双子の妹の代わりに学園に来ているのですが、どうやら乙女ゲームの世界だったようです。

りまり

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 別室に通されたが、両親と妹はこちらを睨んでくるが、僕に何をさせたいのかわからない。

 「どうしてこいつがそっちに居るのよ」

 当事者なのでいて当たり前です。

 何故僕がいてはいけないのかの方が不思議だ。

 僕だって伯爵家の次男なのだから、それこそどうしてと聞き返したい。

 「いつ喋っていいと言った」

 同じことをもう一度言われた。

 学習能力が本当にないんだな。

 かなり大きな応接室に通され三人掛けを僕を真ん中い両端に王子様とナターシャ様が座り、向かいの三人掛けのソファーには両親が座った一人掛けのソファーは王様と王妃様が座っている。

    マリーは僕を凄い目で睨んでいるがどうすることも出来ない。

    僕は兄様を逃がさないための楔で、抱くのも兄様が抱けない代わりでしかないのだとも言っていた。

    結局僕は誰かの代わりでしかないんだ。

 いらなくなれば捨てられるだけならいいけど、僕は多分殺されると思うんだ。

 それだけの価値しかないんだから仕方ないよね。

 兄様は卒業すれば王子様の側近になるのだと教えてくれた。

 薬を盛って犯そうかと言っていたので近じか僕は用なしになる。

 後数か月の命でしかない。

 だからその数か月を精一杯生きたいんだ。

 それぐらいなら許されるよね。

 「私が本物のマリーですわ、それは双子の兄ですのよ」

 「長男の替えでしかないんだ。
 幸い長男は優秀だったからよかった。今のお前は無価値でしかないんですよ」

 「確かにあいつは優秀で顔だって整っている。替えなんか必要ないな、俺たち二人にとってもとっても必要な人物ではあるな」

 「自慢の息子です。それに比べてこいつは能無しの上にすぐに男をたぶらかす天才で困っているぐらいです」

 「かなり天然ですからね。
 無自覚に誑し込んでいるのでしょうね」

 数か月じゃなかった数週間の命だ。

 出された紅茶に毒が入っているし僕はやっぱりどこに行っても厄介者なんだな。

 だから出された紅茶を飲みその場で血を吐き倒れたのだ。

 

 

    
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