【完結】嫌われ者の僕はひっそりと暮らしたい

りまり

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 徐々に魔物の数が増えてきたようで辺境伯様は討伐が忙しいのか僕の所には来なくなった。

 使用人もバタバタと忙しく動き回っているので、邪魔にならないように離宮に閉じこもる振りをして僕はあの小屋に行くことにしたのだ。

 数日の着替えだけを持ち僕は小屋に向かう。けどそこには小屋はなくそれなりに大きな家が建っていた。

 家を覗くと誰かが住んでいるのか家具がそろっているのだ。

 そこに住むことができないので街に降り部屋を借りそこで暮らすことにしたのだ。

 回帰前の記憶があるので回復薬や傷薬を作りギルドに卸し収入を得ていた。

 僕がいないことに気付くのもだいぶ先になるのでその頃にはこの街を出ていけばいいだろう。

 そう思った自分を呪いたい。

 街の関所が閉鎖されたのだ。

 これではこの街を出て行けないじゃないか!!

 大きな街だから見つかることはないだろうけど、油断は禁物だ。

 お金はかかるが、僕は変身用の魔道具を購入した。

 これでどこまで誤魔化せるかわからないけど、それなりに大丈夫だと思う。

 だって魔道具をつける前に兄さまとすれ違ったけど気づかれなかったどころか睨まれてしまった。

 「やっぱり僕は兄さまの側にいない方がいいんだ」

 僕は決意を新たにした。
 
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