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陛下恐怖症を発症してしまったリリアです。
どういう訳か、陛下が近づいて来ようものなら、体が反応し逃げたくなってしまうようになってしまいました。
貴族として致命的ですよね。
学園に行っていても、たまに陛下の気配を感じ逃げ腰になってしまうのです。
「あいつがあまりにしつこいからだな」
「すみません、嫉視の形相で来る陛下はかなり恐怖でしかありません!!!」
「そうだな、大丈夫だよ、王妃もわかっているから気にするな」
「お姉さまは許してくれるでしょうか?」
「許すも許さぬもあ奴が原因じゃ、最近のあ奴は底抜けに馬鹿じゃからな」
突然の返答にびっくりしてしまいましたが、いつの間にかお姉さまがきていたようです。
「あいつのあの形相を見て子供たちが怯えていると聞いたぞ」
城にもかなりの苦情が届いており、陛下を謹慎させているところだそうだ。
「女子同士じゃからこうして引っ付いていられるものの、あ奴がやったらアウトじゃな」
「アウトですね」
「アウトです、と言うより嫌です!!!!」
大声で叫びたい!!!
あの人は変態です!!!!!
「それはさておき、偽聖女はどうした?」
「ああ、今も名乗っていますよ、奇跡も起こせていないのにね」
「教会も大変じゃの」
ニヤニヤと笑いながらお姉さまは真っ黒な笑みを浮かべたのです。
「教会の裏を取りあの偽聖女の化けの皮を剥ぐか考えるだけでワクワクするの」
「悪趣味ですよ」
「何が出るか楽しみじゃの」
「あまりリリアを怖がらせないで下さいよ」
「わらわのかわいいリリアを、怖がらせるようなことするわけないじゃないか」
「どうだか……」
はっきり言えばこのお顔のお姉さまは怖いです。
お腹の中まで真っ黒なのがわかるからです。
でもいつも私に向けてくれる笑顔が大好きなので、帳消しですよね。
確かに巷でも有名ですよね。
聖女と名乗りながら、誰の傷も癒さない聖女だと……
何故癒さないのでしょう?
私でも出来るような癒しなのに変ですよね?
どういう訳か、陛下が近づいて来ようものなら、体が反応し逃げたくなってしまうようになってしまいました。
貴族として致命的ですよね。
学園に行っていても、たまに陛下の気配を感じ逃げ腰になってしまうのです。
「あいつがあまりにしつこいからだな」
「すみません、嫉視の形相で来る陛下はかなり恐怖でしかありません!!!」
「そうだな、大丈夫だよ、王妃もわかっているから気にするな」
「お姉さまは許してくれるでしょうか?」
「許すも許さぬもあ奴が原因じゃ、最近のあ奴は底抜けに馬鹿じゃからな」
突然の返答にびっくりしてしまいましたが、いつの間にかお姉さまがきていたようです。
「あいつのあの形相を見て子供たちが怯えていると聞いたぞ」
城にもかなりの苦情が届いており、陛下を謹慎させているところだそうだ。
「女子同士じゃからこうして引っ付いていられるものの、あ奴がやったらアウトじゃな」
「アウトですね」
「アウトです、と言うより嫌です!!!!」
大声で叫びたい!!!
あの人は変態です!!!!!
「それはさておき、偽聖女はどうした?」
「ああ、今も名乗っていますよ、奇跡も起こせていないのにね」
「教会も大変じゃの」
ニヤニヤと笑いながらお姉さまは真っ黒な笑みを浮かべたのです。
「教会の裏を取りあの偽聖女の化けの皮を剥ぐか考えるだけでワクワクするの」
「悪趣味ですよ」
「何が出るか楽しみじゃの」
「あまりリリアを怖がらせないで下さいよ」
「わらわのかわいいリリアを、怖がらせるようなことするわけないじゃないか」
「どうだか……」
はっきり言えばこのお顔のお姉さまは怖いです。
お腹の中まで真っ黒なのがわかるからです。
でもいつも私に向けてくれる笑顔が大好きなので、帳消しですよね。
確かに巷でも有名ですよね。
聖女と名乗りながら、誰の傷も癒さない聖女だと……
何故癒さないのでしょう?
私でも出来るような癒しなのに変ですよね?
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