邪魔しないので、ほっておいてください。

4

　数か月は何事もなく過ごせたと思う。

　ただ頭を打った時から私はよく夢を見るようになった。

　毎日魘され泣きながら目を覚ますのだ。

　その度に自分に言い聞かせていた。

　自分に言い聞かせなければ気が狂いそうだったからだ。

　だいぶ変わった。あの親子はここにはいないんだと言い聞かせても身体の震えは止まらないのだ。

　もうあんな思いは嫌だ！！！！！

　前世で私がどんなにやっていないと言っても信じてくれなかった。親でさえ信じてくれなかったのだ。

　友達だと思っていた子たちは関わるとろくなことがないからと、見て見ぬふりをし見てないのに見たと平気でうそをつく様になったのだ。

　地獄だった。

　やってもいないことで責められ、最後には心を病み病院側から警察に警察が介入しようやく秘密裏に防犯カメラが設置され、ことの真相にたどり着いた。

　そこでもさらに揉めたが物証と言う名の証拠を親や学校側に提出してくれ弁護人が訴えてくれ私の名誉は回復したが、今までされたことへの精神的ダメージで入院を余儀なくされ回復までに何年も入院生活をおくったけど社会復帰できるまでになった。

　夢見が悪くその夢のせいで言い知れぬ不安だけが残るのだ。

　あの時と同じだ。

　でも対策は取っている。

　死角のないように周到に魔道具を設置した。

　これで私は大丈夫だと思っても、あいつは逆恨みで私を殺したのだ。

　あいつだけは赦さない！！！！！

　あいつのことだ、絶対学園に来るしあの女は他の男をたぶらかしてのうのうと私の前に現れる。

　前世の私の為にもあの親子は人の痛みを知らなければならないんだ。

　私は前世と夢のゲームの世界がごっちゃになっていたのだ。

　だから父に無理難題をせがんでしまった。後からそのことを思い出しどんだけ謝ったか……でも父は大丈夫だと言ってくれたが……本当に大丈夫なのかと思ってしまう。