1 / 1
セルフうどん屋(個人店)の良さは行かないと分からない
しおりを挟む
どんな店も初見で入るのに躊躇するようになって久しく、昨今はチェーン店ばかりに入って個人店にはめっきり行かなくなりました。
しかし、昔――まだ四国の上部分に住んでいた頃は、食道楽の友人一家に勧められるまま、あるいは気の赴くままに、地元の個人店を訪れていたものです。
その中でもお気に入りだったのが、個人経営のセルフうどん屋。
入店してもイラッシャイマセーなんて挨拶一切ありません。
自分でトレイを持ち、おにぎりだの稲荷ずしだのが並んだ棚を通過します。これは店によってはない店もありそうですが、なじみの店ではまずそこを通りました。
わたしはここで炊き込みご飯のおにぎりを一皿取るのがお決まりでしたね。
で、うどんです。大中小で選ばせてくれるので、その時々、トッピングの残り具合を横目に確認して選んでいました。
食欲の権化で何食っても肉にならない時代だったのですが、悲しいかな胃袋には限界がありますから、ね?
で、ほんのわずかな茹で時間をただ待つのでなく、トッピング兼おかずを皿にホイホイのっけます。
このお店は唐揚げだの鶏天だの、えび天もあればかきあげもあり、磯部揚げもあるしおあげさんもありました。
ねぎと天かすはセルフサービス。
で、揚げ物てんこもりおにぎりアリで待ってると、うどんが速やかに仕上げられてやってきます。
それを有難く頂戴したらうどんをゆでてくれていたおばちゃまがお会計をしてくれます。
食欲お化けでも千円にも満たない量で腹パンですよ?
具体例出しましょう。恥ずかしいですが。
おにぎり一皿、うどん大、鶏天2枚に唐揚げ二つ、おあげ一枚。
これで700円いかなかったんですよ。恐ろしいでしょう?
チェーンのうどん屋さんの値段と比べてみてください。頭おかしいですよね。
じゃあ味がいまいちなんじゃないの?と思われるかもしれませんが、とんでもない。
まずメインのうどん。ちゃんとコシがあり、かつもちもちです。
つゆも関西風のおいしいお出汁が利いたもので、一味をぱらりと振れば一味変わってまたおいしい。
更に半分ほど食べたところでおあげを乗せれば吸った味と油をつゆに滲ませてまた味が変わる。
つゆを楽しむ間に温まったおあげを齧ればもう最高や!
で、うどんを程々に食べたところでおにぎりも食べます。
このお店のおにぎりは、ふんわり握られながらも齧り取って噛むまでほどけないところが最強でした。
そして米を食うとおかずが欲しくなります。ここで鳥の揚げ物二種が活躍するのです。天ぷらと唐揚げで味わいが違う二つを交互にやりながら間におにぎりを挟めばこの世は極楽と化します。
このおにぎりは炊き込みでなく塩にぎりでももちろんうまいです。
塩にぎりの場合は口に含んで噛んで、そこをつゆで流し込むのも最高ですね。
食べている間流れる、古びたテレビからの民放番組がなんともオツなものです。
特に内容は気にしませんが、他のお客さんの話し声と、テレビの音を聞き流しながら食べるご飯というのはなんともよいものです。
ただ一つだけこのお店にないものを求めるなら、デザートはなかったですね。
でもいいんです、近所にコンビニがありましたから。
このお店にはメシを食べに来るのです。
スイーツなんて置いちゃいかんのです。
ちなみにですが、最近地元の友人がここへ食べにいったとレポしてくれましたが、今もストロングにうどんとおにぎり、揚げ物トッピングで攻めているようです。
それでいいんだ、応援しているぞ。
そういうわけで、四国の上半分に行くことがあれば、個人経営のセルフうどん屋をぜひ訪ねましょう。
レビューは気にしていいと思います。
ただ人気過ぎるお店は待ち時間が大変とも聞きますので、もし地元の人に伝手があるならお気に入りの店を聞くのがいいでしょう。
今ならSNSで呼びかければ情報もあるかもしれませんね。
普段はろくでもないものばかり書いていますが、時々はこういう、普通の思い出語りのエッセイも書いていこうかと思います。
よろしければ是非お付き合いください。では。
しかし、昔――まだ四国の上部分に住んでいた頃は、食道楽の友人一家に勧められるまま、あるいは気の赴くままに、地元の個人店を訪れていたものです。
その中でもお気に入りだったのが、個人経営のセルフうどん屋。
入店してもイラッシャイマセーなんて挨拶一切ありません。
自分でトレイを持ち、おにぎりだの稲荷ずしだのが並んだ棚を通過します。これは店によってはない店もありそうですが、なじみの店ではまずそこを通りました。
わたしはここで炊き込みご飯のおにぎりを一皿取るのがお決まりでしたね。
で、うどんです。大中小で選ばせてくれるので、その時々、トッピングの残り具合を横目に確認して選んでいました。
食欲の権化で何食っても肉にならない時代だったのですが、悲しいかな胃袋には限界がありますから、ね?
で、ほんのわずかな茹で時間をただ待つのでなく、トッピング兼おかずを皿にホイホイのっけます。
このお店は唐揚げだの鶏天だの、えび天もあればかきあげもあり、磯部揚げもあるしおあげさんもありました。
ねぎと天かすはセルフサービス。
で、揚げ物てんこもりおにぎりアリで待ってると、うどんが速やかに仕上げられてやってきます。
それを有難く頂戴したらうどんをゆでてくれていたおばちゃまがお会計をしてくれます。
食欲お化けでも千円にも満たない量で腹パンですよ?
具体例出しましょう。恥ずかしいですが。
おにぎり一皿、うどん大、鶏天2枚に唐揚げ二つ、おあげ一枚。
これで700円いかなかったんですよ。恐ろしいでしょう?
チェーンのうどん屋さんの値段と比べてみてください。頭おかしいですよね。
じゃあ味がいまいちなんじゃないの?と思われるかもしれませんが、とんでもない。
まずメインのうどん。ちゃんとコシがあり、かつもちもちです。
つゆも関西風のおいしいお出汁が利いたもので、一味をぱらりと振れば一味変わってまたおいしい。
更に半分ほど食べたところでおあげを乗せれば吸った味と油をつゆに滲ませてまた味が変わる。
つゆを楽しむ間に温まったおあげを齧ればもう最高や!
で、うどんを程々に食べたところでおにぎりも食べます。
このお店のおにぎりは、ふんわり握られながらも齧り取って噛むまでほどけないところが最強でした。
そして米を食うとおかずが欲しくなります。ここで鳥の揚げ物二種が活躍するのです。天ぷらと唐揚げで味わいが違う二つを交互にやりながら間におにぎりを挟めばこの世は極楽と化します。
このおにぎりは炊き込みでなく塩にぎりでももちろんうまいです。
塩にぎりの場合は口に含んで噛んで、そこをつゆで流し込むのも最高ですね。
食べている間流れる、古びたテレビからの民放番組がなんともオツなものです。
特に内容は気にしませんが、他のお客さんの話し声と、テレビの音を聞き流しながら食べるご飯というのはなんともよいものです。
ただ一つだけこのお店にないものを求めるなら、デザートはなかったですね。
でもいいんです、近所にコンビニがありましたから。
このお店にはメシを食べに来るのです。
スイーツなんて置いちゃいかんのです。
ちなみにですが、最近地元の友人がここへ食べにいったとレポしてくれましたが、今もストロングにうどんとおにぎり、揚げ物トッピングで攻めているようです。
それでいいんだ、応援しているぞ。
そういうわけで、四国の上半分に行くことがあれば、個人経営のセルフうどん屋をぜひ訪ねましょう。
レビューは気にしていいと思います。
ただ人気過ぎるお店は待ち時間が大変とも聞きますので、もし地元の人に伝手があるならお気に入りの店を聞くのがいいでしょう。
今ならSNSで呼びかければ情報もあるかもしれませんね。
普段はろくでもないものばかり書いていますが、時々はこういう、普通の思い出語りのエッセイも書いていこうかと思います。
よろしければ是非お付き合いください。では。
62
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
24hポイントが0だった作品を削除し再投稿したらHOTランキング3位以内に入った話
アミ100
エッセイ・ノンフィクション
私の作品「乙女ゲームのヒロインに転生、科学を駆使して剣と魔法の世界を生きる」がHOTランキング入り(最高で2位)しました、ありがとうございますm(_ _)m
この作品は2年ほど前に投稿したものを1度削除し、色々投稿の仕方を見直して再投稿したものです。
そこで、前回と投稿の仕方をどう変えたらどの程度変わったのかを記録しておこうと思います。
「投稿時、作品内容以外でどこに気を配るべきなのか」の参考になればと思いますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる