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本編
後始末
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翌朝、私が朝食を食べる部屋に行くと、グッタリと椅子に凭れかかる団長がいた。
「お、おはようございます」
「おはよう」
疲れ果てた団長とは違いオーウェンさんとランバートさんはいたって普通に話しながら朝食を先に食べていた。
「夜中に一仕事したから先に食べさせて貰ってる」
そう言いながらランバートさんが目の前の料理を次々と食べていく。その横で団長は唸り声をだしながら顔を上げた。その顔は真っ青で今にも倒れそうで、私はポーチから丸薬を取り出して団長に差し出した。
「団長、これ回復の丸薬です。飲んで下さい」
「……すまない」
フラフラしながら丸薬を受け取り飲み込む団長。ランバートさんも欲しいと手を出していたので彼にも一つ渡した。
「ふう……イリーナ嬢」
団長に呼ばれて視線を向けると、先程より少し顔色が良くなっていた。良かった、効いたみたい。
「助かった、ありがとう。それと……」
「それと?」
「彼らは何時もこうなのか?」
団長の言葉に首を傾げながら彼の視線を辿ると、ランバートさんとオーウェンさんが談笑していた。彼ら?二人共なにをしたの?
「何があったんですか?」
あの後、私は部屋に戻って寝たけどお義父様達は違った。そのまま一部の人達へ取り調べが行われ、行方不明の人達が他国に奴隷として売り飛ばされていた事が発覚。お義父様が魔眼の力を使って探しだし、オーウェンさんとランバートさんと一緒に団長も救出に行ったらしい。
何時もの様に二人は大暴れ。オーウェンさんは邪魔だと言って相手を凍らせるし、ランバートさんは剣で建物を破壊するしで危うく瓦礫に巻き込まれそうだったとか。あー、マガユダの城も破壊しましたね。二人だけのせいでは無いけど……半壊はしたかも……
「団長、ご苦労様でした」
「……イリーナ嬢、頼むから彼らを止めてくれ」
団長の切実な声に私は苦笑いしながら頷いた。団長、ごめんね。承諾はするけど止められるか分からないよ。
「おはようございます。皆、お揃いですね」
挨拶と共に入って来た王様に、団長が席を立って挨拶しようとして手で止められた。私的な場所だから楽にするように言われて団長は困惑している。真面目だなぁ。
「二人から話は聞きました。団長もご苦労様でした。まだ、後始末がありますから確り食べて体力をつけて下さいね」
王様がそう言った後、私や団長の前にも朝食が並べられる。お義父様も着席して朝食が始まった。
「では、行方不明者は全員、保護が完了したのですね」
「はい、怪我している者もいますが皆、元気です。数日で回復すると思います」
王様の質問にランバートさんが代表で答えている。全員保護したのは良かったけど、奴隷商人の拠点の一つを破壊したと聞いた王様が深いため息を吐き出した。
「もう少し、穏便には出来ませんか?」
「王よ、死人は出ていない」
オーウェンさん、そういう問題じゃ無いですよ。ランバートさんも横で頷かない。お義父様、後処理を王様と団長に丸投げしないの!え?私にも仕事がある?……何ソレ……
「元侯爵が残した魔具と図面を解析です。貴女以外には出来ませんよ」
王様にそう言われても実感が湧かないけど、お義父様に魔具の技術を直接、教え込まれた人は私だけらしい。今までの弟子はランバートさん以外いないと?
「師匠に付いて行けないから皆、数日で辞めるんだよ」
ランバートさんの一言に納得した。お義父様、口が悪いし魔法バカだし体力も化け物級に多いし家事は壊滅的だしね。
「リナ、今、失礼な事を考えただろう」
「お義父様、失礼な事じゃなくて家事が壊滅的なのは事実でしょう?」
グッと言葉に詰まったお義父様を無視して私は王様に視線を向けた。解析してどうするのか聞く為だ。
「今後の対策です。元侯爵の様な人間が出ないとも限らないので」
次の対策と魔具に使用されている魔石の再利用。そして、安全な魔具の破壊の為に、私はもう少しお城でお世話になる事に決まった。
あー、旅に行けるの何時だろう……
「お、おはようございます」
「おはよう」
疲れ果てた団長とは違いオーウェンさんとランバートさんはいたって普通に話しながら朝食を先に食べていた。
「夜中に一仕事したから先に食べさせて貰ってる」
そう言いながらランバートさんが目の前の料理を次々と食べていく。その横で団長は唸り声をだしながら顔を上げた。その顔は真っ青で今にも倒れそうで、私はポーチから丸薬を取り出して団長に差し出した。
「団長、これ回復の丸薬です。飲んで下さい」
「……すまない」
フラフラしながら丸薬を受け取り飲み込む団長。ランバートさんも欲しいと手を出していたので彼にも一つ渡した。
「ふう……イリーナ嬢」
団長に呼ばれて視線を向けると、先程より少し顔色が良くなっていた。良かった、効いたみたい。
「助かった、ありがとう。それと……」
「それと?」
「彼らは何時もこうなのか?」
団長の言葉に首を傾げながら彼の視線を辿ると、ランバートさんとオーウェンさんが談笑していた。彼ら?二人共なにをしたの?
「何があったんですか?」
あの後、私は部屋に戻って寝たけどお義父様達は違った。そのまま一部の人達へ取り調べが行われ、行方不明の人達が他国に奴隷として売り飛ばされていた事が発覚。お義父様が魔眼の力を使って探しだし、オーウェンさんとランバートさんと一緒に団長も救出に行ったらしい。
何時もの様に二人は大暴れ。オーウェンさんは邪魔だと言って相手を凍らせるし、ランバートさんは剣で建物を破壊するしで危うく瓦礫に巻き込まれそうだったとか。あー、マガユダの城も破壊しましたね。二人だけのせいでは無いけど……半壊はしたかも……
「団長、ご苦労様でした」
「……イリーナ嬢、頼むから彼らを止めてくれ」
団長の切実な声に私は苦笑いしながら頷いた。団長、ごめんね。承諾はするけど止められるか分からないよ。
「おはようございます。皆、お揃いですね」
挨拶と共に入って来た王様に、団長が席を立って挨拶しようとして手で止められた。私的な場所だから楽にするように言われて団長は困惑している。真面目だなぁ。
「二人から話は聞きました。団長もご苦労様でした。まだ、後始末がありますから確り食べて体力をつけて下さいね」
王様がそう言った後、私や団長の前にも朝食が並べられる。お義父様も着席して朝食が始まった。
「では、行方不明者は全員、保護が完了したのですね」
「はい、怪我している者もいますが皆、元気です。数日で回復すると思います」
王様の質問にランバートさんが代表で答えている。全員保護したのは良かったけど、奴隷商人の拠点の一つを破壊したと聞いた王様が深いため息を吐き出した。
「もう少し、穏便には出来ませんか?」
「王よ、死人は出ていない」
オーウェンさん、そういう問題じゃ無いですよ。ランバートさんも横で頷かない。お義父様、後処理を王様と団長に丸投げしないの!え?私にも仕事がある?……何ソレ……
「元侯爵が残した魔具と図面を解析です。貴女以外には出来ませんよ」
王様にそう言われても実感が湧かないけど、お義父様に魔具の技術を直接、教え込まれた人は私だけらしい。今までの弟子はランバートさん以外いないと?
「師匠に付いて行けないから皆、数日で辞めるんだよ」
ランバートさんの一言に納得した。お義父様、口が悪いし魔法バカだし体力も化け物級に多いし家事は壊滅的だしね。
「リナ、今、失礼な事を考えただろう」
「お義父様、失礼な事じゃなくて家事が壊滅的なのは事実でしょう?」
グッと言葉に詰まったお義父様を無視して私は王様に視線を向けた。解析してどうするのか聞く為だ。
「今後の対策です。元侯爵の様な人間が出ないとも限らないので」
次の対策と魔具に使用されている魔石の再利用。そして、安全な魔具の破壊の為に、私はもう少しお城でお世話になる事に決まった。
あー、旅に行けるの何時だろう……
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