ChatGPTさん作 異世界の魔法と恋の奇跡

草薙銀之介

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第五十二話「紅の炎、揺れる恋心」

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 魔力の流れを感じながら、リーナは静かに炎を操っていた。

 夜の訓練場。

 誰もいないはずの場所で、私はひとり、火の精霊と対話をする。

 けれど心は、ずっと別の誰かを想っていた。


「リュウ……」


 名前を口にした瞬間、炎が揺れた。

 まるで私の胸の奥の気持ちを映すように。


 私は紅の髪をかき上げ、夜空を見上げた。

 星々の瞬きがまるで、彼と過ごした日々の記憶のように、いくつもよみがえってくる。


――改めて出会ったのは、火の神殿跡だった。


 あの時、私は仲間を魔獣に襲われ、絶望の中にいた。

 でも、あの人が現れた。

 剣を携え、まるで運命そのもののように。


「君を、助けに来た」


 そんなドラマみたいなセリフ、本当に言う人がいるなんて思ってなかった。

 でも、リュウは本当に言ったの。

 そして、それから私は彼に恋をした。

 燃えるように。

 けれど、それは時に痛みだった。


 彼のそばにはいつも、誰かがいた。


 優雅で気品のあるアリア。
 
 冷静で知的なアリス。

 神秘的で時空を操るアウラ。

 幼馴染という特別な立場のミナ。


 私は――どこにもいない。

 強い火の魔法は使えても、彼の心に灯る火にはなれないの?


「リーナ、ここにいたんだな」


 その声がして、心臓が跳ね上がった。

 振り返ると、やっぱりそこには彼がいた。

 光の魔法士リュウ。


 でも私にとっては、ただひとりの「運命の人」。

「リュウ……」


 私は平静を装いながら、火球を消した。


「なに?また訓練?真面目ね、あんた」

「火の精霊が揺れてたから、気になった。君、怒ってる?」

「……怒ってない」


 嘘だった。

 本当は、嫉妬してた。

 ミナに微笑む顔、アリアの手を取る優しさ、アリスを信頼する眼差し、アウラにだけ見せる弱さ。

 全部、私には向けられない感情だったから。


「リュウ、聞いていい?」

「うん?」

「……私のこと、どう思ってるの?」


 沈黙。

 風が吹いて、彼の銀髪が揺れた。


「リーナは、大切な仲間だよ。強くて、頼れて、真っ直ぐで――」


「それって、“仲間”ってだけ?」


 私は踏み込んだ。

 勇気なんてなかった。

 だけど、もう耐えられなかった。

「私、あんたのこと、好きよ。火みたいに。ずっと、ずっと前から」

リュウの目が見開かれた。

「リーナ……」

「でも、わかってる。あんたは皆に優しいし、誰にも選べない。だから……だから、今だけ言わせて」

 私は一歩、近づいた。

 そして、彼の胸に手を当てた。

 鼓動が、私の手に響く。

「お願い。いつかでいい。私を見て。選んで。……私は、あんたを諦めない」


 空に、紅い火の蝶が舞った。

 私の想いを乗せた、恋の奇跡だった。


 リュウは何も言わなかった。

 ただ、そっと私の手を握った。

 優しくて、でもどこか儚い、そのぬくもりが、涙を誘った。


「ありがとう、リーナ」


その言葉だけで、私は今夜も生きていける。
 
たとえこの恋が、いつか叶わなくても――


それでも、私は燃やし続ける。

あの人を想う、紅の炎を。


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