トラウマ持ち青年の変な日常

保冷剤コーヒー

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証拠4と5?

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 土曜日の収穫は3人の生徒から金を貰っていたこと、キャバクラに行って店内で楽しんでたこと。

 帰りに蓬莱がぶっ倒れて寮まで運んだのは大変だった。だって、胸が背中に当たるんだぜ?そんな誘惑に勝

てた俺を褒めてくれ。

 今日は日曜日でさらに言い逃れが出来ないように証拠を集める。

 14:00過ぎだがこれと言ったのが出てこない。あぁ、そうだ。

「蓬莱、俺少し席外す。」

「え?………あぁ分かったわ。」

 察してくれたか。俺はビデオカメラを持ち一条の部屋に行く。


ピーンポーン

「はーい」

「ん……」

「お、不知火だね。どうしたの?」

 笑顔で出迎えてくれた。二日前の鬼塚に金を奪われた人だ。なのに笑顔。俺は少し悲しくなったな。

「一条以外にも鬼塚の被害に遭っているやついるよな?」

「………………うん……」

「そいつらの部屋番号と何階か教えてくれ。」

「分かった。えーっと全員ここの階で690、689、670だよ。」

 全員一年生か。あんなやつら居たんだな。

「それがどうしたの?」

「いや、うん。ありがとう。じゃあな。」

「え?う、うん。」

 腑に落ちないようだがこれはあいつには秘密でやっていることだからな。まだばらすのには早い。

 まずは670の人だ。

ピーンポーン

「は、はい。」

 怯えて出てくる。鬼塚と思ったんだろうか。俺を見て少し安心し疑問に思った顔をした。

「どなたでしょうか?」

「え………っと。。い、1年A組の………し、不知火で、す……」

「え!?不知火って天才の不知火!?」

 止めろ恥ずかしい。本当に全クラス共通でそう覚えれてるのか。全然嬉しくない。

「不知火さんがどうして僕に?」

「あ、いや………鬼塚のことで……な。」

「あ、あぁ。鬼塚さんがどうかしました?」

 さん付けか。先輩に対しては当たり前だけどちょっと怖がってるな。

「いつから………お金を渡してるん……だ?」

「…………入学して一週間弱たった日のことです。僕とあと二人で一緒に行動してました。」

 二人ってのは689、690の人か。

「鬼塚先輩が突然現れて「俺の手下にならないか?」って来たんです。最初は断りましたが殴られてまた「手

下にならないか」と睨み付けて言われました。僕の友達が断るとまた殴られさっきと同じような事を言われま

した……手下になって何で僕たちを手下にしたんですかって聞いたんです。」

 そしたら?

「「一番言うことを聞かせやすと思ったから」だと言いました………」

 若干悔しそうに言う。まぁ、失礼だが強そうに思えない。だから面倒じゃない思ってやったんだろうな。可

哀想に。あともう少しだからな。

「分かった。す、すまないな………突然。」

「い、いえ!中間テスト全科目100点、全問平均時間22分で解いた天才の不知火さんに会えただけでも嬉しい

です!期末テストも頑張ってくださいね!」

「あ……ああ分かった。ま、任せろ…………」

 やっべぇ!期末テストで清水と賭けしてたの忘れてた。まぁ、勉強しなくても大丈夫かな。清水だし。

 あと二人にも聞きにいった。最初の670番の人と同じような事を言った。最初から全て録音し証拠4を手に

いれた。その後は特に何も起きなかった。

 あったとすれば夜中に鬼塚が風俗に行ったことぐらいかな。今度は俺が倒れた。

 ………これは証拠5になるかな?
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