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初めまして私の名前はメリッサと言います。
一応公爵家の長女です。
この国は実力主義の国で、確かに貴族と平民の違いはありますが実力さえあればのし上がることも可能なので、それなりに頑張ろうとする人が多いのです。
今年十歳になった私はこの国の王太子殿下と一緒に冒険者として旅に出ます。
実力主義の為男女問わず十歳になるとこともは旅に出されるのです。
その為、子供の時から剣術や魔法と言った冒険者として必要なことは習わされたのです。
まして、私は王太子殿下の婚約者なので人一倍厳しかったです。
殿下の足手まといにならないようにとの配慮から、一流の教師を呼び稽古しました。
それでも兄弟より下手だと言われるのですから理不尽ですよね。
二つ違う妹と四つ違う弟に負けじと頑張りました。
殿下の婚約者とか関係ありません。
そんなの他の人がなればいいと思っています。
「どうして、お前はそんなこともできないんだい!」
「妹や弟ができることをお前は出来ないなど恥を知れ!」
私には人一倍厳しい両親に教師もあきれていましたが、できない私にじっれったのか最近は厳しく当たるようになりました。
私が9歳の時事件は起こったのです。
私と弟のヒューリは仲が良くいつも練習に付き合ってもらっていたのです。
その日も私はヒューリと一緒に剣術の稽古の為外で剣を振るっていると突然お父様がやってきて私を叩いたのです。
「なぜお前は妹をいじめるんだ!」
何のことかわからなかった私は呆然としてしまいましたが、弟はお父様に詰め寄り訳を聞いていました。
ヒューリは冷めた目でお父様を睨むと「俺と一緒に練習していたのにどうやってこの場を離れられるのか、教えてもらいたいですね」とお父様に詰め寄っていました。
さすがのお父様もそれ以上のことは出来ずに引き下がっていきましたが、そんなことが毎回続くのでヒューリは人を使い妹のルディアをみはらせると出るわ出るわ、ヒューリもあきれ果てていたぐらいだ。
どうせ私は後1年もすれば殿下と一緒に旅に出なければならなくなるのでそれまで我慢することにした。
何のとりえもない私が殿下のお供をできるなど名誉なこと、兄弟と違い容姿もこういってはなんだがブスだ。
王族からの申し込みなので断ることも出来ずに私が婚約者となったのだ。
とうとう10歳になり殿下と二人旅に出ることになった。
殿下はとても優しく時には厳しい方だったが、息が合い魔物を倒すときなどやりやすかった。
それは殿下も感じたのか、「俺たちいい相棒になるね」と言ってくださったのだ。
「メリッサ、そろそろ俺のことエミリオンと呼んでくれないか?」
「でも……ではリオと呼んでいいですか?」
「んっ、君だけの呼び名だね。
俺はメリーと呼ぶことにしようかな」
一年が過ぎたあたりから、お互いのことを愛称で呼ぶようになり信頼を築き始めていた。
その後に起こる出来事であれだけ溺愛していた両親が一気にルディアに見向きもしなくなることになるとはその時の私は知る由もなかった。
一応公爵家の長女です。
この国は実力主義の国で、確かに貴族と平民の違いはありますが実力さえあればのし上がることも可能なので、それなりに頑張ろうとする人が多いのです。
今年十歳になった私はこの国の王太子殿下と一緒に冒険者として旅に出ます。
実力主義の為男女問わず十歳になるとこともは旅に出されるのです。
その為、子供の時から剣術や魔法と言った冒険者として必要なことは習わされたのです。
まして、私は王太子殿下の婚約者なので人一倍厳しかったです。
殿下の足手まといにならないようにとの配慮から、一流の教師を呼び稽古しました。
それでも兄弟より下手だと言われるのですから理不尽ですよね。
二つ違う妹と四つ違う弟に負けじと頑張りました。
殿下の婚約者とか関係ありません。
そんなの他の人がなればいいと思っています。
「どうして、お前はそんなこともできないんだい!」
「妹や弟ができることをお前は出来ないなど恥を知れ!」
私には人一倍厳しい両親に教師もあきれていましたが、できない私にじっれったのか最近は厳しく当たるようになりました。
私が9歳の時事件は起こったのです。
私と弟のヒューリは仲が良くいつも練習に付き合ってもらっていたのです。
その日も私はヒューリと一緒に剣術の稽古の為外で剣を振るっていると突然お父様がやってきて私を叩いたのです。
「なぜお前は妹をいじめるんだ!」
何のことかわからなかった私は呆然としてしまいましたが、弟はお父様に詰め寄り訳を聞いていました。
ヒューリは冷めた目でお父様を睨むと「俺と一緒に練習していたのにどうやってこの場を離れられるのか、教えてもらいたいですね」とお父様に詰め寄っていました。
さすがのお父様もそれ以上のことは出来ずに引き下がっていきましたが、そんなことが毎回続くのでヒューリは人を使い妹のルディアをみはらせると出るわ出るわ、ヒューリもあきれ果てていたぐらいだ。
どうせ私は後1年もすれば殿下と一緒に旅に出なければならなくなるのでそれまで我慢することにした。
何のとりえもない私が殿下のお供をできるなど名誉なこと、兄弟と違い容姿もこういってはなんだがブスだ。
王族からの申し込みなので断ることも出来ずに私が婚約者となったのだ。
とうとう10歳になり殿下と二人旅に出ることになった。
殿下はとても優しく時には厳しい方だったが、息が合い魔物を倒すときなどやりやすかった。
それは殿下も感じたのか、「俺たちいい相棒になるね」と言ってくださったのだ。
「メリッサ、そろそろ俺のことエミリオンと呼んでくれないか?」
「でも……ではリオと呼んでいいですか?」
「んっ、君だけの呼び名だね。
俺はメリーと呼ぶことにしようかな」
一年が過ぎたあたりから、お互いのことを愛称で呼ぶようになり信頼を築き始めていた。
その後に起こる出来事であれだけ溺愛していた両親が一気にルディアに見向きもしなくなることになるとはその時の私は知る由もなかった。
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