【完結】騎士団長に言い寄られて困っています

41

   「マジきもいんですけど、男なのに子供産むんですか、あり得ない」

　「そうか、わかった。
　こいつらを牢に放り込め」

　「なっ何でですか！
　僕はふたなりですよ！
　保護の対象じゃないですか、それをなぜ牢に入らなければならないんですか」

　こいつらわかっていなかった。

　自分たちがどんなに愚かなのか、この国の王妃が子を宿せるふたなりだ。

　それをきもいと抜かした。不敬罪適合だ。

　「王妃を侮辱した罪だよ」

　「はぁ～そんなこと一言も言ってないし、それこそ時期王妃になる人への暴行罪だろ」

　「誰が次期王妃だ」

　「僕以外いませんよね」

　「お前ら馬鹿か、誰に聞いたか知らないがそれだけで決めるわけないだろ」

　「母様が言っていたんですよ。
　嘘なわけないですよ」

　誰に聞いたかわからないが、調べてみる価値はありそうだ。

　ひとまずこいつらを牢屋へ放り込んだ後仕事に取り掛かるか。

　喚き散らすが無視し、冷たい地下の牢屋へと放り込んだ。

　何人かの暗部を使い徹底的に調べ挙げた。

　持つものは優秀な暗部に限る。二日で調べ上げた。

　レオン団長とハミルトン王太子の笑顔が黒く見えたのは気のせいにしておきたい。

　ハルとの輝かしい未来のために日夜努力を惜しまない二人であった。