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二
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「ねぇ、シンデレラ!私達普通の家に暮らせるようになるわよ!!」
洞穴に戻ると私は眠そうなシンデレラに今日あったことを詳しく説明した。シンデレラは髪を指でクルクルさせながら『お姉ちゃんと一緒に暮らせるの…? わたしもう1人じゃないの?』と言い、何度も確認していた。昔からシンデレラは嬉しいことがあると髪をいじる癖がある。シンデレラはこの癖に気付いていない。前に1度、奮発してクッキーを1枚買ってきてあげたら、シンデレラは髪をクルクルさせながら『お姉ちゃんも一緒に食べよ…?』と言ってきた。私はもう食べたからと言ってシンデレラに1枚全て食べさせた。食べ終わったあとのシンデレラの顔が可愛くて私はそれだけでお腹いっぱいになってしまう。
次の日の朝、私とシンデレラはマルクス伯父さんの家に向かった。伯父さんの家はそれなりに豪華な家で、私とシンデレラは家を目にした瞬間ア然としてしまった。
『ほんとに、ここに住めるの??』
「うん!本当だよ!なんかドキドキしちゃうね…」
私は高鳴る鼓動が止むことがないまま、ドアをノックする。 コンコン、と高い音が立って中から女の声で『はーいっ』と聞こえる。 ドアが開くと、茶髪で目の大きい可愛らしい女の子がいた。
『どなた?』
「あ、あの。マルクスさんに養子として引き取って貰うことになったセレナです。この子は妹のシンデレラ」
女の子は首をかしげ、ああっ!と言って中に戻っていった。私とシンデレラは顔を見合わせる。
洞穴に戻ると私は眠そうなシンデレラに今日あったことを詳しく説明した。シンデレラは髪を指でクルクルさせながら『お姉ちゃんと一緒に暮らせるの…? わたしもう1人じゃないの?』と言い、何度も確認していた。昔からシンデレラは嬉しいことがあると髪をいじる癖がある。シンデレラはこの癖に気付いていない。前に1度、奮発してクッキーを1枚買ってきてあげたら、シンデレラは髪をクルクルさせながら『お姉ちゃんも一緒に食べよ…?』と言ってきた。私はもう食べたからと言ってシンデレラに1枚全て食べさせた。食べ終わったあとのシンデレラの顔が可愛くて私はそれだけでお腹いっぱいになってしまう。
次の日の朝、私とシンデレラはマルクス伯父さんの家に向かった。伯父さんの家はそれなりに豪華な家で、私とシンデレラは家を目にした瞬間ア然としてしまった。
『ほんとに、ここに住めるの??』
「うん!本当だよ!なんかドキドキしちゃうね…」
私は高鳴る鼓動が止むことがないまま、ドアをノックする。 コンコン、と高い音が立って中から女の声で『はーいっ』と聞こえる。 ドアが開くと、茶髪で目の大きい可愛らしい女の子がいた。
『どなた?』
「あ、あの。マルクスさんに養子として引き取って貰うことになったセレナです。この子は妹のシンデレラ」
女の子は首をかしげ、ああっ!と言って中に戻っていった。私とシンデレラは顔を見合わせる。
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