シンデレラ ーAnother Storyー

山梨なずな

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とある国の不思議な話。
両親を亡くし、途方に暮れる若い姉妹がいた。彼女達は親が残した僅かな財産も使い切り、毎日をどう過ごせばいいのか悩む毎日だった。
姉のセレナは1日1日を過ごすために、日雇いで人の家の掃除等をしてお金を稼いでいた。妹のシンデレラは、姉のセレナが帰ってくるまで家の代わりとなっている少し離れた森にある小さな洞穴の中で待っている。朝早くからセレナは出ていくのでシンデレラはとても孤独を感じていた。だけど、セレナが帰ってくるとそれ以上に幸せを感じていた。
街の方にも雨はしのげる場所はあるが、夜になると誰か来て危ない目にあうかもしれないし、だいたいそういう所はゴミが沢山捨ててありとても悪臭がする。 シンデレラはそれを嫌がり、2人でやっと見つけたのがここだ。
セレナはこの生活をどうにかしたかった、シンデレラを長い時間1人にするのが耐えられないからだ。
『せめて、2人で暮らしながらお金を稼げる場所があればいいのだけど……。』
セレナは仕事をしながら、別の仕事も探していた。 そこで1人のおじさんに出会った。名前はマルクスというらしい。マルクス伯父さんは最近、妻を亡くして家庭が暗いらしい。どうにかして家族をもう一度明るくしたいということで、養子を募集しているらしい。
マルクス伯父さんの家庭は、伯父さんと娘2人で暮らしているという。セレナは伯父さんに妹も一緒だと言うことを伝えた。そしたら伯父さんはにっこり笑って『あぁ全然構わないよ、むしろ歓迎だっ!』と言ってくれたので、セレナは大変喜んで、シンデレラに報告しに行った。

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