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さらに顔が真っ赤になり頭から湯気が出ているようだ。
あり得ないです。
初めて会った女性にあんなことをするなど、誤解されてもおかしくないじゃないですか!!!!!!
僕は火照った体が冷めるのをまって入学式の会場に向かった。
流石にすっぽかすのはまずいですしね。
会場に入ると殿下はすでに来ており僕の姿を見るとニコニコ笑っているのだ。
殿下が先生に話しておいてくれたらしく、中に入ると先生が席まで案内してくれ席に着いたのだがかなり目立ってしまった。
あちらこちらから視線を感じる。
目立ちたくなかったのに!!!!!!!!!
穴があったら入りたいし、穴がなくてもどこかに隠れたい。
いたたまれないなか父親だけは娘が目立ったと大喜びしていたのは言うまでもないです。
勘弁して欲しい、あの様子だと殿下の方から近づいてきそうだがはっきり言って近づかないで欲しい。
僕はクラスに入ると殿下の婚約者様が本を読んでいるのがみえた
僕は彼女に近づきおずおずと声をかけた。
「本を読んでいるところ申し訳ございません。
私はマリー・グラッセと言います。
先ほど殿下に助けられた者なのですが、殿下やナターシャ様にご不快な噂が流れては大変なのでこうして申告に参りました」
「そんなことをわざわざ言いに来てくれたのですか?」
「殿下には連れの者が居ませんでしたし、もし誤解を生むような噂が流れては殿下の名に傷がつきますし、ナターシャ様の何も傷がついてしまう、それだけは避けたかったのです」
「……ありがとう、そう言ってきたのはあなたが初めてよ。
殿下はお優しいから困っている人がいると手を貸したくなるらしいの、その行為を相手が誤解してしまって今までに何度大変な目に合ったか……」
「あの行為は誤解を生みます。
なのでやはりご報告出来てよかったです」
僕は軽やかに笑い胸をなでおろした。
「……マリーと言ったわね。私とお友達になってくれないかしら?」
「私でいいのですか?」
「ええ、貴方がいいわ」
僕の初めての友達が出来た。
凄く嬉しいし、こんなきれいな人が友達なんて誇らしかった。
彼女は公爵家のご令嬢でナターシャ様と言うのだけど、マリーに爪の垢でも煎じて飲ませたいぐらいお淑やかで優雅な方だ。
僕の家も伯爵家とそこそこの家柄なのに教育が行き届いていないのがバレバレなほど雲泥の差で本当に恥ずかしいよ。
これで殿下が近づいてきてもナターシャ様の所に来たと思われて一石二鳥!!!!
タイミングを計ってナターシャ様には事情を話さないとな思う僕なのです。
少し憂鬱です。
あり得ないです。
初めて会った女性にあんなことをするなど、誤解されてもおかしくないじゃないですか!!!!!!
僕は火照った体が冷めるのをまって入学式の会場に向かった。
流石にすっぽかすのはまずいですしね。
会場に入ると殿下はすでに来ており僕の姿を見るとニコニコ笑っているのだ。
殿下が先生に話しておいてくれたらしく、中に入ると先生が席まで案内してくれ席に着いたのだがかなり目立ってしまった。
あちらこちらから視線を感じる。
目立ちたくなかったのに!!!!!!!!!
穴があったら入りたいし、穴がなくてもどこかに隠れたい。
いたたまれないなか父親だけは娘が目立ったと大喜びしていたのは言うまでもないです。
勘弁して欲しい、あの様子だと殿下の方から近づいてきそうだがはっきり言って近づかないで欲しい。
僕はクラスに入ると殿下の婚約者様が本を読んでいるのがみえた
僕は彼女に近づきおずおずと声をかけた。
「本を読んでいるところ申し訳ございません。
私はマリー・グラッセと言います。
先ほど殿下に助けられた者なのですが、殿下やナターシャ様にご不快な噂が流れては大変なのでこうして申告に参りました」
「そんなことをわざわざ言いに来てくれたのですか?」
「殿下には連れの者が居ませんでしたし、もし誤解を生むような噂が流れては殿下の名に傷がつきますし、ナターシャ様の何も傷がついてしまう、それだけは避けたかったのです」
「……ありがとう、そう言ってきたのはあなたが初めてよ。
殿下はお優しいから困っている人がいると手を貸したくなるらしいの、その行為を相手が誤解してしまって今までに何度大変な目に合ったか……」
「あの行為は誤解を生みます。
なのでやはりご報告出来てよかったです」
僕は軽やかに笑い胸をなでおろした。
「……マリーと言ったわね。私とお友達になってくれないかしら?」
「私でいいのですか?」
「ええ、貴方がいいわ」
僕の初めての友達が出来た。
凄く嬉しいし、こんなきれいな人が友達なんて誇らしかった。
彼女は公爵家のご令嬢でナターシャ様と言うのだけど、マリーに爪の垢でも煎じて飲ませたいぐらいお淑やかで優雅な方だ。
僕の家も伯爵家とそこそこの家柄なのに教育が行き届いていないのがバレバレなほど雲泥の差で本当に恥ずかしいよ。
これで殿下が近づいてきてもナターシャ様の所に来たと思われて一石二鳥!!!!
タイミングを計ってナターシャ様には事情を話さないとな思う僕なのです。
少し憂鬱です。
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