈悲に感謝を..!!」
まぁ..皆そうなるよね..
ただ、一瞬感じた違和感にモヤモヤしつつも、目の前の料理にかぶりついた。
しばらくすると、突然一人の男性が苦しみ出した。
「く..苦しい..!!!」
喉元を引っ掻き、苦しみでのたうち回る男性。
それが合図の如く、次々と苦しみ出す人々。
それは自分も例外ではなく、遠ほもない苦しみが襲ってくる。
遠のく視界の中、こちらに歩いてくる足音が聞こえてくる。
「クッッ...ソッ..タレ..」
すると、扉が開き若い女の人と兵士が話しているのが微かに聞こえたが、僕はそこで意識を手放した。
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